東日本大震災チャリティー・イベント 『MOTO AID』 開催

掲載日:2011年05月24日 フォトTOPICS    

文/田中 善介  写真/バイクブロス・マガジンズ編集部  取材協力/VOICE Publication

会場となった河口湖ステラシアターには、オートバイ関連のメーカー各社によるブースが多数並びました。

メディアの立場で被災地復興支援を
オートバイ乗りの気持ちを贈るイベント

2011年4月30日(土)に河口湖ステラシアターで開催された 『MOTO AID』 は、オートバイ雑誌 『MOTO NAVI』 が開催する音楽とバイクの融合フェス 『MOTO NAVI FES.』 を、東日本大震災の影響で大変な苦労を強いられている被災地の方々へ向け、オートバイ乗りによる義援活動へと転換したイベントです。もともと同日同場所で開催予定だったイベントを「…諸々の状況を鑑みつつも、被災地を元気づけ、物理的、経済的にも支援するための積極的なアクションを考えるべき…」という河西編集長の考えにより、一度は開催中止を発表したものの、チャリティー・イベントとして開催することを決定しました。その結果、それに賛同する車両メーカーやサプライヤー、バイク用品専門店ナップスをはじめ多くの用品メーカーも参加するイベントとなったのです。

“音楽とオートバイの融合” というコンセプトはそのままに、ステラシアターのステージ上ではアーティストによるチャリティー・ライブ、ゲストによるトークショーが行われ、清々しい空気のなか心地良い空間を演出していました。出展ブースエリアでは車両展示やバイク用品の展示・販売で来場者が賑わいを見せ、また別会場で行われていたニューモデル試乗会も、自分の番を楽しみに待つライダーの姿が見られました。

チャリティー・オークションでは司会の軽快なトークのもと、メーカー各社から提供された豪華商品は次々と来場者の手に渡りました。収益金のすべてと来場者より寄せられた義援金は合計 112万円となり、日本赤十字を通じて被災地支援のために寄付されました。

天候にも恵まれ、多くのライダーが集まった河口湖ステラシアターでのイベントの様子を、フォトギャラリーでご紹介しましょう。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01何ヶ所にも用意された駐輪場はバイクでいっぱい。天候にも恵まれ絶好のツーリング日和となったこの日、清々しい空気のなか訪れたライダーには満足そうな表情が見られました。

02ドゥカティのブースにはニューモデル 『DIAVEL』 の専用キャラバンが登場。展示車両にまたがり、その感触を確かめる来場者は後を断ちませんでした。また、デスモ・ガールによるチャリティ・イベントもやっていましたよ。

03BMW Motorrad のブースには人気の現行モデル、それに発売前の直6エンジン搭載マシン K1600GTL もさりげなく展示。気になるニューモデルに直接触れられるのも、こういったイベントならでは。500円でチャリティー・ステッカーも販売していました。

04ホンダのブースに展示された車両に興味津々なオトーサン(?)。タンデムシートに跨って、奥さんを口説くための口実を考えているのでしょうか?

05鮮やかなオレンジ色で、向かいのドゥカティ・レッドのブースとともに会場を明るく彩っていた KTM ブース。RC8 で JSB 参戦など、メーカーが標榜する “READY TO RACE” の通り、今年もアグレッシブに攻めていくことでしょう。

06KTM の特設ステージ上ではチャリティー・オークションを開催。松下ヨシナリさんの司会により、メーカー各社から提供された商品や著名人から寄せられたプレミアムグッズなど、次々と落札されていきました。

07会場を歩いていると、業界で活躍されている有名人もフツーに見かけます。写真右側で談笑しているお2人は、元 MotoGP ライダーで現在はライダーのためのファッション・ブランド『56design』を手がける中野真矢さん(左)と、ドゥカティ・ジャパンの社長です。

08こちらは2輪各誌でもお馴染み、爽やかな笑顔が印象的な松井勉さん。ビッグ・オフからミニバイクまで、どんなバイクも愉しみながら乗りこなしてしまう才能の持ち主です。

09ラジオパーソナリティ、DJとして活躍されているトムセン陽子さん(右)と、友人として同行していた DJ の伊津野 亮さん。伊津野さんはこの後、飛び入りゲストとして自慢のボイスを披露してくれました。

10バイクブロスもブースを出展。美しき東北の復興を祈願して『東北ツーリング写真展』を開催させていただきました。過去に取材した東北の風景をパネルで飾り、それをじっくり眺める来場者の姿にあらためて、一日も早い復興を願うのでした。

11メイン会場とは別の場所に設けられたニューモデル試乗会も大盛況。ホンダ、BMW、KTM、トライアンフなど、注目のモデルに乗れる人気イベントは、やっぱり順番待ち。

12午後になるとステラシアター内のライブステージがいよいよ開場。まずは 『MOTO NAVI』 編集長の河西さん、それにMCを務めるトムセン陽子さんからご挨拶です。

13ライブステージの前に並べられたニューモデルと一緒に記念撮影。こういう光景が嬉しいですね。

14トークショーでは著名人がオンステージ。レーシングスーツで登場した松下ヨシナリさんは数日後マン島へ。お隣りはスペイン選手権 Moto2 クラスにフル参戦中のプロレーシングライダー小山知良選手、そして中野真矢さんです。

15最後に登場したのは、フォーク歌手のマイク眞木さん。デビュー曲の 『バラが咲いた』 や 『のんびり行こうよ』、『キャンプだホイ』 など馴染みのある曲で会場を大いに沸かせてくれました。

16ライブの最後は、このチャリティー・イベントに賛同し、集まった関係者もステージに上がって同じ空間を共有しました。“音楽とオートバイの融合” というコンセプト通り、ここに集まる多くのオートバイを愛する人たちが、何かしら感じ得た瞬間だったのではないでしょうか。

17震災の影響で各種オートバイ・イベントが延期や中止となるなか、チャリティー・イベントとして 『MOTO AID』 開催に踏み切った河西さんの不安をよそに、終わってみれば来場者数は約2000名、来場したバイクは約1800台という大盛況の結果となりました。

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索