掲載日:2014年10月17日 フォトTOPICS
取材・写真・文/田宮 徹 取材協力/MFJ レーシングリザルト
IA-1決勝ヒート1で好スタートを切ったのは、テストでこのコースをよく知るカワサキファクトリー勢の三原 拓也選手(#822)と新井 宏彰選手(#331)。その後、ホンダに乗るランキングトップの成田 亮選手(#1)がトップに!
今季のラスト2レースとなる全日本モトクロス選手権の第8戦中国大会が、10月4日(土)~5日(日)に広島県のグリーンパーク弘楽園で開催されました。
台風接近による大荒れの天気が心配されたものの、各クラスの予選が行われた土曜日は曇り時々晴れ、決勝が繰り広げられた日曜日も一時雨ながら基本的には曇り空と、予想よりもはるかにマシなコンディション。ハードな路面を特徴とするコースですが、今大会の開催前に行われた徹底的な整備と散水により、いつもより柔らかめの土に走行で深いワダチができる、非常に難易度が高い路面となりました。
全日本最高峰クラスとなる、排気量450ccの4ストロークマシンが走るIA-1は、30分+1周で競われた決勝レースで、両ヒートをヤマハファクトリーチームから参戦する平田 優選手(#3)が制しました。ホンダの成田 亮選手(#1)は両ヒートで2位に入り、最終戦を待たずに4年連続チャンピオンとなりました。
排気量250ccの4ストロークマシンで競われるIA-2も、同じくレース時間は30分+1周。ヒート1ではカワサキに乗る勝谷 武史選手(#888)、ヒート2ではホンダファクトリーチームの富田 俊樹選手(#1)が勝利し、20ポイント差のまま最終戦を迎えることになりました。
2ストローク85ccと4ストローク150ccが混走するレディースクラスは、15分+1周のレースを、ポイントリーダーの竹内 優菜選手(#2)が制し、自身初となるシリーズタイトル獲得を決めました。
01IA-1の決勝両ヒートで勝利を収めた、ヤマハファクトリーチームの平田 優選手。全日本最高峰クラスでの両ヒート制覇は今回が初。シーズン序盤をケガで棒に振りましたが、終盤戦で調子を上げ、これで前大会から3連勝中です!
02IA-1の決勝で両ヒート2位となった、ホンダファクトリーライダーの成田 亮選手。2010年に大ケガを負ったこともあり苦手意識が強いコースで、チャンピオン決定のプレッシャーが大きくある中、両ヒートで優勝争いを展開しました。
03IA-1決勝ヒート1では、スズキファクトリーチームの熱田 孝高選手(#5)と、今回がケガからの復帰レースとなったヤマハファクトリーの田中 教世選(#11)が、最終ラップまで激しい3番手争いを展開。熱田選手が制しました。
04IA-1に参戦するカワサキファクトリーライダーの三原 拓也選手は、両ヒートで好スタートを決めると、ヒート1では5位、ヒート2では4位に入賞。カワサキがテストで多用し、昔から走り慣れたコースで、好成績を収めました。
05IA-1カワサキファクトリーライダーの新井 宏彰選手。ヒート1では、2番手の位置からトップを狙ったレース序盤に転倒を喫して6位。ヒート2では、レース中盤に2番手争いを繰り広げて、3位で表彰台に登壇しました。
06腰の骨を折るケガにより第5戦以降を欠場していた、スズキファクトリーチームの小島 庸平選手が、今大会で約3か月ぶりにレース復帰。ヒート1では序盤にトップグループを走って7位、ヒート2を10位で完走しました。
07IA-1クラスのシリーズランキング2番手で今大会に臨んだ小方 誠選手は、両ヒートともスタートで出遅れ、追い上げも決まらず8位でフィニッシュするらしくない走り。それでもランキング2番手を守って、最終戦に臨みます。
08IA-1の決勝レースで、両ヒート制覇を達成したヤマハの平田 優選手。両ヒートで、絶対王者の成田 亮選手(#1)と真っ向勝負を演じて、バトルに勝っての独走トップチェッカー。初めての両ヒート制覇に、笑顔でいっぱいでした。
09IA-1の決勝ヒート2で2位に入賞したことで、最終戦を待たずにシリーズタイトル獲得を決めたホンダの成田 亮選手。今回の勝利で通算V10を達成。2011年から4年連続のシリーズタイトル獲得という、圧倒的強さを誇っています。
10IA-2の決勝ヒート1で勝利した、シリーズランキングトップの勝谷 武史選手(#888)。ヒート2では、リアブレーキが効かなくなるトラブルが発生したこともあり2位となりましたが、20ポイント差のランキングトップを堅守!
11IA-2決勝ヒート2で勝利した富田 俊樹選手(#1)。ヒート1では勝谷 武史選手(#888)を最後まで追い続けるも、じわじわと引き離された差を縮めることができずに2位。ヒート2で雪辱を果たし、逆転王者に望みをつなぎました。
12IA-2の決勝ヒート1で3位入賞を果たした、ホンダファクトリーチームの田中 雅己選手。今季は序盤から絶不調も、第6戦ヒート1で今季初表彰台に登壇して以降は復調傾向。ヒート2はバイザーにトラブルもあり7位でした。
13IA-2の決勝ヒート2で、好スタートを切って序盤に勝谷 武史選手(#888)に挑んだ能塚 智寛選手。一瞬ながら前に出るも、この勝負に敗れて、最終的には3位でゴール。ヒート1は、スタートの出遅れが大きく響いて6位でした。
14IA-2決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、後半にライバルを引き離してゴールした優勝の勝谷 武史選手(#888)。同左が、粘りの走りも勝谷選手には届かず2位の富田 俊樹選手(#1)。同右が3位の田中 雅己選手(#113)です。
15IA-2決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、レース後半に逆転して独走優勝を果たした富田 俊樹選手(#1)。同左が、マシントラブルの影響もあって2位でゴールした勝谷 武史選手(#888)。同右が3位の能塚 智寛選手(#43)です。
16レディースクラスの決勝レースは、安原 さや選手(#3)がリードを奪う展開。ところが最終ラップでまさかの転倒。これにより竹内 優菜選手(#2)が逆転のトップチェッカー。再スタートした安原選手は、2位に終わりました。
17ライバルの邵 洋子選手(#1)がケガにより欠場したこともあり、4位以内に入賞すれば初のシリーズタイトル獲得が決まる状況だった竹内 優菜選手。劇的な逆転優勝により、チャンピオンジャージを着ることになりました。
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