RIDEZ Muc-off Series 関東 JEC-Lites in 白河

掲載日:2013年09月11日 フォトTOPICS    

取材・文/ダートライド編集部  写真/佐藤 春道、宮下 豊史  取材協力/JEC PROMOTIONS

2013年は最後の開催となった、RIDEZ Muc-off Series JEC-Lites。オンタイム制エンデューロを手軽に楽しめる重要なイベントだ。

2013年最後のライツが開催
オンタイム制エンデューロを楽しめた1日

2013年8月25日(日)に、オンタイム制エンデューロを手軽に体験出来るJEC Litesが、福島県白河にある白河エンジョイスポーツランドで開催されました。コースは金曜日に雨が降ったものの、土曜日に晴れたためそれほどマディではないコンディションで、ベテランライダーにとってはあまり難しい設定ではなかったようです。どのクラスも周回数はそこそこでしたが、あまりコースが詰まる事もなかったようで、皆タイムアタックの間に適度に休憩を挟みながらのレースとなりました。むしろこの日は残暑厳しく、コース攻略よりも照りつける太陽と高い湿度との戦いがメインだったような印象です。

オンタイム制エンデューロは、スタートしたらゴールまで走り続けるクロスカントリースタイルなどとは異なり、規程のコースを決められた回数を周回し、その合計タイムを競うフォーマットなので、ほとんどの人が1周1周に集中し、タイムアタックに挑みました。ライツなのでタイムアタック区間同士をつなぐルート設定はなく、競技スタート時間がビギナークラスで8時と早く、上位のA・Bクラスの最終ラップがスタートするのは14時で全体の進行はかなりハイペース。最後に、クラス毎の簡易モトクロスのようなファイナルクロスを実施。1日の前半は各自1人で走り、自分自身との闘いをして、1日の終わりに他のライダーとのバトルという、レースの楽しみを織り交ぜた内容にもなっていました。

オンタイム制エンデューロが簡易的に楽しめるLitesの、2013シーズンの開催はこれで最後になりましたが、翌年以降も継続開催されるので、ぜひ1度走ってみてはいかがでしょうか? 楽しいですよ。

フォトTOPICS(写真点数/53枚)

01オンタイム制エンデューロは、受付と車検が済むと、バイクはパルクフェルメという場所に置かれ、スタートまではライダー含め、誰も触る事が出来なくなるのが特徴。

02レースの着順でなく、決められた周回数のタイム計測合計値で競われるため、受付時に周回数をチェックするカードが渡されるのもオンタイム制エンデューロならではの光景。

03スタッフのフラッグでいよいよスタート。と思いきや、1周目は下見になるので計測は行われず、各自路面状況などをチェックする。

04オンタイム制エンデューロは、ライダー個々にスタートして自分のタイムを計測するので、集団でスタートするのは1周目のみ。白煙から2ストローク車がまだまだ多いのがわかる。

05スタートはCクラス、ウーメンズ、ミニクラスのグループから。#27は、カワサキ KLX250からKTM 450EXC-Rに乗り換えた八色 拓哉さん。

06#1は、八ツ田 貴さん。KTM 250XC-Wに乗る。

07#3はファーストレーシングを取り扱うタムレーシングプロダクツ代表の、田村 俊明さん。CRF250Rに乗り、Cクラスではぶっちぎり。

08#240は、谷 直樹さん。ハスクバーナ TE310に乗る。

09#341は、前原 隆治さん。軽量なKTM 125EXCに乗る。

10#245は、越坂 敦彦さん。マシンは、KTM 350SX。

11#717は、君島 健太さん。マシンは、ヤマハ YZ250F。

12#642は、井上 貴志さん。マシンは、KTM 350EXC-F。

13女子も頑張る。#54は岡部 敬子さん。ホンダ CRF150Rに乗る。

14#12は、高橋 加津子さん。マシンは、ヤマハ TTR125。

15#2は、平木 和彦さん。マシンは、ヤマハ YZ125。

16#17はミニクラス唯一の参戦となった、加藤 昭光さん。マシンは、ホンダ CRF150R2。

17#325はウーメンズクラスの太田 優真さん。トータルタイムでこの日、見事優勝。マシンは、ヤマハ YZ125。

18#337は太田 優真さんと同じストレンジモーターサイクルから出走の、太田 寿夫さん。マシンは、ヤマハ YZ250。

19注目のC市販車クラス、#10はヤマハ セローに乗る廣島 仁さん。

20#5は、エンデューロでバリバリ鳴らしているレディースライダー、斉藤 真奈さん。KTM SX150で参戦。

21再び注目のC市販車クラス、#11はスズキ TS200に乗る伊藤 秀裕さん。

22#32は、手塚 信子さん。マシンは、KTM 125EXC。

23#444は、小林 勝明さん。マシンは、ホンダ CRF250。

24#111の臨時ゼッケンをつけて走るのは、鈴木 健二カントク。JECエンデューロアカデミーの校長としても活躍している。

252013年のISDEに参戦する事が決まっている、大川 誠選手はハーフメットでコースマーシャルを努めてくれた。

26オンタイム制エンデューロはこのように、周回毎にチェックカードに周回数をマークしてもらうのが規則。ライダーは、#119の大和 芳隆さんで、マシンはベータ RR2T250。

27タイム計測で合計値を競うので、スタートとゴールには光電管が設置され、この機器で計測が行われる。

282つの機器同士の間をバイクが通過する事でタイムを計測する仕組み。このため、トランスポンダーを車体に付ける必要がない。

29こちらはゴールエリア。渾身のフィニッシュでゲートを潜ると、

30その先にタイム表示機器が置かれていて、即座に自分の1周タイムがわかるようになっている。いかに毎ラップを縮めるかがオンタイム制エンデューロの楽しみ。

31Cクラスとは周回数とコース設定が変わるBクラスも、順次スタート。フロントを上げてロックセクションをクリアするのは、#79の國府方 智雄さん。マシンは、ホンダ CRF250R。

32ゆるく右に曲がりながら斜面を駆け上がるセクションでも、フロントが思わず上がってしまう。ゼッケンは見えないが、Aクラスの#19土井原 弘樹さん。マシンは、ヤマハ YZ250F。

33このセクションは写真が傾いているのではなく、斜面側に落ちていく『逆バンク』になっていて、湿った路面と共に難易度すこし高め。#148は、高橋 浩さん。マシンは、フサベル TE125。

34立ちはだかるような激坂は、金曜日に降った大雨でスリッピー。リアが振られながらなんとか駆け上がっていく。ライダーは、#71の関 卓宏さん。マシンは、カワサキ KX250F。

35写真ではわかりづらいが、このセクションはかなりの下り坂で、ライダーの体勢を見ると斜度がわかる。#52は、鈴木 武仁さん。マシンは、ホンダ CRF450R。

36Aクラス#21の飯塚 揚さんは、このセクションをリアタイヤをロックさせながら豪快に駆け下りていた。マシンは、フサベル TE250。

37名称はLitesだが、エンデューロらしい鬱蒼と茂った山林とぬかるんだ路面を走る箇所が多く、コース設定は本格的な仕上がり。

38鈴木 健二選手が何度かデモランとしてタイムアタックを披露してくれた。スタートのシーン。

39この日のフルコース設定でのラップタイムは、3分55秒052と好タイム。Aクラスの上位で4分半かかっていたので、やはり格が違う。

40すべてのクラスの規程ラップが終わった後は、モトクロスコースを使ったファイナルクロスが実施された。勢いよく飛び出すウーメンズクラス。

41Cクラスのライダーも横一線からスタート。1グリッド最高6人で競われた。

42ファイナルクロスもタイム計測が行われ、そのタイムがエンデューロコースのタイムに合算されるが、やはり着順が上だと嬉しそう。

43Cクラスでもスタートの一瞬は白熱。タムレーシングプロダクツの田村さんのスタートがきれいに決まった。

44今回のファイナルクロスは、スタートしての1コーナーが狭く、接触転倒も見られたが大きな事故はなかった。

45Bクラスのスタート。思わずアクセルを開け過ぎて、フロントが上がってしまう光景も。一瞬の判断が必要なスタートは難しい。

46ミニCクラス表彰式。唯一参加の、加藤 昭光さん。

47華やかなウーメンズクラス表彰式。左から、斉藤 真奈さん、太田 優真さん、高橋 加津子さん、岡部 敬子さん。

48C市販車クラス表彰式。2位廣島 仁さん、優勝は伊藤 秀裕さん。

49Cクラス表彰式。左から、谷 直樹さん、田村 俊明さん、太田 寿夫さん、八ツ田 貴さん、前原 隆治さん。

50B市販車クラス表彰式は、ライダーが揃わなかった。優勝、安喰 好二さん、2位高橋 功さん。

51Bクラス表彰式。左から、春山 幸博さん、高仲 浩さん、大室 北洋さん、松本 研二さん、高橋 浩さん、島崎 千恵さん。

52Aクラス表彰式。優勝、半谷 尚政さん、2位阿部 剛巳さん、3位土井原 弘樹さん。

53豪快にシャンパンファイトで締めくくり。これにて2013年のJEC-Litesは終了。みなさん、お疲れ様でした。来年も注目のシリーズです。

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