掲載日:2011年11月10日 フォトTOPICS
文・写真/菅野真司 取材協力/三宅島スポーツ振興会
こちらは150分レースのスタートの様子。トップライダーも一般ライダーもいっしょに、いっぺんに飛び出していきます
レース当日の朝まで降り続いた雨のため、山の中腹に用意された予備コースで行われることとなった今年の三宅島エンデューロ。今回は初めての試みとして、ワールドクラスのトップライダーが招かれました。エンデューロ世界選手権を4度制した「小さな巨人」、ステファン・メリマン選手です。
日本のトップライダー、小池田猛選手や鈴木健二選手とのバトルが見所となりましたが、参加しても楽しいのがエンデューロのいいところ。日本全国から100人弱の一般ライダーが三宅島に集合し、トップライダーと同じステージを楽しみました。
レース展開は序盤からハイペースで飛ばした小池田選手が昨年に引き続き優勝、2位には鈴木選手。メリマン選手は惜しくも3位という成績でしたが、終始笑顔で日本のファンたちとふれあい、レース後にはサイン会も催されて、レースというよりも、このイベントを楽しんでいる様子でした。
当日はレースのほか、ナンバー付きマシンによるオフロードツアーも企画され、三宅島周遊ツーリングを楽しむライダーの姿も。天候にこそ恵まれなかったものの、オフロードライダーたちの笑顔が印象的なレースイベントでした。
01今回の参加マシンは100台弱。国産レーサーモデルが多数ですが、KTMやハスクバーナといった外国車も多く見かけました
02ヤマハ・セロー225をレーサーに仕立てて参加するライダーも。難所をスムーズにクリアするテクニックがお見事でした。BMWのエンブレムも洒落てます
03レース時間中は雨が上がり、青空が覗くこともありましたが、ライダーたちにはその天気を感じる余裕があまりなかったかもしれませんね
04こちらは珍しい、ちょい古KTM2ストローク。おそらく90年代初め頃のモデルだと思われますが、オーナーさんにお話聞けませんでした……
05エンデューロ界のレジェンド・石井正美氏は、今回は裏方。コース設営やら、競技審査など、当日も忙しく動いていました
06コンテナによって運ばれてきたマシンたちが集められ、そのままレースパドックになります。遠くに見えるのは、三本岳という岩。絶好の釣りポイントなのだとか
07自分のナンバー付きマシンを島に持ち込み、オフロードツーリングを楽しめるツアーもあります。こちらはレースの方々とは別行動
08昨年に続いて今年も優勝をさらった小池田選手。後ろを気にしながらコーナリングする余裕はサスガです
09このレースのために来日したエンデューロ世界選手権チャンピオンのステファン・メリマン。スムーズな走りが印象的でした
10レース後のサイン会では、ファンが行列に。ひとりひとりに丁寧にサインし、笑顔で握手を繰り返してくれました
11レースの開会式は、会場脇のテントの中で。このときはまだ大雨が降っていましたが、レーススタートと同時に止んでくれました
12難所のヒルクライムでは、ライン取りが重要なポイント。ビッグパワーが売りのホンダ・XR650Rが思わぬ罠にはまっちゃってます
135位入賞の大塚忠和選手。元モトクロスライダーらしく、アグレッシブな走りを見せてくれました
14砕けた火山礫という特殊な路面状況は、本州ではなかなか見られないもの。粒の大きい砂、という感じなので、落とし穴のように柔らかい部分が現れます
15鈴木健二選手(#2)と小池田猛選手(#1)のトップ争いに注目が集まりました。エンデューロシリーズ戦JNCCでも熾烈な争いを繰り広げている2人です
16レース後のマシンは各部ドロだらけ。でも汚れることがオフロードバイクの使命でもあります。洗車は大変なんだけどね
17スタックするライダーを避けながら、ヒルクライムでアクセルを開ける鈴木選手。日本のトップライダーにしては珍しい、2ストYZを操ります
18Mというゼッケンは、競技参加ライダーではなく「マーシャル」のこと。レース中にはコース各部を巡回し、コーステープを直したり、時にはスタックしたライダーを助けたり
19150分レースのフィニッシュ直後には、座りこんでしまうライダーもちらほら。仲間と談笑してる人たちは、まだまだ走れそうですね(笑)
20フィニッシュ直後のトップ3人。日本のチャンピオンと世界チャンピオンが固く握手。このあとすぐ、ヘルメットを脱いで顔を洗って表彰式です
21ホンダFTRで参加したのは、ベストシニア賞を獲得した新津さん。御年を聞いてみれば74歳とか。すばらしいアスリートです!
22小池田選手のヘルメットにカメラを設置して、迫力の映像を収める試みも行われていましたが、失敗しちゃったみたい。カメラ倒れちゃってますね……
23仲良く同じマシンでスタックするライダーたち。ゼッケン101は地元三宅島から参加した須永さんです
24マシンが壊れても、直せれば直して走り続ける。それがエンデューロレースです。耐久レースとしての難しさと楽しさは、こんなところにもあります
25バックに見えるのは、火山の噴火による被害を感じさせる潅木の林。三宅島の景観を独特にしているもののひとつです
26地元の子供たちもギャラリーに。ライダーが来るたびに大騒ぎです。彼らが大人になっても、三宅島エンデューロが続いていますように
27トップライダー20人による「エキスパートクラス」の表彰台。敬称略にて1位小池田猛 2位鈴木健二 3位ステファン・メリマン 4位内山裕太郎 5位大塚忠和 6位吉川和宏という結果です
28表彰台の恒例、シャンパンファイトの瞬間ですが、みんな半目ですねー。しかしひとりだけ、ゴーグル装着で準備万端のズルい人が……
29やはりチャンピオンの小池田選手に祝福が集中。2位の鈴木選手も、お子さんを抱えて逃げるに逃げられない態勢です
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