2014MFJ 全日本エンデューロ選手権第2戦 プラザ阪下大会

掲載日:2014年08月06日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/三上 勝久(FRM)  取材協力/MFJ 全日本エンデューロ選手権

外気温35度以上という炎天下での開催となった。天候はその後、一時雨が降るなどしたが湿度が高く選手にとって辛い大会に。写真はスタートしていく釘村 忠、鈴木 健二、太田 真成、内山 裕太郎(左から)。

近畿エリア初開催、全日本エンデューロ選手権
ファイナルエンデューロクロスで「魅せる」レースも!

JEC(全日本エンデューロ選手権)が始まって10年。近畿地方で初めて、大阪府河内長野市・プラザ阪下がその開催地に選ばれた。

これまでJNCCなどのコースとして使用されてきた、大阪都心部からアクセスのよいオフロードコースだ。JECの会場としてはコンパクトな敷地となるが、京都のIAエンデューロライダー吉川 和宏がコースディレクターとなってエンデューロらしいコースを造り上げた。そのなかでも見物となったのが、エンデューロテスト内に設置されたエクストリームセクション。丸太、ロックプール、曲がりながらの丸太セクション、ヒューム管、巨大タイヤ……と複数の障害物が設置されたエリアが用意され、走って楽しく見て面白いコースとなっていた。

当日は気温35度前後と猛暑の中での大会となったが、全てのテストで完璧な走りを見せた釘村 忠(TeamTARGET)。鈴木 健二(TEAM WR with YAMAHA)を11秒リードして8ラップのテストを完了。しかし、そのあと行われた最後のテスト『ファイナルエンデューロクロス』で大波乱が。スタートで鈴木に先行した釘村だったが、丸太セクションでまさかの転倒。すぐにマシンを起こして挽回を目論むも、4ラップ目にまた転倒してしまう。これによって順位が逆転、鈴木 健二が開幕戦に続く二連勝を獲得した。

フォトTOPICS(写真点数/23枚)

01100名を超えるまずまずのエントリー数となったJEC 第2戦。今回はJECとしては初めて、午前中に承認クラスを行い、昼から全日本クラスを行うスタイルの大会となった。参加者からの評価は高かったようだ。

02これは時計だが、テストの出口にも大型の時計でリアルタイムにテストタイムが表示される。自分のタイムを毎テストで確認できるので実に便利であり、またエキサイティングだ。

03パドックにはプールが用意されていた。子供たちが遊ぶだけでなく、熱中症気味になった選手もドボン。なかにはエキパイでお尻を焼いてしまった選手がお尻を冷やす場面も。

04JNCC熊本で念願の初優勝を果たした小林 雅裕(まちゃ)が久々にJEC参戦。マシンは急遽用意したCRF250R(2012)。さすがの速さでIBクラス2位でフィニッシュ。

05やはりJNCCで常に上位に入っているIAカズト(矢野 和都)は、JEC初参戦。マシンはデビューしたばかりの2015 KTM 350 EXC-F SIX DAYS。総合でも3位に入る速さを見せ、IBクラス優勝を果たしIA特別昇格を決めた。最後のファイナルエンデューロクロスで、手首を骨折しながらの激走だった(後日判明)。

06ヒューム管セクション。さほど難しくはないのだが、前走者にここで追いついてしまって振られたり、エンジン下部をヒットさせてエンストして落ちる選手も。

07コーナーになっている丸太セクション。写真は、ここを押して通過しながらもベストタイムを出し、全日本ウィメンズクラスで広島に続く優勝を決めた近藤 香織( モトプライムレーシング゙with AMSOIL )。

08エンジン底をヒューム管にヒット、バランスを崩して落ちてしまったライダー。承認競技クラスでもこのセクションを使用、多くのライダーがプラザ阪下ならではのエクスリームセクションを楽しんだ。

09IBクラスのファイナルエンデューロクロス。いいスタートを切りながら転倒してしまったのは小川 尊史(RT168)。たこ焼きを焼いて選手に配ったり、エンデューロクラスのチラシを作って河内長野駅の前で配ったりして今大会を盛り上げてくれた功労者のひとり。

10B1クラスに懐かしいXR200Rで参加していたのは、ファラオラリーなどにも参戦経験のある櫟本 純一さん。成績もクラス6位とまずまず。

11ファイナルエンデューロクラス、IAクラスでホールショットを獲ったのはIAワタライ( K-ryz & デコボコフレンズ )。5周のレースで4周目まで鈴木 健二を抑える素晴らしい走りだった。写真の中、後方で転倒しているのは釘村。

12スタート直後のルート。決して広くはないプラザ阪下の土地をエンデューロに適応させるため吉川が作成したコースはテクニカル。エンデューロらしい醍醐味のあるものだった。

13ヒューム管セクションを飛んでいく鈴木 健二。ここは1、2個目を飛ぶか、なめていくか、IA選手のなかでもこなし方が分かれた。

14猛暑のため、疲れてくると転倒も増えてくる。選手にとってはかなりきついコンディションの大会だった。

15ファイナルエンデューロクロス。丸太のある1コーナーに最初に飛び込んでいったのはIAワタライだった。2番手に和泉 拓、3番手に釘村という展開だったのだが……。

16ヒューム管を飛んでいく釘村。ファイナルクロス前では優勝をほぼ手中にしていたのだが、ファイナルクロスでの転倒で2位に。広島に続く2位だ。

17一般の観客も多く訪れたファイナルエンデューロクラス。激しい走りを見せてくれた選手たちを観客が称える。写真はIAクラス3位に入った太田 真成(TEAM RABBIT with ACERBIS.com)。

18会場には、くまモン? も登場。

19ナショナルクラスの表彰。左から2位の得地 孝一さん、優勝の荒川 一佳さん、3位の勝野 善太郎さん、4位の鈴木 康司さん、5位の大和 芳隆さん。

20IAクラス表彰。左から釘村選手、鈴木選手、太田選手。

21C-Wクラスの優勝は地元のバイクショップNewtonの高橋 比佐さん。

22全日本ウイメンズクラス表彰。左から2位の岩本 恵美さん、優勝の近藤 香織さん、3位の太田 晴美さん。

23IBクラス表彰。左から2位の小林 雅裕選手、優勝の矢野 和都選手、3位の小菅 泰輝選手。

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