X-LIGHTのトラブルを未然に防いでくれる軽量で高剛性のアンダーガードが開発された

掲載日:2012年03月27日 オフロードアイテムレビュー    

ハスクバーナTE250が搭載している超軽量エンジンX-LIGHTは、エンジンオイルのホースが露出した構造になっている。このTE250をレースで使用している石井正美氏は、ホースとバンジョー部分が走行中に障害物とヒットした痕跡を何度か目撃。また、標準装備されるプラスチック製アンダーガードはカバーする範囲が狭く、エンジン下部に関して不安を感じるシーンも多くあったという。そこで、オリジナルアンダーガードの開発を開始。ここに完成し、リリースする運びとなったのだ。

 

写真/長谷川徹 レビュワー/小川浩康

 

 

[ レビュー ]

「強度と軽さのバランスを考えて、素材はカーボンとFRPの複合としているんだ。FRPは複雑な形状にも加工しやすく、さらにカーボンとの複合素材とすることで、カーボン単体より強度を出すことができるのが特徴なんだ」とは実際に開発を行った石井氏。「最初は純正と同形状のものを作り、そこからカバーしたい部分を足していったんだ。また取り付け方法も何度か変更することで、アンダーガードとエンジンのすき間も極力少なくしている。すき間が広いと泥が詰まりやすくなるし、マディレースでマシンに付着する泥の重さはバカにならないからね」。装着方法はアンダーガード後部をフレームに引っかけて、前部のネジを1本締めこむだけ。着脱は1分かからずに行えるのもエンデューロ経験豊富な石井氏ならではの特徴だ。レビュワーはウッズセクション走行時に下まわりを木の根にヒットさせてしまったが、傷ひとつ付かず、かなりな安心感を得られた。レースはもちろん、フリーライドでも大きな威力を発揮してくれるパーツだ。

 

 

[ アイテム詳細 ]

①FRP(FIBER REINFORCED PLASTICSの略で、ガラス繊維で強化されたプラスチック素材)とカーボンを複合させた素材を使用。カーボン繊維がルックスのよさにもなっている。アンダーガード右側の穴は取り付けボルト用、左側はエンジンオイルドレンボルト用となる。

 

②標準装備されているプラスチック製アンダーガード。エンジンオイルホースとバンジョー部分がむき出しになっているのが分かる。レース中にシリンダーとホースの間に異物が入り込み、ホースが破損。エンジンオイル漏れを引き起こし、焼き付きリタイアとなったTEユーザーもいたという。

 

③ホースとバンジョー部分がしっかりカバーされているのが分かる。試行錯誤の末に採用された形状なので、その性能は折紙付きだ。要望があれば、KTMや国産モトクロッサー用も開発していくとのことなので、まずは問い合わせてみよう。

 

 

[ ポイント ]

確実なプロテクション性を発揮。TEユーザーの必需品

 

 

[ 製品情報 ]

メーカー/Racing Garage Beer's

製品名/オリジナルアンダーガード

価格/2万5200円

重量/690g

素材/3mm厚カーボン+FRP複合

適合車種/2010~ハスクバーナTE/TC250、TE310

 

 

[ お問い合わせ ]

レーシングガレージビアーズ

TEL/0466-28-2737

 

 

[ 記事提供 ]

ガルル編集部

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