ジャージの軽い着心地とジャケットのプロテクション性を両立したウエア

掲載日:2013年07月09日 オフロードアイテムレビュー    

バイクだけでなく、スノーモービル用ウエアも手がけるクライム。厳寒期での着用を考慮したウエア作りのノウハウは、ラリーやアドベンチャーツーリング用ウエアとしても生かされていて、クライムはレーシング系アパレルとは一味違ったブランドとして知名度を高めている。そのクライムが暑い時期のライディングを快適にしてくれるジャージをリリースした。メッシュ素材を多用しつつ、肩・腕・わき腹にパッドを装着。清涼感とプロテクション性を両立させているのが特徴だ。

 

写真/酒井 一郎 レビュワー/小川 浩康

 

 

[ レビュー ]

テスト当日の最高気温は25度。湿度は低めで風もなく、高原の夏のような暑い1日だった。当日は交通量の多い市街地、流れの速い郊外の幹線道路、河川敷ダート、標高300m程度のワインディングを走行してきた。

 

このダカールプロジャージは、胸から背中にかけて走行風が抜けていくのがよく分かる。また、ヒジ部分もメッシュになっているが、シッティングポジションではこのヒジまわりの涼しさが強く感じられた。いずれにせよ、走行時はかなりの清涼感が得られる。

 

こうしたメッシュジャージは薄い素材を使用しているものが多いが、このダカールプロジャージはミディアム&ヘビーデューティナイロン・ポリエステルという厚みのある素材で、通常のジャージ以上の強度を実現している。かと言ってゴワつくような感じはなく、木の枝や飛び石のある林道走行でも破れにくいだろうと思えた。ちなみに、ワインディングでは防寒のためにジャケットを羽織ったが、インナーウエアとしても違和感なく着用できた。

 

 

[ アイテム詳細 ]

[ 1 ]肩・腕・わき腹に装着されたEVAパッドプロテクター。肩とわき腹は3mm厚、腕は5mm圧となっている。

 

[ 2 ]胸ポケットにはゴーグルレンズ拭き取り用クロス(マイクロクロス)が内蔵されている。

 

[ 3 ][ 4 ]装着図。レビュワーは身長173cmでMサイズをチョイス。前面はオフロードジャケットにも使用されるウルトラタフ840Dコーデュラ素材を使用。走行中に木の枝や飛び石が当たっても破れにくい強度を持っている。腰部分の模様はシリコン素材となっていて、ジャージをパンツに入れた際にズリ出てこないようになっている。強度とボディアクションを妨げないしなやかさを両立する裁断となっているので、アウターとしてもインナーとしても着用できるジャージに仕上がっている。

 

[ 5 ]袖口には親指ループを装備。親指をループに通しておくことで、走行風による袖のまくれを防いでくれる。モトクロスジャージ並みの軽さとしなやかさはないけれど、強度と清涼感はツーリングやラリーといったアドベンチャーライディング向き。落ち着いたデザインと高機能の両立がクライムらしい仕上がりと言える。

 

[ ポイント ]

暑くなる状況でライダーの負担を軽減するジャージ

 

 

[ 製品情報 ]

メーカー/Klim

販売元/スピードスポーツ

製品名/Dakar PRO Jersey

サイズ/S、M、L、XL、2XL

重量/650g(Mサイズ・編集部実測値)

カラー/グレー、ブラック

素材/840Dコーデュラ、ナイロン、ポリエステル、EBAプロテクターパッド

価格/1万8,980円

 

 

[ お問い合わせ ]

スピードスポーツ

TEL/011-378-1509

 

 

[ 記事提供 ]

ガルル編集部

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索