



掲載日:2014年09月03日 試乗インプレ・レビュー
取材・写真・文/ダートライド編集部 取材協力/AJP MOTOS Japao
※本取材で使った車両はカスタムされているため、実際の製品版はクローズドタイプハンドガード、アンダーガード、アルマイトステップなどは付きません。

ワイドリムに大径ディスクローターという、スーパーモタード仕様になっているフロント周り。ローターサイズは240mm。スピードメーターはロータに埋め込まれた磁石で計測する。

ギアは5段仕様。噛み合わせが少し固いので、しっかり左足で操作が必要。ニュートラルがやや曖昧で、慣れないうちは少し不便を感じるかもしれない。

セルモーターを搭載しているので、始動は簡単。かかりもたいへん良い。このあたりはさすが、再始動が増えるエンデューロレースで鍛えられているのを感じる。

ステップは可倒式。取材車両はオフロード車のPR4 240 Limited専用のアルマイトワイドステップが付くが、実際の販売車はノーマルになる。

AJPの特徴のひとつ。シート下にレイアウトされたガソリンタンク。エンデューロレーサーなどに見られる半透明タイプで、残量が分かる。油種はレギュラーガソリン。

ガソリンタンクが後ろなので給油口もシート後端に。シート固定は、販売車はクイックファスナーではなく、通常のボルト固定になる。

『AJP』と刻印の入った豪華なアルミ製一体鋳造スイングアーム。表裏とも肉抜きがされ、剛性を確保しながら軽量化を図っている。

リアもスポークタイプのワイドリムを履く。ブレーキは、キャリパーが1ポッドでローター径は200mm。コントロール性が非常に高い。

リアのリンク造形が少し珍しい。あまり張り出していない作りで、セッティングはスモールサイズのフレームに合わせてある。

リアサスペンションショックは、プリロード調整のみ可能。しなやかに動くセッティングになっている。ストロークは240mm。

エンジン始動は、セルモーターとキックの併用だが、日本に入れる車両はキックは不要という考えでアームは付いてこない。

空冷OHCの単気筒エンジン。暑いさなかに乗ったが、熱ダレするようなことはなかった。真上にある吸気システムが「ポコポコッ」とおもしろい音を聞かせてくれる。

キャブレターは負圧式ではなく、ワイヤー直引きタイプ。エアクリーナーはちょうどこの上にあるレイアウトだ。

水冷だとラジエーターが収まる位置に、バッテリーなど電装類を配置。取材車両はリチウムイオンバッテリーが載っていたが、販売車は一般的なタイプになる。

シートを外した状態。エアクリーナーはボックスに収まるタイプでなく、オープン式。ガソリンタンクやフレームの関係がよくわかる。

フロントサスペンションは倒立式で、トップキャップにリバウンドアジャスターが付く。エア室を大気圧に戻すネジ穴もある。

リーガルキット付きなので、メーターも備わる。ギアのニュートラルポジションはグリーンランプで知らせる一般的なタイプで、その他はライト表示など。

ハンドル左にはライトポジションとウインカースイッチを装備。ライトスイッチは、手前からスモール→オフ→ロー→ハイとなる。

ハンドル右にはキルスイッチとセルスイッチ。ハンドル周りは、取材車両はクローズドタイプのハンドガードだが、販売車はホワイトのオープンタイプが付く。

サスペンションは、ファングレードは正立タイプだったが、新しく倒立タイプに変更になった。ストロークは240mmになる。アジャスト付き。

リアブレーキは、マスターシリンダー一体型のタイプ。オイル経路がシンプルになるからか、非常にコントロール性が高い。

価格(消費税込み) = 54万2,700円
※表示価格は2014年9月現在
ポルトガル発のバイクメーカーであるAJPのオフロードモデルをベースにした、スーパーモタードモデル。17インチにダウンしたホイールとコンパクトな車体により、抜群の足着き性と軽快性を持つ。リーガルキットが付属するので、原付二種として登録可能。
■エンジン型式 = 空冷OHC単気筒
■総排気量 = 124cc
■ボア×ストローク = 56.5×49.5mm
■圧縮比 = 9.2:1
■最高出力 = 9.3kw/8,500rpm
■最大トルク = 8.5N・m/8,000rpm
■燃料供給 = キャブレター
■トランスミッション = 5段リターン式
■始動方式 = セルモーター
■シート高 = 840mm(参考値)
■車両重量 = 93kg(参考値)
■燃料タンク容量 = 7.5リットル
■Fタイヤサイズ = 100/80-17
■Rタイヤサイズ = 130/70-17
■ブレーキ形式(F/R) = 油圧式ディスク/油圧式ディスク








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