トレールバイクへの装着に最適化した強度と形状を持つアルミ製テーパーハンドルバー

掲載日:2012年12月11日 オフロードアイテムレビュー    

ジータには、アルミ合金で最高強度のA7075 T-6を使用したSX3(テーパー形状)とCX(スタンダード形状でブレース付き)と、それより強度は下がるものの耐食性にすぐれるアルミ材を使用したCOMP(スタンダード形状でブレース付き)の3シリーズがある。このSOLIDは、COMPの素材をテーパー形状としたものだが、適度な剛性としなりはトレールバイクに最適な特性。そこでトレールバイクへの装着を考慮した形状へと新設計されているのだ。

 

写真/酒井一郎 レビュワー/小川浩康

 

 

[ レビュー ]

テストバイクはCRF250L。ハンドルバーはCRF250L推奨のモタード/スポーツ-ミディアムを装着し、河川敷ダートを走行した。

 

まずは装着。トレールバイクでハンドルバーを交換する際に注意しなければならないのが、ブレーキホースやアクセルワイヤーといったケーブルの取り回し。ケーブルの長さが足りなくなってしまい、車体各部と干渉してハンドリングに悪影響を与えることがあるからだ。またレーサーと違い、ウインカーやディマースイッチボックスを装着しなければならず、それもハンドルバーとのフィッティングを悪化させる原因となる。

 

しかし、SOLIDはバーエンドのストレート部分をSX3より長く設計していることもあり、スムーズに装着できた。また、純正ハンドルに近い形状とすることでケーブルの取り回しも問題なし。SX3より素材強度を下げているということだが、むしろトレールバイクには最適な剛性だと思った。硬すぎず、適度なしなりが衝撃をいなし、疲れにくい乗り味になったのが体感できたからだ。

 

 

[ アイテム詳細 ]

①中央部分の大径φ28.6mmから、バーエンド部分φ22.2mmへと径が小さくなっていくテーパー形状。中央内側にはポジショングリッドを配置して、適正な位置調整がしやすくなっている。カラーはレッド、ブルー、チタンカラーの3色。

 

②CRF250L純正バー(黒)との比較。絞り角が同じで、バーエンドのストレート部分も同じ長さとなっている。トレールバイクへの装着を考慮した設計だ。

 

③バーエンド部の高さは若干上がっている。

 

④⑤シッティングポジションをとった状態。硬すぎず、しなりすぎない乗り味はトレールバイク向きに感じられる。手頃な価格も評価したいポイント。

 

⑥ただし、純正ハンドルクランプへの装着にはUX3クランプキット(6,510円)が必要となる。高さも22mm上がる。

 

[ ポイント ]

トレールバイク向きの形状と特性が考えられた設計

 

 

[ 製品情報 ]

メーカー/ZETA

販売元/ダートフリーク

製品名/SOLID ハンドルバー

価格/8,400円

重量/630g(編集部実測値)

カラー/レッド、ブルー、チタンカラー

サイズ/幅800mm×高さ95mm×テーパー部立ち上がり60mm×クランプエリア長200mm×引き62mm(CRF250Lに適合するMotard/Sport-Mediumの場合)

ラインナップ/MX/ED-Low(YZ、YZ-F、RM、RM-Z向き)、MX/ED-Medium(CR、CRF、KX、KX-F向き)、Motard/Sport-Low(SEROW250向き)、Motard/Sport-Medium(CRF250L、WR250R/X向き)

 

 

[ お問い合わせ ]

ダートフリーク

TEL/0561-86-8301

 

 

[ 記事提供 ]

ガルル編集部

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