

掲載日:2013年03月29日 試乗インプレ・レビュー
取材・写真・文/田宮 徹
オーストリアのロータックス社が基本設計を施した歴史がある、BMWのG650GSが使う652cc水冷単気筒DOHC4バルブエンジンを、ハスクバーナが徹底的にチューン。最高出力は、ベース車から10馬力増の58馬力を誇る。
フロントブレーキは、ディスク径300mmの油圧シングルディスク式。キャリパーは、ブレンボ製の片押し2ポットタイプだ。テラはスイッチ操作によりオフにもできるABSの有無が選択できるが、ストラーダは標準装備となる。
フロントと同じく、リアブレーキもブレンボ製。片押し1ポットキャリパーと、240mm径ディスクの組み合わせとなっている。もちろん、リアにもABSが標準装備され、ディスク内側にはロックを検知するセンサーを搭載している。
フロントホイールは、19インチ径のキャストタイプ。タイヤは、メッツラーのツアランスEXPを履く。フロントフォークはザックス製で、インナーチューブ径が46mm、ストローク量が190mmの倒立式。調整機能は採用していない。
後輪の駆動は、TR650シリーズが搭載するエンジンのベースとなったBMWのG650GSと同じく、車体右側に配置されたチェーンで行われる。スイングアームは両持ち式で、5角形断面形状のスチール製となっている。
リアサスペンションは、リンク式のモノショック。フロントフォーク同様にザックス製で、プリロードの段階調整と伸側減衰力の調整が出来る。しなやかなスチール製のスイングアームは、5角形断面形状で両持ちタイプだ。
メーターは、かなりシンプルなデザイン。レッドゾーンが8,000回転からに設定された指針式回転計を、中央に配置。その右側には、速度や時刻、外気温などをデジタルで、水温をバーグラフで表示可能な液晶パネルを装備する。
前後一体型のロングシートを採用。その気になれば燃料タンクのすぐ後方にも座れるオフロードタイプのデザインだが、ライダー着座部の後ろ部分は、長時間ライディング時の疲労を軽減するため、幅広の設計とされている。
テールレンズ下側に配置されたキーシリンダーを解錠すると、シートを取り外す事ができる。しかしシート下は、バッテリーなどの電装系を中心にパーツが詰まっていて、車検証などの書類は入るが荷物はほとんど積載できない。
グラブバーを兼ねたリアキャリアを標準装備する。キャリアは、荷物を搭載する上面が平らな形状で、タンデムシートとの段差がほとんどない設計。荷物の積載がしやすい。また、トップケースの装着に対応したボルト穴もある。
エキゾーストパイプは、リアショックの左後方付近でふたつに分割され、楕円形状のサイレンサーが左右2本出しスタイルでシート下に配置される。小ぶりなテールランプはLED式で、リアウインカーはクリアレンズタイプだ。
ヘッドライトは、ダイヤモンド型のような異形タイプ。縦長だが1灯式で、ハイ/ローともをひとつのバルブで請け負い、その上側にポジションランプを備える。フロントウインカーレンズもクリアタイプ。小さなメーターバイザーを備える。
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