ハスクバーナ TR650ストラーダ
ハスクバーナ TR650ストラーダ

ハスクバーナ TR650ストラーダ – 軽快かつエキサイティングに!

掲載日:2013年03月29日 試乗インプレ・レビュー    

取材・写真・文/田宮 徹

ストリートからワインディングまで
軽快かつエキサイティングに!

かつてはレーシングブランドのイメージが強かったハスクバーナが、2012年型でのヌーダ900シリーズに続き、完全ストリート向けモデルの第2弾としてリリースしたのが、2013年型デビューのTR650だ。このシリーズは、ストリートモタード的なTR650ストラーダと、デュアルパーパス仕様のTR650テラの2タイプで構成されている。

車体やエンジン、足まわりなどは基本的に2機種で共通化されていて、排気量652ccの水冷単気筒DOHC4バルブエンジンを、スチール製フレームに搭載する。唯一の違いと言えるのはホイールとタイヤで、テラがスポークホイールとデュアルパーパスタイヤを履くのに対し、ストラーダはキャストホイールにオンロード重視のタイヤを装着している。

スクバーナ TR650ストラーダの特徴

スクバーナ TR650ストラーダの画像

BMWのG650GS用をベースに
ハスクがチューンしたエンジン

さて、そのハスクバーナは、スウェーデンで誕生し、1986年にイタリアのカジバ、2007年にはドイツBMWの傘下となった。さらに2013年1月末にはそのBMWが、KTMの親会社であるオーストリアのピーラー・インダストリー社に売却を決定した。今後は、KTMと密接な関係を持つ事になる。

しかし、TR650シリーズの開発は、売却話よりも前に進められていた事もあり、このシリーズはBMWのG650GS用をベースとしたエンジンを搭載している。もっとも、G650GSのエンジン自体も、ルーツをたどるとオーストリアのロータックス社が基本設計を施した、かつてのFシリーズへとさかのぼる。つまり、ロータックスのエンジンを、BMWが改良し、さらにハスクバーナがチューンしたという事になる。

スクバーナ TR650ストラーダの画像

TR650シリーズへの搭載にあたっては、シリンダーヘッドやピストン、クランク、カウンターバランサーシャフトなどが見直され、バルブ系の拡大やカムシャフトの専用プロファイル化も実施されている。これらの改良により、振動を抑えながらもG650GSの48馬力を大きく上回る58馬力の最高出力を達成。TR650ストラーダを、鋭い走りの軽量シングルスポーツへと高めるのに、大貢献している。

スクバーナ TR650ストラーダの試乗インプレッションは次ページにて

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