

掲載日:2008年08月08日 試乗インプレ・レビュー
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
今、ヨーロッパで最も勢いのあるメーカーの一つがKTMだ。オーストリアに本拠地を置くKTMは、過去15年にわたって販売台数を伸ばしてきており、日本国内でもオレンジ色のマシンを目にすることが多くなってきた。特にオフロードの世界でその傾向が顕著で、「READY TO RACE」というキーワードそのままの高性能マシンが、各地のレースの表彰台を席巻している。そんなレース志向の強いKTMのラインアップにおいて、唯一のロングツアラーモデルとなるのが、今回紹介する990アドベンチャーだ。
このマシンも源流をたどれば、世界一過酷なレースとも言われるパリ・ダカールラリーにて前人未踏の7連覇を達成したVツインマシン。そこで培った“勝つため”の耐久性や快適性が公道モデルへとフィードバックされ、前モデルの950アドベンチャーとして結実した。その後のモデルチェンジによって、排気量を拡大した上でフューエルインジェクションを採用、990アドベンチャーとして現在に至っている。大型のフェアリングに包まれたオレンジ色のボディと、パリダカマシンの血を引く水冷4ストロークエンジンは、ドイツのアウトバーンを180km/h以上で巡航可能としているという。このオレンジ・モンスターが国内でどのような実力を発揮するのか、早速インプレッションしてみるとしよう。
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