掲載日:2014年09月22日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/田宮 徹
スズキ初の市販スーパーモタード車として、2004年12月に発売が開始されたのが、オフロードモデルのDR-Z400SをベースとしたDR-Z400SMだ。それから数年後には国内において排出ガス規制の強化が実施され、この機種は燃料供給にキャブレターを使用していたこともあり、新しい規制に対応することなく廃版。古い規制に対応した小型二輪の継続生産は2008年夏で終了となったことから、実質的に約3年半しか生産が行われなかった。
DR-Z400SMは、ベースとなっているオフ車のS仕様から、前後ホイールが17インチ化され、オンロードタイヤが装着されている。しかし変更点は、これだけに留まらない。サスペンションは専用化され、とくにフロントはベース車の正立式に対して、当時の最新モトクロッサーRMシリーズと同タイプの高性能な倒立式に。伸圧減衰力の調整が可能で、耐摩耗性に優れた特殊なアルミ被膜処理なども導入されていた。もちろん、リアショックも専用化されているが、同時にアルミ製スイングアームも高剛性な専用品となり、車軸側を細くしたテーパード形状により剛性バランスが最適化されている。これらの装備で、オンロードにおけるコーナリング性能が高められた。またブレーキは、前側に310mm径ディスクを採用することで、性能向上が図られた。エンジンは、398cc水冷DOHC4バルブ単気筒で、最高出力は40馬力。低中速域トルクに優れ、しかも高速域で伸びる設定だった。
販売期間はわずかだが、その間にこのDR-Z400SMは一度マイナーチェンジを受けている。2006年5月に施されたこの一部改良では、剛性が高く操作性向上につながるテーパーハンドルを新採用。さらに前後ホイールのアクスルシャフトエンドには、転倒時の車体破損を軽減するスライダーが装備された。なおこの機種は、日本国内での販売終了後も、海外では少なくとも2015年モデルまでは継続販売されている。
2005年春からわずか約3年だけ生産された、国内市場向けのスーパーモタード。30馬力の397cc空冷単気筒エンジンを、スチール製フレームに搭載。大径ブレーキなどを備える。
オフロード車のWR250Rと同時開発され、2007年秋に市場投入。アルミ材とスチール材を組み合わせたハイブリッドフレームに、31馬力の249cc水冷単気筒エンジンを搭載している。
カワサキ伝統のスチール製フレームに、ハイグレードな足まわりやブレーキ系を組み合わせた、KLX250ベースの249cc水冷単気筒モタード。個性的なヘッドライトデザインも魅力。
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