掲載日:2012年05月23日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/田宮 徹
リエフは、1934年にスペインで創業された二輪メーカー。当初は自転車のアクセサリーを製造していたが、第二次世界大戦直後から原動機付自転車の生産を開始。50年代から、オートバイの製造をスタートした。この当時から現在まで、ハンドメイドによる高品質なバイク生産を続けていて、現在は世界20か国以上に輸出も行っている。競争が激しいバイク大国のスペインで、小排気量帯を中心に確固たる地位を築いているブランドだ。そんなリエフの、超本格的なスモールモタードモデルが、このMRTプロスーパーモタードである。
まず注目したいのはそのエンジン。このモデルは、国内ブランドでは使われなくなった、2ストエンジンを搭載している。デロルト社製のキャブレターで燃料供給されるミナレリ社製の50cc水冷2スト単気筒エンジンは、最高出力4.4馬力、最大トルク0.36kgmとやや控えめな性能だが、2ストエンジンならではのフィーリングを十分に楽しめる。始動方式はキックのみ。もちろん、クラッチはマニュアル式で、変速機は6段リターン式だ。また車体は、前後17インチホイールを装着したフルサイズ設計。国内では原付一種での二人乗りは禁止だが、タンデム装備まで与えられている。マルゾッキ社製のフロントフォークは、インナーチューブ径40mmの倒立タイプ。リヤモノショックは、別体式リザーブタンクを備える。ブレーキは前後ともディスク式で、フロント側は300mmと大径で、前後ともウェーブ型ディスクを装備している。
2ストエンジンであることを主張するチャンバーや、レーシーなイメージをより高めるハンドガードを装備するなど、MRTプロスーパーモタードのスタイリングは、細部にまでこだわりがいっぱい詰まっている。税込で35万円を超える車両価格は、原付モデルとして考えると高めだが、それに見合うだけの装備といってよいだろう。
プロの廉価版。フロントフォークは正立式で、前後ブレーキディスクはプロよりも小径の円形タイプ。ハンドガードなども省かれているが、価格は約5万円安い。
05年2月から発売され、現在はモデルオフされているが、中古車は流通。前後12インチホイールを履き、49cc空冷単気筒エンジンを搭載した、ミニモタードモデルだ。
日本では12年現在、正式導入されていないが、イタリア本国などで販売されている49.9cc水冷2スト単気筒エンジン搭載モデル。前後17インチホイールを履いている。
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