掲載日:2011年04月15日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/田宮 徹
990アドベンチャーは、かつてのパリダカマシンをモチーフとしたスタイリングが特徴的な、さまざまな路面に対応するロングツアラー。03年型で新登場した950アドベンチャーの後継として、06年型でデビューした。950から990へと進化する際に、搭載する水冷75度V型2気筒DOHC4バルブエンジンの排気量が942ccから999ccへと拡大され、燃料供給はF.I.に。また、ブレンボとボッシュが共同開発した、キャンセル機能付きのABSを標準装備するなど、各部に改良と熟成の手が加えられた。クロームモリブデン鋼管を使ったトラスフレームや、WP製の前後サスペンション、そしてこのジャンルとしてはめずらしいフルフェアリングを採用する点は、950時代と変わらない。
LC8と呼ばれるエンジンは、低中回転域で豊かなトルクを発揮。高回転域では、06年型では98馬力、シリンダーヘッドなどに改良を受けた09年型以降のモデルでは106馬力の、最高出力を叩き出す。高速巡航時にも十分に余裕が感じられるパワーだ。また、力強さやレスポンスの良さだけでなく、このパワーユニットは扱いやすさも備えている。ツイスティなワインディング、そしてフラットダートやオフロードで、自在にマシンコントロールが行えることが、開発テーマのひとつでもあるからだ。もちろんそのテーマは、足まわりやブレーキについても共通。ボディはかなり大柄だが、全体的な運動性能を高めることで、幅広いレベルのライダーが快適かつアグレッシブに、ツーリングを楽しめるマシンに仕上げられている。
また装備についても、長距離かつオンオフ両方での走行を、十分に考慮したものとなっている。前述のフルフェアリングや、垂直に近い角度に立ったスクリーンは、高速走行時にライダーの疲労を軽減してくれる。ダートで役立つハンドガードも標準装備。さらに燃料タンクは、06年型では22Lとかなり大きく、09年型以降でも19.5Lと十分な容量が確保されている。990アドベンチャーは、ライダーの冒険心を刺激し、旅の楽しさをしっかりと演出してくれるマシンなのだ。
ドイツ生まれのGSシリーズは、ビッグマルチパーパス系の代表格として、世界中で高い人気を誇る。前後19/17インチタイヤを装着。エンジンは、1170cc空油冷水平対向2気筒だ。
10年に新登場した、海外市場向けの並列2気筒アドベンチャーツアラー。電子制御スロットルやトラクションコントロールなど、多数の最新ハイテク技術を採用している。
1198cc水冷90度Vツインエンジンを、トラスフレームに搭載。一般的なオンロードモデルと同じ前後17インチタイヤを履いた、さまざまな道に対応したイタリアンモデルだ。
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