カワサキが、2013年KXFモデルをリリース【KX450F・KX250F】

掲載日:2012年06月01日 特集記事    

文/ダートライド編集部

2013 EARLY-RELEASE NEW MODELS

カワサキが、2013年KXFモデルをリリース

株式会社カワサキモータースジャパンは、早くもモトクロッサー・KXFシリーズの2013年モデル発売を発表した。国内レースシーンはまだ全日本モトクロス選手権が4戦を消化したところで、正直「もうか」という印象もあるが、その中身は注目に値するパワーアップを果たしている。変更点を中心にその内容を紹介したいと思う。

KX450F

KX450FKX450Fの最大の変更点はフロントフォーク。今シーズン、全日本モトクロスでも導入されているフォーク内のコイルスプリングを空気ばねで代用する新しいシステムを採用している。「従来のスプリングを排除し、加圧した空気で衝撃を吸収する最新のKAYABA製ニューマチックスプリングサスペンション(PSF)を採用。従来のフォークと比べ軽量となり、ばね特性はエアポンプを使用して簡単に調整することができる。また、摺動抵抗が少ない、ボトム付近で強く踏ん張る、路面追従性が高い、など優れた特性を持つ」という事だ。

 

KX450Fまた、これもファクトリーマシンに導入されていた、ローンチコントロールモード・システムを導入。「ハンドルバーに取り付けられたボタンを押すだけで、滑りやすい路面でのスタート時に最適な専用エンジンマップへと切り替え可能。点火時期を最適化することで、過剰なパワーによるトラクションのロスを防ぎ、ホールショット獲得に絶大な効果を発揮する」機能という。

 

ローンチコントロールの詳細はこちら

 

熟成が進められたファクトリースペックエンジンは、2013年モデルではピストンやECUセッティングなどの変更により、全回転域でのパワーアップを実現している。
このエンジンに関連して、エンジンマッピングを素早く変えられるDFIカプラーも採用。あらかじめ用意された3種のカプラーを差し替えることで、標準、ハード、ソフトなど、異なる路面コンディションにエンジン特性を合わせることができる。

 

2012年にチェンジされた新型アルミフレームや簡単にポジションが変えられるアジャスタブル・ハンドルバー、アジャスタブル・フットペグは継続採用される。

 

KX250F

KX250FKX250Fは2012年モデルからのブラッシュアップがメインの変更点。昨年初採用となったデュアルインジェクションは吸気ラインが見直され、「ストレート化させることで吸入効率を高め、高速回転域でのさらなるパワーアップを実現している」という。

 

デュアルインジェクターの詳細はこちら

 

また、左フォークにダンパーアッシー、右フォークにスプリングを搭載する、左右のフォークで別々の機能を持つセパレートファンクションフロントフォーク(SFF)は、2013年モデルでは内部構造を最適化したSFF Type 2を採用。SFF Type 2「インナーチューブの大径化をはじめ、剛性アップ、接地感の向上、ボトム付近での踏ん張り感向上など、大幅な性能向上を果たしている」との事だ。

 

アルミニウム製のペリメターフレームは、「新たにメインパイプの幅をスリム化することで、従来以上に動きやすいエルゴノミクスを実現。また、最適化された剛性バランスにより、旋回性能とトラクション性能の向上も図られている」。

 

2010年に採用されたブリッジドボックスボトムピストンや、3種のFIセッティングが選択可能なDFIカプラー仕様などはKX450Fと共通。

 

 

 

価格はそれぞれ、KX450Fが879,000円(税込)、KX250Fが735,000円(税込)でともに2012年7月1日の発売を予定している。

 

さらに戦闘力を増した新生KXF、モトクロスユーザにとっては発売が今から待ち遠しいだろう。

 

KX250F KX450F
マーケットコード KX250ZDF KX450FDF
全長×全幅×全高 2,170mm×820mm×1,270mm 2,180mm×820mm×1,275mm
軸間距離 1,475mm 1,480mm
最低地上高 330mm 330mm
シート高 945mm 955mm
キャスター/トレール 28.7°/126.4mm 26.9°/113mm
エンジン種類/弁方式 水冷4ストローク単気筒/DOHC4バルブ 水冷4ストローク単気筒/DOHC4バルブ
総排気量 249cm3 449cm3
内径×行程/圧縮比 77.0mm×53.6mm/13.8:1 96.0mm×62.1mm/12.5:1
始動方式 プライマリーキック プライマリーキック
点火方式 デジタル DC-CDI デジタル DC-CDI
潤滑方式 セミ・ドライサンプ セミ・ドライサンプ
エンジンオイル容量 1.0L 1.2L
燃料供給方式 フューエルインジェクション KEIHIN 43mm フューエルインジェクション KEIHIN 43mm
トランスミッション形式 常噛5段リターン 常噛5段リターン
クラッチ形式 湿式多板 湿式多板
ギヤ・レシオ 1速:2.142(30/14)
2速:1.750(28/16)
3速:1.444(26/18)
4速:1.235(21/17)
5速:1.045(23/22)
1速:1.750(28/16)
2速:1.412(24/17)
3速:1.188(19/16)
4速:1.000(19/19)
5速:0.875(21/24)
一次減速比/二次減速比 3.350(67/20) / 3.846(50/13) 2.727(60/22) / 3.846(50/13)
フレーム形式 セミダブルクレードル セミダブルクレードル
懸架方式 前:テレスコピック
  (倒立・インナーチューブ径48mm)
後:スイングアーム(ニューユニ・トラック)
前:テレスコピック
  (倒立・インナーチューブ径48mm)
後:スイングアーム(ニューユニ・トラック)
ホイールトラベル 前:315mm
後:310mm
前:314mm
後:315mm
タイヤサイズ 前:80/100-21 51M
後:100/90-19 57M
前:80/100-21 51M
後:120/80-19 63M
ホイールサイズ 前:21×1.60
後:19×1.85
前:21×1.60
後:19×2.15
ブレーキ形式 前:シングルディスク250mm(外径)
後:シングルディスク240mm(外径)
前:シングルディスク250mm(外径)
後:シングルディスク240mm(外径)
ステアリングアングル(左/右) 42°/42° 42°/42°
車両重量 106.2kg 112.5kg
燃料タンク容量 6.1L 6.2L
乗車定員 1名 1名
カラー ライムグリーン(LIM) ライムグリーン(LIM)

 

 

 

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