オフロードFAQ

競技用車両と公道走行OKのモデルって何がちがうの?

掲載日:2011年11月14日 オフロードFAQオフロードバイクの疑問    

オフロードFAQ保安部品の有無ばかりでなく、
求められている性能にも差があります。

オフロードの競技用二輪車として一般的なのは、モトクロッサーやエンデューロレーサーです。モトクロッサーは、モトクロスコースを走るために開発された車両で、ヘッドライトやウインカー、テールランプ、ミラーといった保安部品がありません。一方でエンデューロレーサーにはいくつかのタイプがあり、もっともレーシーなタイプだとヘッドライトとテールランプのみを装着している程度で、公道走行ができません。ただしエンデューロレーサーの中には、基本的には競技向きだけど公道使用のための条件をフルカバーしている機種もあります。日本では外国メーカーのラインアップに、このような機種を見つけることができます。

 

競技用車両の場合、重要視される性能はモトクロッサーなら加速または減速力や旋回性など、エンデューロモデルならオフロードでの総合的な走行性能や耐久性など。走る時間の差こそあれ、いずれの機種も「速さ」がキーワードです。

 

一方で公道用に開発されたモデルは、一般ユースのための快適性や扱いやすさ、荷物積載性などの利便性、競技車両とはまた違った意味での壊れにくさなど、競技用とは異なる部分が大切にされています。そのぶんスポーツ性能では競技用に負けますが、幅広いライダーが楽しめる仕様といえます。

KTMのエンデューロ向け競技用車両250EXC-F。保安部品は装着されておらず、競技に合わせた装備を備えている。

KTMのエンデューロ向け競技用車両250EXC-F。保安部品は装着されておらず、競技に合わせた装備を備えている。

カワサキの公道向けトレールモデルKLX250。ウインカーやミラーなどの公道走行に必要な装備や、舗装路にも対応したタイヤを装着している。

カワサキの公道向けトレールモデルKLX250。ウインカーやミラーなどの公道走行に必要な装備や、舗装路にも対応したタイヤを装着している。

 

ちなみにオフロード初心者の場合、ライダーのレベルによっては、いきなりフルサイズの競技用車両に乗るよりも、タイヤを高性能仕様に換装した公道用車両に乗ったほうがうまく走れることもあります。ハイパワーな競技用車両よりもコントロールしやすい公道用車両のほうが、安心して楽しめるからかもしれませんね。

 

文/田宮 徹

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