2014 AMA スーパークロス  ラウンド2 フェニックス AZ レースレポート

2014 AMA スーパークロス ラウンド2 フェニックス AZ レースレポート

掲載日:2014年01月15日 エクストリームモトクロス    

まとめ/ダートライド編集部

450ccクラス メインレース

ヤマハのJ・ブレイトンが快走を見せる。勝者はR・ビロポート

先週の開幕戦で450にステップアップしたばかりのケン・ロクスン(KTM)が快勝を決めた、2014年度のAMAスーパークロス。そこから1週間後の第2戦は誰が優勝を決めるか注目が集まった。

 

メインレース(20周)、スタートで飛び出しホールショットを奪ったのはオーストラリアライダーのマット・モス(スズキ)。しかし、1周が終わらないうちにジャスティン・ブレイトン(ヤマハ)がトップへ浮上。優勝を狙いたいジャスティン・バーシア(ホンダ)は3位、K・ロクスンは5位とまずますの位置に着ける。2周目にはそのJ・バーシアがライアン・ダンジー(KTM)をパスし2位へ浮上。表彰台を狙い、快走モードにスイッチしたいところだ。

 

年間優勝候補のライアン・ビロポート(カワサキ)はスタートで出遅れ4周目の時点でジェイムズ・スチュワートの後ろ、7位。J・スチュワートともども早く上位に上がりたいところだが、5周目にはトップ2でJ・バーシアがJ・ブレイトンに急接近。後方ではR・ビロポートがJ・スチュワートをパスする。6周目にはJ・ブレイトンとJ・バーシアのサイド・バイ・サイドの争いが始まるが、なんとJ・バーシアがタフブロックに接触するミスで脱落。後方にいたR・ダンジーとのバトルに切り替わってしまう。

 

その後、ペースが上がらないJ・バーシアを尻目に、今度はR・ダンジーがJ・ブレイトンに急接近。そこからR・ビロポートも3位の好位置にまで着け、トップ3の間隔がほぼ均等に。レース11周目には、左コーナーでR・ビロポートが迷いのない突っ込みでR・ダンジーをクリーンパス、続く周でもJ・ブレイトンをパスするが、ここから諦めなかったのがJ・ブレイトン。R・ビロポートとサイド・バイ・サイドを繰り広げ、離された後も1秒以内という好ラップで後方の追撃を許さず、そのままフィニッシュ。

 

後方からでも抜く事に迷いのないR・ビロポートと、終始トップを走り続け、パスされた後も食い下がったJ・ブレイトンの強さが際立ったレースとなった。

 

450cc クラス レース結果
順位 ゼッケン ライダー名 チーム名 メーカー ベストタイム
1 1 R・ビロポート Monster Energy Kawasaki   Kawasaki 55.952
2 10 J・ブレイトン Toyota/Yamaha/Nfab/JGRMXteam   Yamaha 56.755
3 5 R・ダンジー Red Bull KTM   KTM 56.336
4 7 J・スチュワート Yoshimura Suzuki   Suzuki 56.513
5 51 J・バーシア Team Honda Muscle Milk   Honda 56.581
6 94 K・ロクスン Red Bull KTM   KTM 56.397
29 A・ショート BTO Sports   KTM 57.405
8 20 B・ティックル RCH/Soaring Eagle/Suzuki   Suzuki 57.122
9 22 C・リード Discount Tire Racing   Kawasaki 57.677
10 23 W・ハーン GEICO Honda   Honda 56.910
450cc クラス ポイントランキング
順位 ゼッケン ライダー名 メーカー ポイント
1 1 R・ビロポート   Kawasaki 43
2 5 R・ダンジー   KTM 42
3 94 K・ロクスン   KTM 40
4 10 J・ブレイトン   Yamaha 37
5 22 C・リード   Kawasaki 32
6 51 J・バーシア   Honda 32
7 29 A・ショート   KTM 26
8 20 B・ティックル   Suzuki 26
9 7 J・スチュワート   Suzuki 22
10 23 W・ハーン   Honda 21

 

 

 

250ccクラス ウエスト メインレース

またもやC・シーリーとJ・アンダーソンの壮絶バトルが展開

開幕、アナハイム1の250ccクラス ウエストは、ルーキーらしい激しいバトルが早速見られ、シーズンの幕開けを彩ってくれたが、続く2戦目はどうか。

 

メインレース(15周)、僅差でホールショットを獲ったのは、ルーキーであるクーパー・ウェブ(ヤマハ)。前戦で健闘を見せたジェイソン・アンダーソン(KTM)とコール・シーリー(ホンダ)も直後に着ける好ポジションで、なんと1周が終わる前に2人が右コーナーでC・ウェブをパス。ルーキーらしく諦めない展開が期待されたC・ウェブだが、しかし続くセクションでミスをしてしまい順位を落とす。

 

その後、首位はトップのC・シーリーが快走し、J・アンダーソンが追走するかたちで、まるでアナハイム1と同じ展開。バックマーカーが現れないレース序盤は順調なラップを2人とも刻み、大きな動きがない。後方では4位争いをしていたシェイソン・マケラス(ホンダ)とC・ウェブ、ザック・オズボーン(ホンダ)が1パックになったところ、S・マケラスとC・ウェブが転倒、10周目にはディーン・ウィルソン(カワサキ)とZ・オズボーンのバトルが始まるが、先頭の2人は完全に別世界で走行。

 

動きに変化が出て来たのが、残り4周としたところ。トップのC・シーリーに対し、トリプルが速いJ・アンダーソンはこの時点でC・シーリーに1秒強と着ける。C・シーリーにワンミス、もしくはバックマーカーの処理に手間取れば1発で逆転のある差。しかし、この日のC・シーリーは強くそのまま行くと思われた。とこらが、なんとラストラップでハプニング。多くのライダーが餌食となったセクションのタフブロックに、C・シーリーも接触してしまいタイムロス。続くコーナーでJ・アンダーソンがまたも前戦のようにC・シーリーを内側から痛快にパスをし、その後、焦りが出たのかC・シーリーのミスもあり、J・アンダーソンがまたもラストラップでの逆転という、劇的な勝利を収めた。今シーズンは、どうもこの2人の激闘がキーとなりそうだ。

 

250cc クラス レース結果
順位 ゼッケン ライダー名 チーム名 メーカー ベストタイム
1 17 J・アンダーソン Rockstar Energy Racing KTM   KTM 56.068
2 21 C・シーリー Troy Lee Design/Lucas Oil/Honda   Honda 55.711
3 16 Z・オズボーン GEICO Honda   Honda 56.997
4 15 D・ウィルソン Monster Energy/Pro Circuit/Kawasaki   Kawasaki 57.173
5 34 M・スチュワート Troy Lee Design/Lucas Oil/Honda   Honda 57.997
6 37 C・ウェブ MyPlash/Metal Mulisha/Star Racing Yamaha   Yamaha 57.260
7 111 D・フェリス Red Bull KTM   KTM 58.975
8 35 J・ヒル Monster Energy/Pro Circuit/Kawasaki   Kawasaki 57.245
9 50 J・ネルソン Troy Lee Design/Lucas Oil/Honda   Honda 58.578
10 142 C・マルチネス Woodland merchant services   Kawasaki 1:00.053
250cc クラス ポイントランキング
順位 ゼッケン ライダー名 メーカー ポイント
1 17 J・アンダーソン   KTM 50
2 21 C・シーリー   Honda 44
3 16 Z・オズボーン   Honda 40
4 15 D・ウィルソン   Kawasaki 36
5 37 C・ウェブ   Yamaha 31
6 34 M・スチュワート   Honda 29
7 35 J・ヒル   Kawasaki 28
8 50 J・ネルソン   Honda 24
9 45 D・デュラハム   Kawasaki 21
10 111 D・フェリス   KTM 21

 

 

 

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