眼から鱗のオフロードスクール ~2013 RIDEZ Muc-off エンデューロアカデミー~

眼から鱗のオフロードスクール ~2013 RIDEZ Muc-off エンデューロアカデミー~

掲載日:2013年05月13日 エクストリームエンデューロ    

取材・文/ダートライド編集部 写真/宮下豊史 取材協力/JECプロモーションアルパインスターズ

オフロードライダー必須の
充実アカデミーが開校

このアカデミーは、『エンデューロライダーのためのモトクロストレーニング』を2013年のテーマとして開催しているスクール。特徴は、そうそうたる講師陣と参加人数を絞る事でのマンツーマンに近いレッスンを受けられる事です。とは言っても、これは主催者であるJECプロモーションの売り文句。実際はどうなのか? と2013年2月10日(日)に行われた1回目の『アカデミー』に、初級者クラスとして参加してみました。

 

それで、かなり前の話しなので結論を先に言いますと、

 

「コレはイイね!」

 

 

講師陣は鈴木健二、釘村忠、渡辺学の3名で(全員、元モトクロスライダー/現役エンデューロライダー)、この人数に合わせてか、参加者のクラス分けも初/中/上級の3つに分けられました。当初、クラス毎に講師は固定され、1日中同じセンセイからレッスンを受けるものだと思っていました。しかし始まってみると、センセイたちは1日の中でローテーションされ、初級者でも3人からまんべんなく教えを受けられます。

これがまず、イイですね。3人とも速くて上手いですが、考え方や理論は三者三様で、初級者と言えども色々な考え方などに触れられるメリットは大きいです。この日、具体的には、鈴木健二センセイはライディングの基本の1つである『コーナリング』の講習。釘村忠センセイは、『ワダチのあるコーナリング』の講習と『小さなジャンプのクリア方法』を、渡辺学センセイは『大きなR(アール)を描く、コース幅のあるコーナーのライン取り』の講習、とそれぞれが特色のあるレッスンを行なってくれました。

 

初心者クラスは自分を入れて8名の参加枠で、人数が少ないのでひとりひとりの動きをセンセイがよく見ていて、適宜、声を掛けてフォームの修正や目線の行き先など、細かなところまで教えてくれます。特に、初心者クラスは我流の走り方が多かったりダート走行の経験値が少ない人たちなので、そもそもの正しいフォームが分からない、というライダーも多く、基礎であるコーナリング講習は学ぶ事がとても多かった様子でした。

 

続くワダチのコーナリングも、同じく釘村忠センセイが細かく走りをチェックしてくれて、次第にみなさんスピードが上がり、ラインを外す事も減りました。転倒してもサポート役のサブスタッフがひとり付いてくれているので、リカバリーも安心です。次に挑戦した小さなジャンプも徐々にフォームが改善され、飛距離・安定感とも増しました。

 

このように充実のレッスン内容になった、2013 RIDEZ Muc-off エンデューロアカデミー。そのうちで、特に印象的に残って、また多くのオフロードライダーの参考になるであろうトピックスを今回、特別にご紹介したいと思います。こんな重要な事を教われるんだ、と納得の内容になっています。

 

逆ハの字でバイクを挟むとガッチリホールド出来る

鈴木健二センセイの時間には、基礎的なバイクとの触れ方、フォームに時間を費やしたので、印象的な内容が多く、その中の1つです。オフロードバイクは、シートに座るのではなくステップの上に乗るのが基本で、バイクと一番接点を持つのはステップ周りと言われています。そのステップ部分と身体との一体感を持たせる事は安定したライディングには必須の項目になりますが、センセイの教えるポイントは『逆ハの字』。ステップ上に立つ時、初め、ブーツの底が上向きに見えるように逆ハの字にして、それを閉じて行く要領でブーツをステップ付近に締め込んで行きます。

 

実際にやって見て下さい。どうですか? もの凄くステップ付近のホールド力が高まりませんか? オフロード走行はアタマの位置を動かすな、とも言いますが、それを実践するにもまず土台である足元をしっかり固定しなければなりません。このステップへの足の乗せ方は、効果大です!

 

赤いラインの角度でまずステップに跨り、

赤いラインの角度でまずステップに跨り、

 

それを締め込んで行くような形でステップに立つ事で、ホールド力が格段に増す。

それを締め込んで行くような形でステップに立つ事で、ホールド力が格段に増す。

ステップに乗せるブーツ底の位置は中心よりやや前

同じく鈴木健二センセイの教えです。オフロードバイクのステップは大柄なものが多いですが、それでも対するオフロードブーツの底は遥かに広く、はて、ブーツのどこでステップを踏めばいいの? と迷う人は多いでしょう。かく言う自分もそうで、ペダル操作の関係もあり、土踏まずとかかとの継ぎ目辺りでステップを踏んでいた事が多かったように思います。ところがこれは大きな誤り。正しい位置は、指の付け根より少し後ろぐらいです。これは、オフロードブーツを履いた状態で、こぶし大くらいの石を片足で踏んでその足でバランスを取ろうとすれば分かるそうです。まず最初に、例えばかかとの継ぎ目付近で石を踏んで立ってみてください。とても不安定ですよね? まともに立っていられないと思います。次に、指の付け根より少し後ろの位置で石を踏んでみてください。思ったよりも、安定して立っていられませんか? これは、競技用自転車で多く使われているビンディングという器具でも、ペダルにシューズを固定するための金具位置はここです。つまり、安定性と一番脚力を発揮出来る理想位置が『この位置』という事で、その関係は、オフロードブーツとステップになっても変わらないという事です。乗るのは同じひとですからね。

 

効果的なレッスン内容が多く印象に残った充実のアカデミーでしたが、具体的に挙げた上記2点のように、オフロード初心者には特に眼から鱗の内容が盛り沢山です。あっという間に定員に達してしまった1回目に続き、2回目の開催がとうとう決定(2013年6月23日)、エントリー受付が5月13日(月)から5月22日(木)までとなっているので、詳細をチェックしたらすぐに申し込む事を強くお薦めします! このアカデミーはオフロードバイクユーザー全員にとって、とても貴重な講義が受けられる素晴らしい中身になっていますよ。

 

初級者クラスの参加者はレッスンを通してどのように感じた?

【次回開催概要】
2013 RIDEZ Muc-Off エンデューロアカデミー in いなべ

開催日時/2013年6月23日(日)

開催場所/いなべモータースポーツランド(三重県)

募集定員/初級者10名限定(先着)、中・上級者合わせて20名限定(先着)

参加費/6,500円(1名)

講師/鈴木健二(ヤマハ)、尾崎友哉(ヤマハ)、釘村忠(ハスクバーナ)、北居良樹(KTM)

受付期間/2013年5月13日(月)~5月22日(木)

イベントHP

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