サスペンションを交換しよう!

掲載日:2012年08月22日 購入基礎知識バイクパーツ購入基礎知識    

バイク購入基礎知識

どうしてサスペンションを交換するの?

バイクの「走り」を司る
ハイパフォーマンスサスペンション

メンテナンスとチューニングを兼ねる駆動系カスタム

サスペンションは、バイクにとって、とても重要な部品です。極論を恐れず書けば「バイクに乗る=サスペンションに乗る」といっても過言ではありません。凸凹路面の振動を吸収したり、高速時にも走りが安定するのは、すべてサスペンションの恩恵です。また、サスペンションは、加速時にはエンジンで生まれたパワーを、タイヤを介して効率的に地面に伝えます。そして、減速時には減速Gによる車体の変化を軽減しながら、ブレーキで生まれた制動力を路面に反映して車体を減速させるのです。さらに、コーナーリングでは旋回動作で生まれた遠心力を受け止めながら、バイクの旋回力へ還元するなど、バイク走行のあらゆる場面で大きな役割を果たしているのです。

ノーマル車両に装着されているサスペンションは、メーカーがテストを重ねて熟考したものですから、決して悪いものではありません。しかし、サスペンションも消耗品であり、いつまでも性能を維持することには限界があります。愛車の走りの印象に疑問を持ったら、サスペンションのリフレッシュや交換を検討してみてはいかがでしょうか。

特に、サスペンションを専門に制作しているメーカーの多くは、コスト注入や独自の技術によって高い性能を発揮させており、ライダーの好みに適応できる細やかな調整機構を備えるなど、ノーマルサスにはない高いパフォーマンスを実現しています。より衝撃を吸収し、路面情報を正確に把握し、パワーを確実に伝達することを可能にする交換用サスペンションは、バイクの走りを大きく変える可能性を持っているのです。なお、交換するにあたっては、前後サスペンションのバランスを重視することが欠かせません。専門店の意見も取り入れて、新しい足回りとの出会いを楽しんでみてください。

サスペンション交換のポイント

ノーマルサスペンションに比べて、衝撃吸収能力や路面情報の伝達力に優れる。

商品によっては細やかな調整が行えるため、ライダーに合わせたセッティングが可能。

レース向けやツーリング向けなど、用途にあわせた特別な仕様を選択できる。

メーカーで選ぶサスペンション

サスペンションはメーカーによって個性が変わります。今回は代表的な4メーカーを紹介します。

OHLINS(オーリンズ)

OHLINS

オーリンズはスウェーデンのサスペンションメーカーで、レース車両からスポーツバイクまで幅広く採用されています。各モデルの個性を生かす設計は評価が高く、交換用パーツとしては定番中の定番。また、古くなったサスペンションのオーバーホールも受け付けており、アフターサービスも万全です。

[ブランド&商品を見る]

CHECK POINT

●世界的に有名でレース専用マシンなどにも採用。

●アフターサービス体制も充実している。

WP(ダブルピー)

WP

WPはオーリンズと肩を並べるサスペンションメーカーで、以前はホワイトパワーという名前でした。レース志向のモデルをリリースしているKTM製バイクのサスペンションに純正採用されていることでも有名です。標準で調整機能が充実しているのはもちろん、オプションでさらに細かい調整機能をつけることができます。

[ブランド&商品を見る]

CHECK POINT

●レースシーンでの信頼も厚い高い技術力

●幅広い調整幅でセッティングを楽しめる

QUANTUM(クァンタム)

QUANTUM

ヨーロッパのレースシーンで高い知名度を誇るクァンタム。軽量なアルミボディと初期作動のよい独自の低圧ガス構造が特徴です。ソフトな乗り心地でありながら、反応の良いハンドリングを両立させています。複雑な構造を持つため、単筒式と比べて高価な価格設定となります。

[ブランド&商品を見る]

CHECK POINT

●クァンタム独自の低圧ガス構造

●独自構造によるしなやかな乗り心地

Progressive(プログレッシブ)

PROGRESSIVE

不等ピッチ構造のサスペンションを業界でいち早くとりいれたメーカーで、見た目の派手さではなく質実剛健なつくりが特徴です。調整機能は豊富ではありませんが、必要にして十分以上の性能と、他のメーカーと比較してリーズナブルな価格設定で、多くのライダーに支持されています。

[ブランド&商品を見る]

CHECK POINT

●派手さをおさえた質実剛健なつくり

●比較的リーズナブルな価格設定

ドレスアップのためのサスペンション交換

迫力のスタイルには欠かせない
ローダウンサスペンション

ドレスアップのためのサスペンション交換

サスペンションはバイクの性能向上に重要な意味があると説明しましたが、実はドレスアップパーツとしての側面もあります。アメリカンバイクやビッグスクーターなどでは、車体を低く見せるカスタム手法があり、それを実現するためには車高を下げる「ローダウンサスペンション」が必要になります。性能面ではノーマルに及ばないこともありますが、ローダウンしなければ作り出せないスタイルは得がたいものです。最近では車高を下げつつ、乗り心地やハンドリングを確保したものも増えており、自在な車高と満足できる走行性能を実現したエアサスペンションも人気です。性能向上にもドレスアップにも、サスペンションは重要な役割を果たしています。

サスペンション交換で広がるカスタムの世界

確実な効果がわかりやすいパーツ
目的にあわせて交換しよう

サスペンション交換で広がるカスタムの世界

マフラーやブレーキ関連パーツと比較すると高価なサスペンションですが、これほど交換したことが分かりやすいパーツもありません。性能重視型のものなら、段差を超えたりコーナーを曲がったりすればその効果はてきめん。ドレスアップのローダウンなら、車高の低さを存分にアピールできるでしょう。そういう意味では、まさにバリュー・フォー・マネーな存在です。ただ、サスペンションは安全に関わる重要なパーツ。自分の欲しいサスペンションを見極めたら、1度専門的な知識のあるショップなどに相談してみることをおすすめします。バイクの走りを大きく変えるカスタムに、あなたも挑戦してみませんか?

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索