用途で選ぶブレーキパッド

掲載日:2012年05月22日 購入基礎知識バイクパーツ購入基礎知識    

バイク購入基礎知識

自分にあったパッドを見つけよう!

適切なブレーキパッドを選べば
ライディングがもっと楽しくなる!

見た目だけでなく実用性も向上するカスタム=ヘッドライト交換

ブレーキはバイクにとって重要な部分です。どんなに高性能なバイクでも、ブレーキ性能が良くなければ本来の実力は発揮できません。いざという時の緊急回避もブレーキ能力が大切です。ただ、ブレーキシステム自体は高価なものですし、安全基準の問題からも気軽に交換できないことがほとんどです。だからといって、ブレーキの強化をあきらめる必要はありません。ブレーキを手軽にグレードアップする方法、それはブレーキパッドの交換です。純正のブレーキパッドは一定のコストの範囲内で多様な使用環境に対応する性能を与えられたバランス型といえるもの。アフターパーツの中にはバランス型だけではなく、スポーツ走行向けの強力な効きを持つものや、雨天に強いものなど、いろいろなパッドがラインアップされています。ブレーキパッドの種類を知り、特性を知れば自分の乗り方にあわせたパッド選びがきっと楽しめるはず。用途にあった適切なブレーキパッド選択で、愛車の性能や安全性をもっと高めてみませんか?

ブレーキパッドの代表的な種類

■シンタードパッド

高い性能を実現する注目のパッド

金属系の摩擦材を高温で焼き固めて製造されたパッドがシンタード(焼結)パッド。摩擦係数が高く、強力な制動力を実現しています。また、表面が多孔性のため水が停滞しにくく、雨天でも性能が変化しにくいのが特徴です。他の素材に比べてディスクへの攻撃性が高い場合がありますが、ハードなブレーキングに向いているため、多くのメーカーのスポーツモデルに採用されています。ただ、コストが高く、頻繁にブレーキを使う街乗りでは費用対効果が弱点です。

■シンタードパッド

安価でハイパフォーマンスを実現

樹脂に金属成分を混ぜた摩擦材を使用しているのがセミメタルパッドです。ブレーキの効き方が素直で、コントロールしやすい傾向にあります。また、比較的ディスクへの攻撃性も低くなっています。ただ、その分雨天時に性能が落ちる傾向が弱点と言えます。制動力は絶対性能でシンタードに劣る場合が多いですが、近年は技術の進歩による十分な性能を持っています。価格は比較的安価で、一番ベーシックなパッドと言えるでしょう。

■オーガニックパッド

制御しやすくディスクに優しい

繊維系の素材を樹脂で固めたのがオーガニックパッド。今回紹介する3種類の中ではもっともブレーキディスクへの攻撃性が低くなっています。また、タッチがソフトなため他のパッドよりコントロール性が高いものが多いのも特徴です。ただ、絶対的な制動力という面ではシンタードを上回ることが難しいのが弱点。ただ、他のパッドにはない独特のタッチを支持するライダーは多く、特にストリートにおける優れたブレーキフィーリングは魅力的です。

メーカーで見る用途別パッド選

DAYTONA

メーカーサイト http://daytona-mc.jp/

日本最大のアフターパーツメーカー、デイトナ。数多くのアイテムをラインアップしており、ブレーキパッドはその中でも人気のあるアイテムです。ノーマルからのステップアップ用として「赤パッド」は今も多くのライダーが愛用する名品。パッドの種類を問わずコントロールしやすい設定となっていて、人車トータルでの高性能を導き出せるように設計されています。

ゴールデンパッド

ゴールデンパッド

スポーツランに最適

デイトナ製ブレーキパッドの最高峰となるのがこの「ゴールデンパッド」。初期制動がおだやかに立ち上がり、握りこんだ状態でコントロールしやすいのが特徴です。扱いやすさを重視しながらも制動力が高いため、スポーツバイクに最適です。ただ、シンタードパッドのためコストが高いのがネックかもしれません。

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赤パッド

赤パッド

ツーリングからスポーツまで

「赤パッド」といえばアフターパーツのブレーキパッドの代名詞。誰でも扱いやすい率直なコントロール性とわかりやすい効き方で、初心者からベテランまで安心感のあるブレーキングを楽しめます。対応車種も幅広く、価格・性能のバランスに優れた制メタルセットです。実は当編集部でも愛用者が多いパッドです。

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ハイパーシンタードパッド

ハイパーシンタードパッド

優れた耐摩耗性が魅力

純正同等のブレーキ性能に加えて耐摩耗性を磨き上げたのが「ハイパーシンタードパッド」です。ゴールデンパッドに対して約10%、赤パッドに対して約50%の耐摩耗性が向上されているのが大きな特徴で、その安定感のある性能から、デイトナがバイク車両販売店向け推奨商品としているパッドです。

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ハイパーパッド

ハイパーパッド

街乗りにもっと安心感を

デイトナ製ブレーキパッドの中で最もおだやかな効きなのが「ハイパーパッド」。主に小・中排気量や街乗りライダーに最適なセミメタルパッドです。コントロール性を重視しているため、路面状況が悪くても安心してブレーキをかけられます。価格も安価で街乗りパッドとして最適です。

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DAYTONA

RK EXCEL

メーカーサイト http://www.rk-excel.co.jp/japanese/

「RK EXCEL」と言えばチェーンやホイールのリムが有名ですが、ブレーキパッドメーカーとても実績があります。重視しているのは何よりもコントロール性。バイクの楽しさを「5感を研ぎ澄まし、手足のように操ること」とし、そのためにブレーキパッドを通して何ができるのかを追求しています。ライダーのレベルにあわせて使い分けられる、個性的なパッドのラインナップも特徴です。

メガロイX

サーキットにも対応する高品質パッド

サーキットにも対応する高品質パッド

あらゆる場面でコントロールしやすいことを重視したシンタードパッド。RKエキセル製品の中で最高ランクの商品だけに、コントロールだけでなく制動力の高さも特徴です。握り始めは制御しやすく、握りこむにつれて制動力がリニアに立ち上がるため、速度域の高いスポーツ走行にも向いています。

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ウルトラアロイ70

街乗りから峠までこなすスタンダード

街乗りから峠までこなすスタンダード

メガロイXにも迫るコントロール性能を確保しており、街乗りだけでなくワインディングでのスポーツランもこなせるセミメタルパッド。純正パッドからのステップアップにもおすすめです。また、ディスクに負荷をかけにくい特性になっているため、ダメージを与える心配が少なくなっています。

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ファインアロイ55

ファインアロイ55

扱いやすいストリート向けパッド

他のパッドよりイージーに扱えるように開発されたセミメタルパッド。握り始めの制動力の立ち上がりがソフトに設定されており、シビアすぎないために初心者でも扱いやすくなっています。フル制動時の性能ではメガロイXなどにはかないませんが、純正同等以上の性能を確保しているため安心です。

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パッド選びが貴方のバイクを変える

ブレーキパッド交換で走りをグレードアップ

ヘッドライト交換で「明るいカスタムライフ」を

ブレーキパッドは小さな部品ですが、バイクの走行性能全体を左右する重要なパーツといえます。パッド交換で走りの質が変わることもあるほど。スポーツ走行にはシンタード、街乗りならセミメタルなど、用途に合わせたパッドを選べば、ライディングがもっと楽しくなるはず。マフラーやエンジン部品などに比べて安価な設定なため、いろいろなパッドを試してみてもいいかもしれません。バイクの性能を左右する3大要素のうち、とりわけ重要な「止まる」を担うパッドを探求して、自分の走りを変えてみませんか?

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