バイクハンドル交換のススメ【カスタムの種類・注意点を解説】

掲載日:2012年03月13日 購入基礎知識バイクパーツ購入基礎知識    

バイクパーツ 購入基礎知識 知れば納得パーツアレコレ ハンドル交換のススメ ハンドルはライダーとマシンの接点のひとつとなる重要ポイント、お気に入りのハンドルを選び抜いてチューンアップ&ドレスアップ!

ハンドル交換で理想のポジションを実現

乗りやすさやバイクの安全性はもちろん
外観の美しさにも関わるパーツ……それはハンドル!

メンテナンスとチューニングを兼ねる駆動系カスタム

バイクのハンドルは、車のハンドル以上に重要なパーツと呼べるかもしれません。というのも、バイクの場合はハンドル交換で外観的なイメージが変わるだけでなく、ライディングポジションや乗り心地までも変わるからです。例えば、ノーマルハンドルが遠いと感じた時、ハンドル交換で自分のベストポジションを作り出すことが容易にできます。ドレスアップが目的ならば、美しいメッキハンドルや、個性的な形状のハンドルを装着することでバイクの雰囲気が一新されることも少なくありません。しかし、ハンドルは法律で最重要保安部品に指定されており、バイクの操舵を司る重要な箇所。間違った判断で交換すると、車検を通過できなくなるばかりか、周囲を巻き込むような事故を起こす可能性も高まるのです。ハンドル交換に関する基礎知識をしっかりと身につけ、スタイルアップだけでなく、安全性も高められるよう留意してハンドルカスタムを楽しみましょう!

バイクの種類に合ったハンドル選びが重要! ハンドルの選び方と特徴

セパレートハンドルを装着する

レーシーな雰囲気と操作性が満喫できる「セパレートハンドル」

スーパースポーツなどで採用される左右分割タイプのハンドルです。装着することで上体が前傾するため、空気抵抗の軽減効果や、重心が前に移ることにより、よりスポーティなライディングが可能になります。アフターパーツでは車種別の専用設計が多いのも特徴。交換時に気をつけたいのは、ハンドルを切った時の車体との隙間。一杯に切った時に手を挟む状態では車検に通過しないばかりでなくケガの可能性もあるので注意が必要です。

バーハンドルを装着する

ネイキッドバイクやアメリカンバイクなど
幅広く使われるスタンダードなハンドル「バーハンドル」

ネイキッドバイクやアメリカンなど、幅広い車種で採用される一本のパイプを曲げて作られたハンドルです。スポーティな低いものからアメリカンバイクでよく見られる背の高いものなど、形状やサイズは豊富です。取り付けは比較的容易ですが、ハンドルによってはケーブル類を交換する必要があります。また、過度に形状が変更される場合は改造申請が必要になる可能性がありますので、交換時は充分確認をするようにしましょう。

ハンドルキットを装着する

すべてがセットになった便利なキット「ハンドルキット」

車種によっては、ハンドルとそれに付随する必要な部品が付いてくるハンドルキットがあります。こうしたキットならば、ケーブルの長さや取り付けについて悩むことなく、気軽にハンドル交換が可能です。また、セットということで価格も比較的リーズナブルな設定が多いようです。ただし、ハンドルキットは一部の車種にしか設定されていないほか、本当に欲しいハンドルがセットになっているとは限りません。そこがハンドルキットの悩みどころです。

ハンドル周りを全面的に変更する

容易にハンドル交換ができないスクーターは
ハンドル周りをまるごと交換

通常、スクーターはハンドル部分に樹脂製のカバーが付いているため、容易にハンドル交換ができません。それを可能にするのが、ハンドル周りをまるごと交換するキットです。他のハンドルよりも作業自体が大掛かりになるほか、パーツとしての価格も高くなりますが、スクーターでハンドルカスタムを望むならば、必須のアイテムとなります。また、このパーツに組み換えることで、汎用ハンドルを使えるようになるのもうれしい特徴です。

ハンドル交換の注意点

ボルトオンでは無理な場合アリ
法律によるサイズ制限も確認を

ハンドルを純正に近い形状のものに交換する場合は、意外と取り付けは簡単な場合が多いのですが、大幅に形が異なるものに交換する場合、気をつけなくてはならないことがいくつか発生します。まず一つ目は、ブレーキホースやクラッチケーブルなどの長さの問題。これは長すぎてもいけませんし、短かすぎても操作に不都合が発生します。車両とハンドルにあわせて適切な選択をする必要がありますので、わからない場合はメーカーや販売店に確認することがおすすめです。そしてもうひとつは法律の問題。昔と違い、現在はバイクのカスタムについては規制が緩くなっていますが、あまりにも逸脱したものは車検に適合しません。右の表を越えたサイズとなる場合は、改造申請を行う必要がありますので注意が必要です。また、それ以前に乗車時に危険となる取り付けについては禁止されています。ハンドルは操作に関わる大事な部位。カスタムで悩んだ場合は、プロに一度相談するべきでしょう。

改造申請が不要な諸元の変化(※抜粋)

比較的自由な交換が許されている一方、大幅変更は改造申請が必要です。ハンドルは最重要保安部品に指定されているので、交換時はショップに相談してみましょう。

理想のハンドルポジションとスタイルを求めて

奥深いハンドルカスタムの世界
見た目とハンドルの操作性のバランスが大切

ハンドル交換の注意点

ハンドルは、条件によっては比較的手軽にカスタムを楽しめる部位ではありますが、取り付け方法やサイズについてしっかりと確認しておく必要があります。見た目だけでなく操作性やハンドルポジションなども変化していくため、いじればいじるほど楽しくなるパーツでもあります。汎用品も含めれば豊富な種類があり、選ぶ楽しみやカスタムする面白さは尽きません。自分にあった至高のハンドルバーを見つけ出し、個性的なハンドルカスタムを追求してみるのはいかがでしょうか。

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