掲載日:2012年03月06日 購入基礎知識 › バイクパーツ購入基礎知識
バイクのカスタムパーツとしてトップクラスの人気を誇るものといえば、なんといってもマフラー。心地よいサウンド、ノーマルにはない個性的なフォルム、そしてパワー。ライダーの心をくすぐるマフラーですが、選ぶ基準はどうしていますか?スタイルで選ぶのも、パワーで決めるのも、価格で探すのも間違いではありません。でもここで、ひとつ「素材」という視点を加えてみませんか?マフラーはもとになっている金属で、大きく性質が変わります。素材を知れば、マフラー選びはもっともっと楽しくなります!
マフラーの素材として一般的なのがステンレス。正式にはステンレススチールといい、鉄にクロムやニッケルという金属を混ぜて錆びにくくしたもの。比較的価格が安く美しい外観を長く保てるため、ノーマルからアフターパーツまで、いろいろなマフラーに使用されています。
いわゆる鉄。バイクのマフラー素材として昔から多用されていました。現在はクロームメッキを施すことで装飾性の高いマフラーに仕上げられています。他の素材に比べて重く錆びやすいですが、スチールならではのサウンドを奏でるなど、こだわりのあるライダーに愛されている素材といえます。
正確にはカーボンファイバー。合成繊維などを高温で炭化して作られた素材。軽く強度があり独特の風合いをもつため、ドレスアップ目的のカスタムでも人気があります。ただ、加工が難しくコストが高いため、マフラー素材としては外側のカバーのみカーボンという場合もあります。
レース用バイクやスーパースポーツなど高性能なバイクで多用されるチタン。強度が高くサビにも強くて軽量。さらに、熱処理することで美しい焼け色を楽しめるという、マフラー素材としては理想的な特性をもっています。ただ、その分コストが高いことがネックとなっています。
このように、バイクのマフラーに使われる素材はいろいろ。この他にもアルミやケブラーなどもあります。自分が装着するマフラーにどんな素材が使用されているのか、一度調べてみるのも面白いかもしれません。最近のスポーツバイクではノーマルでチタンマフラーを採用している、ということも少なくありません。ただ、素材は高級であればよいというものではなく、自分のバイクやマフラーの形状、音質や用途なども考慮して選ぶのが重要です。スチールの音がいいとはいってもチタンのように軽くすることはできませんし、軽いのがいいといってもカーボンで複雑な形状のマフラーを生産するのは困難です。軽さ、強度、音、ルックス、価格など、どれを重視するのか……。悩むのもまたバイクカスタムの楽しみのひとつ。素材を知って、もっとマフラー選びにこだわってみてはいかがでしょうか。
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