掲載日:2010年04月05日 バイク用品インプレッション
“ストリート用バイクヘルメット”というキャッチコピーの下、若い世代をターゲットに、デザイン性に優れた製品を世に送り出しているヘルメットメーカー、TACHIBANA。SHMシリーズやSHM Old Schoolシリーズ、CUSTOMシリーズなど、「ファッションの一部としてバイクライフを楽しみたい」と言うライダーのニーズを具現化した豊富なラインナップが魅力だ。それゆえジェットヘルメットを手掛けているイメージが強いのだが、今回紹介する「BLOWER」は高い人気を誇るフルフェイスヘルメットである。
デザインのベースとなっているのは「トップフューエルのドラッグレーサー」。前方に突き出しているようなフォルムからは戦闘的な雰囲気が漂い、その背景に白く煙るサーキットを思い描かせる。そんなレーシーなイメージが都会のストリートに見事にマッチ、ライダーズウェアはもちろんカジュアルなスタイリングとの相性の良さを持ち合わせ、フルフェイスをセットでイメージし難いアメリカン系バイクにも似合う守備範囲の幅広さも秘められている。さらにホワイト / ブラック / マットブラックの3色をラインナップしながら内装はレッドで統一するなど、カラーリングに対するこだわりも見逃せない。
確かに機能性という点においてはSHOEIやARAIといった日本発のグローバルブランドに一日の長があるが、そうしたメーカーとは違い“デザイン性”という着眼点から生み出された風貌や面構えは、よりいっそうアグレッシブな個性を際立たせている。また「30,000円を超えることはザラ」であるフルフェイスのカテゴリで、18,900円(税込)というプライスは実にリーズナブル。当然ながらSG規格をクリアするなど安全面の心配も無用。シティユース中心のバイクライフを送っており、「よりデザイン性に特化した個性的なヘルメット」と願うファッショナブルなライダーは、選択肢に入れてみてはいかがだろうか。
なんと言っても全体的なフォルムが最大の特徴。ドラッグレーサーをイメージした独特のデザインからは戦闘的なオーラが漂う。
ワンスライドするだけの簡単な構造の通気口だが、走行中にはくもり止めの役割を十分果たす。口元のスペースにも余裕があるので圧迫感はない。
シールドの可変は5段階設定で、マウント方法は10円玉でカンタンに外せるボルト留め。シンプルながらスムーズに作動し機能性への不満はない。
3シーズン用グローブなら着用したままでも脱着可能なワンタッチロック。高速走行中でも外れる心配はないのでストレスなくライディングできる。
口元や額から入る空気をうまく外に逃がすベンチレーションが頭頂部に設置される。気温が高い日でも快適に風がヘルメット内を抜けていくだろう。
3パターンのカラーバリエーションに加え、オプションとしてスモーク / ミラーのシールドも用意している。“ダーティ”な印象を強めたい人にオススメ。
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