掲載日:2010年03月01日 バイク用品インプレッション
ライダーにとって愛車の盗難対策は悩みの種だが、車両だけでなく“パーツの盗難”も深刻な問題だ。朝起きてバイクカバーを外すと高性能なマフラーが消え失せていたり、サスペンションが盗まれてしまっていたりと、そういった悲しい報告は後を絶たない。そういう事態に対して我々が取るべき手段は、盗難防止用品を投入して大切なパーツを守ること。愛車へのロックだけでなく、こちらも対策を行いたいところだ。
今回紹介するキタコの「ニューボディーガード」と「ボナキャップ」は、パーツ盗難を防止する定番のアイテム。「ニューボディーガード」にはボルトとナットの2種類がラインナップされており、いずれも通常の工具を使用出来ないようにボルト外周をプロテクトカラーで覆い、ボルトトップを複雑なローレット形状に変更する仕様になっている。付属する専用キーアダプターを使用しなければ取り外せない構造だ。掴める工具で無理やり回せば…と考えても、プロテクトカラーが空転する仕組みになっているため、無駄な作業となる。付属のキーアダプターの種類も無数に設定されているので、例え盗難を目的に店頭の「ニューボディーガード」を買い占める輩がいても、無駄な努力となるので安心だろう。ボルトタイプにはブレンボ等のブレーキキャリパー用のサイズも設定されているのも嬉しいポイント。キャリパーは簡単に外せる部品でもあるので、高級なものを取り付けた場合は上手く「ニューボディーガード」で対策したいところだ。ただ、設置には通常のボルトよりスペースが必要なので、取り付け場所が限られてしまうのは少々残念。マフラーフランジなどには対応しないため、そういった場合はステー側で対応することになる。個人的には、ハイグレードなサスペンションを装備している方に是非おすすめしたい一品だ。
もう一つの盗難防止ボルト、「ボナキャップ」はラインナップの中でも最強とも言える防御力を持つアイテム。専用の台座付ボルトを既存のものと入れ替えたあと、付属のキャップをパチンと音が鳴るまで押し込めば、まったく工具がかからない状態へ変身する。キャップを取り外すためには専用の「ボナツール」という工具が必要になるのだが、こちらは一般向けには販売されていないため、取り外しはほぼ不可能。油圧工具などで無理やり潰せば外すことも出来るだろうが、パーツ盗難でそこまでの手段を用いられる可能性は低く、高い防御力を発揮してくれる。今回はテストとしてハンマーで思い切り殴ったり、タガネを打ち込んだりしてみたが、解除は出来なかったことも書き添えておく。ただ、構造上一度つけると容易にはやり直しが効かないので、装着時はよく考えよう。
ボルト外周をプロテクトカラーで覆い、ボルトのトップを複雑なローレット形状とした。この形状のバリエーションは無数にあるとのこと。
取り付けと取り外しは付属の専用工具で行う。この工具は単品では使用出来ないため、手持ちのレンチなどと組み合わせる必要がある。
もちろんのことだが、普通のレンチやソケットは全く使用出来ない。クロームモリブデン鋼を使用しているため、変形させることも難しい。
プライヤーなどで挟み込み、無理やり回そうとしてもボルトやナットに付属しているプロテクトカラーが回転して盗難行為を妨害してくれる。
可愛らしい名前だが、効果は強力な「ボナキャップ」。既存のボルトを台座付の専用品へ入れ替え、付属のキャップをはめ込む。
ボルトを完全にカバーしてしまうため、強引な手段も非常に取りにくい。取り外しには一般販売されていない専用ツールが必要となる。
価格/ニューボディーガード(ボルトタイプ/M10×25/P1.25)/¥3,150
ニューボディーガード(ナットタイプ/8mm)/¥3,150
ボナキャップ/¥3,150
問合せ先/キタコ
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