アレンネス 「HI-RIDE」ジャケット

掲載日:2009年12月07日 バイク用品インプレッション    

バイク用品インプレッション

機能と価格のウェルバランスを実現
レーシングスペックも投入した注目の1着

ウィンターシーズン用のライディングジャケットというと、いわゆるハーフコートタイプが中心となり、高機能・高性能になればなるほど価格も際限がない。自身の用途を考慮しつつ、機能と価格のバランスがとれたアイテムをチョイスするというのは、実はなかなか難しい作業だ。そこに「好み」や「デザイン」という要素が加われば、事態はもっと複雑になる。

そのような意味で、今回ご紹介するアレンネス「HI-RIDE」ジャケットは注目すべき1着だと思われるのでご紹介しよう。袖のバタつき防止用ベルトや各部のナイロンシャーリングなどの基本スペックに加え、肘にはマグネシウムプロテクター、肩や背中にはセミハードタイプのプロテクターを内蔵。テフロン撥水加工が施されたアウター素材には防水透湿メンブレン「マイクロドライ」を採用し、着脱可能な防寒ライナーも標準装備。「HI-RIDE」ジャケットは、オールウェザー対応の高機能ジャケットとして申し分ないフルスペックとなっている。

このように、機能性の高さが特徴のジャケットではあるのだが、注目すべきはその温かさと着心地だ。着脱式の防寒ライナーは薄手なのだが、ライディング中の保温性能が抜群に良い。不思議に思いライナーを外してみると、アウターの裏地がハニカム状の立体メッシュとなっている。恐らくこの裏地もデッドエアーを蓄え、防寒性能の向上に一役買っているはずだ。凝った形状の立体メッシュは肌やシャツとの接触面積が少ないので、ライナーを外して3シーズン用ジャケットとして着用しても快適な着心地を提供してくれるに違いない。また、高機能のウィンタージャケットといえば重たいのが相場だが、この「HI-RIDE」ジャケットはそれを感じさせない仕立てとなっている。手に取っただけでは取り立てて軽くは感じないものの、長時間のライディング後では明らかに疲労度が少ない。絶妙なサジ加減でタイトに縫製されているため、肩などの一部にジャケットの重みが掛からないのがその秘密だと感じた。

レーシングスーツのブランドとしても有名なアレンネス。その技術に裏打ちされた仕立ての良いテキスタイルジャケットとして、55,440円(税込)は極めて魅力的なプライスタグだと思う。

アレンネス 「HI-RIDE」ジャケット

全体はシンプルだが、ディティールには機能美が漂う。さまざまなバイクにマッチする洗練されたデザインもこのジャケットの魅力だ。

機能美を感じさせるデザイン

全体はシンプルだが、ディティールには機能美が漂う。さまざまなバイクにマッチする洗練されたデザインもこのジャケットの魅力だ。

肘にはレーシングスーツ同様のマグネシウムプロテクターを装備。通常使用においてもダメージを受けやすい部分なので外付けには大賛成だ。

投入されたレーシングスペック

肘にはレーシングスーツ同様のマグネシウムプロテクターを装備。通常使用においてもダメージを受けやすい部分なので外付けには大賛成だ。

胸の上部と背中にはベンチレーションを装備。防寒ライナーの着脱により3シーズンに対応するのでコストパフォーマンスは高い。

ベンチレーションで3シーズン対応

胸の上部と背中にはベンチレーションを装備。防寒ライナーの着脱により3シーズンに対応するのでコストパフォーマンスは高い。

アウターに装備する4つのポケットは、全て折り返しつきの防水仕様。マチは色違いでデザイン上のポイントとなっている。

4つのポケットは全て防水仕様

アウターに装備する4つのポケットは、全て折り返しつきの防水仕様。マチは色違いでデザイン上のポイントとなっている。

ウィンタージャケットのキモとなる首回りの防風性能も十分。アウター、ライナーともに起毛素材となっており冷たさを感じさせない。

首回りの防風性能も十分

ウィンタージャケットのキモとなる首回りの防風性能も十分。アウター、ライナーともに起毛素材となっており冷たさを感じさせない。

アウター裏地は凝った構造の立体メッシュを採用。肌やシャツとの接触面積が少ないので、ライナーを外せば爽やかな着心地が得られる。

凝った構造の立体メッシュを採用

アウター裏地は凝った構造の立体メッシュを採用。肌やシャツとの接触面積が少ないので、ライナーを外せば爽やかな着心地が得られる。

アレンネス 「HI-RIDE」ジャケット

価格/55,440円

問合せ先/アレンネス

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