掲載日:2009年03月30日 バイク用品インプレッション
ここ数年、タンデムツーリングやペアツーリングで使えるバイク用品が増えている。中でもライダー同士のコミュニケーションを実現する「インカム」は注目のアイテム。通常は困難なライディング中の会話が楽しめるということで特に人気が高い。近年では電子機器同士を長時間接続するのに適した無線通信規格「ブルートゥース」が登場し、これまで一般的だったトランシーバーを使ったインカムなどに代わって、より簡単で便利な通信手段としてユーザーも急増中だという。
今回紹介する「モーターコムBTS-300シリーズ」は、そのブルートゥースを採用した軽量・コンパクトなインカムだ。通信データの到達距離が100mとなるクラス1を採用しており、走行中に少し距離が開いても問題なく会話を続けられる性能を実現。双方向同時通話式のためトランシーバーのように会話を交互に行う必要がなく音声もクリア、煩わしいボタン操作も無くスムーズな会話を楽しめる。また、ブルートゥースの回線を2チャンネル備えているので、ライダー同士の会話中でも音楽プレーヤーや携帯電話などの対応機器を同時に無線接続することが可能だ。これだけの機能を実現しながら本体重量はわずか50g。ヘルメットに装着しても疲れを感じない軽量設計となっている。通話時間も連続で最大7時間(待機は90時間)を確保しており、しっかり充電しておけば不意にバッテリー切れとなる心配も少ない。実際にどれだけバッテリーがもつか試してみたが、日帰りツーリングでは最後までバッテリー切れにならずに使用できた。ペアでツーリングを楽しむライダーにぜひおすすめしたいアイテムだ。
「モーターコムBTS-300シリーズ」はレシーバー本体とマイク、ステレオスピーカーで構成されている。スピーカーは耳のあたる位置に、付属のベルクロを使用して固定。
ヘルメットの形状にあわせて、フルフェイス用とジェット用が設定されているのもポイント。いずれのタイプも、ヘルメットの内装を外して装着するので、事前確認が必要だ。
セットにはヘルメットに挟み込むだけのクリップと、しっかりと固定するための両面テープ付きステーが付属。実際に装着してみたが、クリップでも固定力は十分に感じた。
充電は付属のACアダプターを使用して行う。リチウムポリマー電池を採用しており、満充電まではおおよそ3時間。使用可能時間に対して充電時間が短いのが特徴だ。
CAMOSはライダー同士の通話だけでなく、ブルートゥースに対応したMP3プレーヤーや携帯電話との接続が可能。2つのチャンネルを持つため、通話との同時使用もできる。
一度接続してしまえば、その後の操作はボリューム調整以外ほとんど必要ない。各ボタンはクリック感がはっきりしているため、グローブをしたままでも操作しやすい。
2輪メーカーの純正としても採用される実績を持つ高性能なインカム。
クラス1のブルートゥースによる双方向通話のほか、もう一つのチャンネルで音楽プレーヤーなども使用可能。
価格/27,300円(フルフェイス用、ジェット用)
問合せ先/株式会社プロト
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