掲載日:2017年04月13日 バイク用品インプレッション
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部 画像提供/ロードライダー編集部
SHOEIのエックス・フォーティーンは、2016年に発売されたレーシングフルフェイスだ。Motogpでチャンピオンに輝いているマルク・マルケス選手が風洞実験に協力するなど、スペシャリストたちの英知を集約して開発が進められた「レースで勝つ」アイテムだ。レーシングモデルとして、深い前傾姿勢状態の空力特性に重点を置いて決定されたシルエットがこのヘルメットの特徴となっている。
後頭部を延長するような基本形状に加え、シェル表面のエッジやリアスタビライザー、ロアエアロスポイラーの効果も大きく、ショウエイの従来品である「エックス・トゥエルブ」と比べて、リフト(浮き上がらせる力)がマイナス3%、ドラッグ(後方への圧力)はマイナス10%、ヨーイング(首が振られる回転方向への力)にいたってはマイナス50%もの改善が実現しているようだ。
内装にも、レーシングフルフェイスのコンセプトが貫かれており、頬にあたるチークパッドと頭部にかぶさるセンターパッドの装着位置を変更できるほか、ヘルメットのかぶり角を4回転させられる。これにより、深い前傾姿勢でも十分な前方視界の確保が可能となった。デイリーユースの重視はうたわれていないものの、レースで勝つための逸品は、スポーツライディングを指向する向きにとって、納得の使い勝手を日々提供してくれるに違いない。
エックス・フォーティーンは、高速域でのヘルメット後方への整流効果が感じられるシルエットが特徴だ。頭頂部の内装はさらに6分割可能となっていて独立して交換できる仕組み(オプション)。実測重量(Lサイズ)は1693g
エックス・フォーティーンを象徴するリアスタビライザー(シルバーグレーの部分)。直進性能を高めるワイドタイプが標準装備され、運動性能を重視したナロータイプがオプションで用意される
正面のインテークは幅広い上段がシールドのデフロスターとなり、下部がチークパッドにフレッシュエアを導く
標準装備される内装の取り付け角度変更(作業は内装をひねるだけ)により、ヘルメットのかぶり角を変えられ、さまざまなポジションのバイクに対応
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