掲載日:2017年04月11日 バイク用品インプレッション
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部 画像提供/ロードライダー編集部
アライのフラッグシップ・フルフェイスヘルメットであるRX-7Xは、2015年にフルモデルチェンジを受けて誕生した。帽体の素材改良をはじめ、内装まで進化の手が加えられた本ヘルメットは、路面などへの衝突時に突起部分により頭部へのダメージを大きくしないようにするめの「R75」と呼ぶラウンドフォルムを探求。さらに丸い形状へとなり、安全であることをより求めたデザインとなっている。
突起部を無くした事例としては、従来ではシールドの取り付け部にできていた段差を解消し、シェルの上部から側面までの形状をよりスムーズにすることで、衝撃をかわしやすい理想的なフォルムへと変更された。文字にすると簡単そうだが、実際はかなり困難な変更であり、シールド開閉軸を24㎜も下方へ移動する必要があったという。そのため、従来のシールド取り付け方式では対応できなかったため、開閉軸のデュアル化とピンレールを組み合わせた新シールドシステム「VAS」を開発することとなった。シェルに装着された空力パーツも新設計となっている。高速走行時に後方に発生する乱気流を軽減するとともに、吸気効率も従来比で向上。防音や防水面も改善され、走行中の快適性アップに大きく貢献している。
他社のヘルメットと比較するとわかるが、RX-7Xは丸い。エアロダイナミクスの効いたフォルムとは正反対のオーソドックスなカタチであはるが、転倒時に起きうるリスクを最小化するための必然の姿といえるだろう。
「衝撃をかわして安全性を高める」ために、美しい曲線を描く。RX-7Xではシールド取り付け部のわずかな段差も解消された。内装は抗菌・防臭・防汚機能を持つエコピュアー素材を採用。実測重量(59-60サイズ)は1642g
中央のICダクト5は吸入量を前型比11%増量
ICダクト5の両脇から後頭部まで伸びるディフューザー・タイプ12で吸入効率は19%アップ。モトGPからフィードバックされた技術だ
ラウンドシェイプを側頭部にまで延長するために、シールド取り付け位置を24mm下げた新開発のVASシールドシステム。シールド回転軸を巧妙に設定し、開閉を実現している。アドオン式のサンシェードであるプロシェードシステムも装着可だ
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