掲載日:2015年04月30日 バイク用品インプレッション
撮影・文/佐賀山 敏行
いま、日本国内には数多くのヘルメットブランドがあり、ハイエンドからリーズナブルなモデルまで、じつに多種多様なヘルメットが販売されている。そのなかで近年、注目を集めるのが『OWL(アウル)』だ。国内最大級のバイク用品卸問屋である株式会社 東単のオリジナルブランドであり、これまでシステムヘルメットやスモールジェットなどをリリースしてきた。その『OWL』から新たに登場したのが『KEIRYO -軽涼-』である。
同ブランドのヘルメットには一貫したコンセプトがある。それが“ハイブリッド”であるということ。例えばスモールジェット『TT-380』は、スモールジェットならではの“シンプル・気軽さ”とインナーバイザーなどの“機能性・利便性”のハイブリッドといった具合。『KEIRYO』はその名が示す通り“軽さ”と“涼しさ”のハイブリッドがコンセプトである。
実際にヘルメットを持ち上げてみると、確かに軽い。被ってみると、軽さはさらに顕著になる。頭全体をしっかりとホールドしてくれるので、ヘルメットの重さが絶妙に分散される。安いヘルメットがホールドせず、頭頂部で重さをすべて負担するのとは真逆である。内装の肌触りもよく、ほんのり涼しく感じるのも特筆すべきポイントだ。冷却効果のある新素材だと、気温が低いときには冷たく感じることもあるが、その点『KEIRYO』の内装は絶妙だといえる。
いざ走り出せば、涼しさはより体感できる。大型ベンチレーションによって走行風を気持ち良く取り込み、ヘルメット内の熱を効率良く排出してくれる。まさに軽くて涼しい……軽涼である! そして、左側頭部にセットされたインナーバイザーのツマミは扱いやすく、動きもスマート。いざというとき、すぐに出し入れできるのは高ポイントだ。
『OWL』に限らず、東単が取り扱う商品はすべて、“安全”であることが大前提であり、『KEIRYO』もまた然り。軽さと涼しさは“すべてのライダーに、より安全性の高いフルフェイスを被ってもらうため”だという。暑さや重さがイヤでフルフェイスを被らないというライダーは意外に多い。そこで東単は、そうしたライダーにも快適に被ってもらえるヘルメットとして『KEIRYO』を開発したのだ。進んで被りたくなるようにデザインにもこだわった。インナーバイザーやラチェット式のあごひもも、利便性を追求した結果である。
そして今回、2015年の東京モーターサイクルショーで発表したソリッドモデルに加え、英語で“心地良い”を意味する3種類のグラフィックモデル『KEIRYO Pleasant(プレザント)』を追加。選択肢が増えたことで、さらに多くのライダーが『KEIRYO』=安全なフルフェイスに興味を持つことだろう。
バイクを安全に、快適に楽しむ。その手段として『KEIRYO』は、最適のチョイスだといえよう。
頭頂部にエアインテークを備え、側後頭部に大型の排出ダクトを装備。エア流入量が大きく、内部の熱気を効率良く逃がすことができる。ダクトはデザインアクセントにもなっている。
朝日や西日などで威力を発揮するインナーバイザーを標準装備。出し入れは側頭部にあるスイッチで行えるので、例えばトンネルに入った時など、急な操作が求められる場面でも安心だ。
エアロフォルムを持つ帽体はデザイン性に優れるだけでなく、絶妙な重量配分も考えられたもの。実際の重量はもちろんのこと、被ったときに軽く感じ、走行風の整流効果も期待できる。
被り心地と肌触りにこだわった内装は『KEIRYO』の名前の一因ともいえる重要なポイント。あえて新素材は使わないことで、1年を通して快適な肌触りと温度感をキープ。夏でも気持ち良い!!
利便性を追求し、ラチェットタイプのあごひもを採用。ツーリングライダーはもちろんのこと、通勤など毎日ヘルメットを被るライダーも進んで被りたくなる。そんな使い勝手が魅力だ。
新しく登場したのは『Pleasant』と名付けられたグラフィックモデル。TD-1(ホワイト/ブラック)とTD-2(ブラック/グレー)、TD-3(ブラック/ホワイト)の3種類がラインナップされる。
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