掲載日:2015年05月01日 バイク用品インプレッション
撮影・文/野岸 泰之
大切な愛車を埃や水滴、紫外線から守ってくれるバイクカバーは、屋外保管を余儀なくされているユーザーの強い味方だ。機能や価格帯など、実に多くの商品が存在するが、どれにも共通する悩みが、バイクにかぶせたり脱がせたりする、“着脱が面倒”という点だ。今回紹介するリード工業の「BZ-954A クイックカバー」は、数々のアイデアを盛り込んで、簡単に着脱できるよう工夫されている。
最も大きな特徴は、外観を見てわかるように、車体左側側面の中央部に大きなファスナーが備えられていること。これにより、カバーの側面が半分ほど大きく開くことになる。マシンの左側に立ち、開いたカバーの両端を持って車体にかぶせることで、ミラーやハンドルバーなど、従来カバーをかぶせる際に引っかかっていた部分もすんなりとクリアして車体を覆うことができるほか、前後を間違うこともないのである。
さらにユニークなのは、「イージーフック」と呼ぶ、先端がフック状になったステンレスの棒が付属していることだ。カバーが飛ばないよう、車体の下を通すバックル式のストラップが装備されているが、この手のストラップを締める際には、かがんで車体の向こうからバックルを手繰り寄せる必要があり、本当に面倒。この棒はそれを解消するためのもので、バックルをフックに引っかけてひょいとキャッチすれば、マシンの下をのぞき込んだり地面に手をつくことなく、ストラップを締めることができるのだ。カバーの内側にはフックを収納できるポケットも装備されており、なくす心配もない。
もちろん、バイクカバーとしての基本もしっかりしている。素材はポリエステル100%で、シルバーコーティングされた厚手の300デニールを採用。耐候性と防水性に優れた生地に加えて縫製にダブルステッチを用いることで、引き裂き強度を高めている。サイズはSSから3Lまでの6種類で、サイズ適応表のマシンはすべて実物を合わせて確認済みのため、抜群のフィット感があるという。
また、裾の前輪側はゴム、後輪側はドローストリング式の絞りヒモを採用。これは、駐輪場などで前に回れないことが多いという想定から、使い勝手を考えた結果だという。数々のアイデアで、ユーザーの目線に立った使い勝手を追求したBZ954A クイックカバーを使えば、今までカバーの着脱のたびに感じていたイライラから、きっと解消されるはずだ。
従来のバイクカバーだと、飛散防止ストラップのバックルを留める際、車体の下に潜るなど苦労したが、イージーフックを使えば車体の向こう側からヒョイとバックルを持ってこられる。原始的だがいいアイデアだ。
カバーの裏側、ファスナーの脇にはイージーフックを収納しておくポケットを装備している。これならフックをなくす心配もないし、ベルクロで開口部を閉じられるので、車体を傷つける心配もない。
ファスナー開口部の先端には、風などでファスナーが開いてしまうのを防ぐベルトを装備している。ベルクロ留めのため、確実に留めることができ、かつ簡単に解放することが可能だ。
前後輪部には大型のチェーンやロックに対応した補強入りのスリットを装備。後輪はストッパー付きのドロー式ストリングを採用。引っ張って余ったヒモはループに掛けられる。なお、前輪側はゴムとなっている。
飛散防止用ストラップにはワンタッチで着脱できるバックル式を採用。バックルの位置が車体の下でなく横にあるため、作業がしやすい構造だ。バックルは三角の別パーツで縫い付けられ、強度を確保している。
サイズはSSから3Lまでの6種類。国産ミニから輸入大型車まで、数多くのマシンに対応。箱の裏の適合表は、すべて実際に合わせて確認したもので、抜群のフィット感を誇るという。もちろん表にない車種でもOKだ。
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