掲載日:2014年10月02日 バイク用品インプレッション
撮影・文/野岸 泰之 撮影協力/ハンター
考えてみれば、バイクのシートはほとんどが黒一色だ。車体のデザインやカラーはメーカーが工夫を凝らしていろいろ出ているのに、シートの色やデザインに選択肢がないのは寂しい限り。と、そんなところに登場したのが、RIDEZのSCOOTER SEAT SKINZだ。
この製品は、スクーターを手軽に、しかもオシャレにドレスアップできるシートカバー。まず注目なのは、そのカラーバリエーションの豊富さだ。鮮やかなソリッドカラーをはじめ、ペイズリーやスカル、カモフラ、ハワイアン柄など10種類もあり、選ぶのに迷ってしまう。しかも柄はどれもクッキリとプリントされ、非常に高精細で美しい仕上がりなのだ。
そしてこのSCOOTER SEAT SKINZ、デザインばかりでなく、機能もすごいのだ。表面にはセラミック加工が施されていて、独特のなめらかなツヤを持っている。これが超撥水&遮熱加工になっているのだ。完全防水とは違うということだが、雨などの水がかかっても水滴が玉のようにコロコロとなって滑り落ち、サッと払うだけで水気が飛んでしまう。本当に面白いほど水をはじくので、気持ちがいいったらない。このカバーを掛けておけば、雨の後に乗る際の、お尻がじゅわっと濡れる不快感とはサヨナラ。さらに真夏の炎天下に腰を掛けても“アチッ”となることがないという、二重にうれしい加工なんである。
取り付けは、マシンのシートを外してカバーをかぶせるだけ。たいていのスクーターはシート前部のヒンジ部分のネジを緩めるだけでシートが外れるから、メカが苦手な人でも心配はないだろう。パッケージから取り出した瞬間は「あれ、ちょっとサイズが小さいかな?」と思ったが、ポリウレタン系の生地は薄いのにとても丈夫で、引っ張りながらバランスをみてフィットさせていくと、不思議なぐらい良くのびて、シワもなくキレイにかぶせることができる。ちなみにサイズはSとLの2タイプで、SはホンダのDIOやヤマハのJOGシリーズ、スズキのADDRESS V50などに対応。LはホンダのLEAD 100やSPACY 100、ヤマハのCYGNUS-X125、スズキのADDRESS V125などに対応と、125ccクラスまでのほとんどのスクーターに使用可能となっている。
リーズナブルで手軽に装着でき、高機能のシートカバーなので、何枚か揃えておき、気分次第で着替える、なんて使い方も面白いかも。また、ドレスアップばかりでなく、経年劣化やイタズラで破れてしまったシートにかぶせれば、交換するよりも安価で、イメージチェンジもできてしまう。スクーターライフを便利で楽しく、ファッショナブルに彩ってくれる、見逃せない一品と言えるだろう。