RSタイチ RSU978 e-HEAT インナーベスト

小型バッテリー採用で
ちょい乗りに最適なヒートベスト

電熱ウェアといえばアメリカ製がほとんどだが、ようやく国産も見られるようになってきた。RSタイチが手がけたヒートベストは、小型の充電式バッテリーを採用したもので、車載バッテリーとの接続などの下準備なしに使えるタイプだ。

さて、その特徴はひと目見ただけでわかるデザイン性だ。ヒートベストというとインナーウェアだけに、どれも黒で地味なデザインのものが多いが、e-HEATインナーベストはホワイトとブラックの2色がラインナップされ、アウタージャケットを脱いだときでもスタイルを強調するデザインとなっている。

さて、着用してみると、ベストということもあるが、とにかく軽い。生地は全体的に薄いが、裏地は毛足の長いフリースだし、襟周りもフリースになっているから寒さは感じない。前と後ろの身頃のキルティング生地の効果もあるのだろうか、スイッチを入れずとも優れた保温性を持っているようだ。

小型の充電式バッテリーは左のポケットに収納されている。およそ4時間でフル充電状態となる。スイッチは4段階プッシュ式のボタンが裾からペロリと飛び出ている作り。オフ状態からボタンを押すと、グリーン（弱）、オレンジ（中）、レッド（強）と温度調節ができる。設定温度はLEDの色で判別でき、直射日光に当たっているのでない限り、日中でも判別は容易だ。

温熱はスイッチオンから数十秒で感じることができる。ヒートパネルが内蔵されるのは、左右前身頃と腰部。前身頃のパネル位置は腹あたりで、胸の位置には配置されない。また、温度設定を強にした場合の稼働時間は、説明書によると2時間だから、街乗りやガレージでのメンテナンス、スポーツ観戦などで使用するのがベストだろう。実際、市街地走行で行ったテストでは、普段着用しているゴアウインドストッパーのインナーウェアを着ずに、長袖Tシャツとこのe-HEATベスト、アウタージャケットのみでも十分な暖かさを感じられた。

長くても1時間程度の通勤や通学でバイクに乗る人に最適なヒートウェアだ。

RSタイチ RSU978 e-HEAT インナーベスト Detail Check!!

高性能バッテリーを搭載

約500回の充電が可能なリチウムポリマーバッテリー。7.4V 2,600mAhで、重量は約110g。スペアとしてバッテリー単体でも販売（5,565円）されている。ソフトケース付きで低温下でも安心。

カラーLEDでわかりやすい

スイッチは左裾のベロにセットされる。4段階プッシュボタンで、電源オン→弱→中→強と変化。またバッテリー残量表示にもなっており、日中でも夜間でもヒートベストの状態を把握できる。

スイッチオフでも暖かいフリース

身頃の裏地と襟周りは毛足の長いフリースとなっていて、肌触りもいいし、空気の層を作ってくれるのでなにより暖かい。スイッチオフの状態でも保温力を持っているのはありがたいことだ。

動きやすいジャージ素材を採用

伸縮性のある素材を採用し、動きやすさを確保。また、これによりウエストのシルエットを細く仕立てている。ホワイトの場合はこの部分がブラックになるので、デザインのアクセントにも。

保温性のあるキルティング素材

デザインのアクセントにもなっている身頃のキルティング生地は、背面にも大きく採用。保温性にも貢献する。襟周りは首をしっかり包み込んでくれるから、熱を逃がさず体を暖める。

RSタイチならではの作り込み

身頃ジッパーにはリブを装備し、冷風の侵入をシャットアウト。ジッパー上端リブは、金具が素肌に触れないように折り返される。ライディングウェアを知り尽くしたRSタイチならではだ。

RSタイチ RSU978 e-HEAT インナーベスト

価格／2万7,090円（税込）

問い合わせ先／RSタイチ