掲載日:2012年11月09日 バイク用品インプレッション
撮影・文/野岸 泰之
秋から冬にかけての冷え込む時期のライディングで重要なアイテムの一つがグローブだ。指先の冷えはマシン操作にダイレクトに影響するため、グローブ選びはウェア以上に気をつかいたいもの。しかし、防寒性を気にするあまり、モコモコで操作しにくいのもイヤだし、大げさな外観も勘弁してほしい……なんて思っている人もいるかもしれない。今回紹介する、4RのRealize F-12なら、そんな心配は無用だ。
このグローブは軽さと操作性の良さを重視した、秋冬対応のモデル。外観は見てのとおり、ショート丈に加えてスポーティでスッキリとしたデザインで、手に持つと非常に軽いのが印象的だ。
甲側のメイン素材にはフリースを採用。これにより、装着しただけでほんのりと暖かみを感じる。ナックル部分には、ウレタンのソフトプロテクターを装備するほか、中指と薬指にも菱形のクッションが縫い込まれ、安全性に配慮している。手のひら側のメイン素材は人工皮革アマーラを使用。これは耐久性と強度に優れ、濡れても滑りにくい素材。それに加えて、グリップに触れる部分と、人差し指、中指の先に、デジタルPUという素材を使い、さらに滑り止めの効果を高めている。
これだけいろいろと工夫されているだけあって、実際にグローブに手を入れ、マシンに乗ってみると、スイッチ類の操作感やグリップへの食いつきの良さなどは軽快かつ抜群のフィーリングで、着用によるストレスを感じることはない。
その反面、やはり中綿が入っているわけではないので、防寒性はそれほど期待できない。厳冬期のライディングには不向きだし、晩秋でも高速道路や夜間走行は厳しいかもしれない。このグローブが本領を発揮するのは、比較的短時間の乗車で、ゴーストップやスイッチ操作の多い、通勤・通学時だろう。あるいは冬のツーリングで、高速道路などの移動区間はガッチリしたウインターグローブを使い、アクティブに乗りこなしたいワインディングロードではこのグローブにチェンジする、という使い方も面白いかもしれない。操作性が良く、コストパフォーマンスにも優れているため、使うシーンを工夫すれば、かなり重宝するアイテムになることだろう。
こぶしを握った部分の外側、ナックル部にはウレタン製のソフトプロテクターを装備している。柔らかい素材なので操作性に影響はなく、それでいてある程度のプロテクト性能を確保している。
運転中にちょうどグリップに当たる部分には、デジタルPUという素材が別体で縫い付けられ、滑り止めの効果を高めている。小指下の小指球の部分にはパットが入るなど凝った作り。
甲側のメイン素材にはフリースを使用し、保温性を高めている。親指の外側もフリースで、小雨の水滴や曇った際にシールドを拭くのにも便利だ。ちなみに赤白ラインの部分は人工皮革を使用。
人差し指と中指の腹の部分には、手のひらと同様、デジタルPUが縫い付けられ、滑り止めが施されている。小さなパーツだがステッチは2重で、手を抜かずにきちんと縫製されている。
手首の開口部にはマチが付けられており、また、ショート丈で厚さも薄めのため、手を入れるのにストレスはない。手首にはベルクロが装備され、着用後は簡単にフィットさせることが可能だ。
指の外側は、ふとしたはずみにマシンの各部などにぶつけがち。それを考慮し、中指と薬指の外側には、柔らかいパッドを装備。プロテクト効果のほか、デザイン上のアクセントにもなる。
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