掲載日:2012年08月03日 バイク用品インプレッション
撮影・文/野岸 泰之
日帰りツーリングなどでちょっとした荷物を持ってバイクで移動する際、ウエストバッグやタンクバッグを使う、という人は多いだろう。簡単に脱着できる手軽さは魅力だが、収納力があまりなかったり、ライディングの際に少々邪魔になる、なんてデメリットもある。そこでおすすめなのが、今回紹介するRSタイチのスポーツシートバッグプラス20だ。これはリアシートに載せるタイプのバッグで、見てのとおり重箱のように上下2段になっているのが特徴だ。
リアシートへの固定はとても簡単だ。バックル付きのハーネスをシートに2本通して、緩まないようにキュッと絞って調節する。あとは、バッグとハーネスを4ヵ所のバックルでカチカチっと留めるだけ。この後、バックル部のベルトを引いて車体にフィットさせれば、グラグラすることもなく、しっかりと固定される。バッグ自体も剛性感のある作りなので、ワインディングロードなどでも走行中にブレて気になることもない。ちなみに固定用のハーネスはもう1種類、フックから引くタイプが付属していて、マシンの構造や好みに応じた固定方法を選ぶことができる。
上下2つのバッグを合わせた大きさは、ちょっと分厚めのランドセル程度。日帰りはもちろん、荷物の少ない男性であれば1泊ツーリングで着替えや洗面道具を入れたとしても十分な収納力がある。たとえば下部にはレインウェアやもしもの際の防寒着など、あまり頻繁に出し入れしないものを入れ、上部にはすぐに取り出したい地図やガイドブックを入れるなど、用途に応じて使い分けできるのが便利だ。上下を分割してそれぞれ単体で使うこともできるので、用途や荷物の量に応じて細かい調整が可能。アッパー部はファスナーを開けることで気室の容量を増やすことができるなど、細かい部分の使い勝手もよく考えられている。
ネイキッドやツアラーはもちろんのこと、大型バッグの装着が難しいスーパースポーツ系にもマッチする、ユースフルなバッグといえるだろう。
バッグはバックルによって連結されているだけなので、上のみ、下のみという具合にそれぞれ使うことができる。日帰りツーリングなど、片方の容量だけで十分、という場合に重宝する。
固定用のバックル付きベルトハーネスは、シートに通すループタイプと、フックに引っかける2種類のタイプが付属。使わない時にバックルを留められるように考えられており、邪魔にならない。
上下のバッグのうち、アッパーバッグはファスナーを開くことで容量をアップさせることができる。ツーリング先でついお土産をたくさん買いすぎても、この機能があればあわてずに済む。
アッパーバッグのライダー側には深めのポケットがあり、信号待ちなどでの出し入れに便利。また、リア側にはアウターポケット、メインフラップの内側にはメッシュポケットを装備している。
ショルダーベルトが標準で付属している。アッパーバッグを取り外し、Dリングにベルトを装着すればショルダーバッグとして利用可能。観光地などでカメラや貴重品を持ち運ぶにも便利で安心。
突然の雨にも対応できる、レインカバーが標準で付属している。本体に合わせてブラックフィニッシュされたレインカバーは、アッパーバッグを容量アップした際にも対応できる形状になる。
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