掲載日:2012年05月18日 バイク用品インプレッション
撮影・文/山下 剛
愛車にハードケースを装着するライダーが増えてきたが、デイバッグやウエストバッグなどのカバンを愛用するライダーもまだまだ多い。バッグ類が防水性を持っていれば雨天走行も気にならないが、お気に入りのバッグが防水機能を持っているとは限らない……そうしたライダーにお薦めしたいのが、ラフ&ロードのレインスーツだ。
このレインスーツは上衣がサイズ可変となっており、バッグ類を装着したままレインスーツを着用することができるのだ。サイズ調整は背中に設けられたジッパーを開閉することで行え、バッグの大きさや種類によって開閉状態を変えればレインスーツとのフィット感も損なわない。
今回のテストでは容量およそ20リットルのデイバッグや10リットル程度のウエストバッグを身につけながらRR7806 デュアルテックスBIBレインスーツを着用したが、しっかりとバッグまでをカバーしてくれた。さらにウエストにもベルクロ式のサイズ調整機構があるから、幅広く対応できるのもうれしい。
もうひとつ、このレインスーツの特徴は同社製インナージャケットとライニングできて、ウィンターシーズンでも活躍してくれる点だ。レイヤードの自由度の高さは、ライディングシーンの幅を広げてくれる。
もちろん、レインスーツとしての機能はしっかりと確保されている。素材は防水透湿性に優れるデュアルテックスを採用しており、雨の侵入をきちんと防ぎながらも、内側の水分を外へと放出する。ジャケットにもパンツにも裏地にはメッシュが張られ、快適性を確保。夜間走行時の被視認性を高めるリフレクターをはじめ、襟内側には素肌にうれしい起毛リコット、ジャケットの内ポケットやエアベンチレーションなど、ラフ&ロードならではのアイデアが満載されている。
通勤・通学の街乗りから長距離ツーリングまで、これからの季節に欠かせないレインスーツとして愛用できるし、オプションのインナージャケットを用意すれば、オールシーズンのジャケットとしても活用できる。非常にコストパフォーマンスの高い一着といえるだろう。
ジャケットとパンツを色分けすることでデザイン性を高めているだけでなく、ジャケットはツートンカラーにすることで、シルエットを細く見せている。シンプルで飽きのこないデザインだ。
身頃のジッパーはダブル仕様となっている。内側の黒いジッパーはインナージャケットの連結に用いる。ジッパーの外側にはベルクロどめのフラップを備え、防水性を高める。
ジャケットは上腕とウエスト部にサイズ調整機構を備える。グローブ装着でも扱いやすいベルクロ式で、高速走行時のバタつきを抑えてくれる。バッグ装着時のフィット感もしっかりと高める。
背中のジッパーを開くことでジャケットのサイズが大きくなり、カバンを背負ったままでもレインスーツを着用できる「Bag in Back(BIB)」システムを採用。デイバッグやウエストバッグに対応。
パンツ裾部は大きく開口し、オフロード用ブーツを着用したままでも着脱できる。フラップは上下3段のベルクロどめ。裾内側は素材を二重にしており、エンジンの熱によるダメージを防ぐ。
パンツ裾のカカト側には収納可能なフラップがあり、裾から垂れた水滴がシューズに侵入するのを防いでくれる。前面にはズリ上がり防止ループも備え、足先への浸水をきっちり防ぐ。
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