ラフ＆ロード RR9211／BWPテーパードタンクバッグ

掲載日：2012年04月13日バイク用品インプレッション

撮影・文／野岸泰之

バイク用品インプレッション

オンロード、オフロードを問わずマッチする
防水性の高いタンクバッグ

バイク用のバッグとして昔から根強い人気を保っているのがタンクバッグだ。走行中でも目の届くところにある安心感と、観光地などで駐車して歩く際にも、気軽にパッと外して持ち歩けるところが人気の理由かもしれない。もはや定番商品ともいえるタンクバッグだが、人気のカテゴリーだけあって、まだまだ進化し続けている。今回紹介するラフ＆ロードのBWPテーパードタンクバッグもその一つだ。

このタンクバッグの最大の特徴は、その名のとおり「テーパード」、つまり先端がだんだんに細くなっている形状にある。従来よくあるような、直方体のタンクバッグだと、タンクが比較的平らなバイクなら問題ないものの、タンク後部の角度が急なロードバイクやオフロードバイクだと、今一つ安定感が乏しかった。このバッグは真横から見た断面が三角形に近くなっており、タンク後部に近づくほど広がっている。このため、角度が急なタンクやオフロード車にもピッタリとフィット。小型軽量で超強力なマグネットを装備したフラップのおかげで、装着時の安定感も抜群なのだ。さらに、バッグの前方にはフロントサポートベルトを装備。車体の一部に通すことで、万一の脱落を防ぐことができる。これなら、マグネットだけでは心配だ、という人でも安心して使用できる。実際にオフロードバイクに装着して一般道を走行してみたところ、マグネットだけでも全く不安はなかったが、高速道路などではサポートベルトを使ったほうが、安心感が増して走りに集中できるだろう。

もう一つの特徴は、防水への配慮だ。BWPとは「ボトムウォータープルーフ」のこと。メインスペースの内側に防水インナーを配することで、バッグ下部からの浸水を防いでいる。この防水インナーは、しなやかな質感ながらしっかりとしたもので、防水効果はかなり高そうである。同時に、付属のトップクリアレインカバーを装着することで、全体が防水バッグとなり、雨の中でも安心して走行することができるしくみだ。レインカバーはその名のとおり上面がクリアになっているため、雨中走行の際も地図を確認できるなど、使い勝手のいい設計となっている。

このほかにも、ライダー目線の「かゆい所に手が届く」細かい配慮や機能が充実しているこのバッグ、オン＆オフ車を両方乗りこなす人はもちろん、これからタンクバッグの購入を考えている人にもオススメの一品といえるだろう。