掲載日:2012年02月10日 バイク用品インプレッション
撮影・文/野岸 泰之
機動性の高いバイクにとって、安全運転のサポートをしてくれるレーダー探知機は便利で頼もしいアイテムといえる。最近ではクルマ用と同様の液晶画面などを備えた高価なモデルも出ているが、今回紹介するデイトナのMOTO GPS RADARは、液晶画面のないシンプルなタイプ。しかし、クルマ用レーダーメーカーのコムテックとの共同開発で生まれただけあって、コンパクトなボディにもかかわらず、実は高性能で多機能なモデルなのである。
外観は見てのとおり、4つのLEDインジケーターとボタンがあるだけ。本体の重量もわずか120グラムと非常に軽い。そんなボディの中には、いずれも超高感度のGPS、レーダー、無線という3つの受信機能を内蔵。レーダーによる一般的な有人式の取締りのほか、GPSデータを基にしてオービスなどの無人取締りカメラやよく取締りが行われているポイント、駐車監視区域、事故多発エリアなど、さまざまな情報をクリアな音声とカラフルな光のインジケーターで教えてくれる。しかも、最新のGPSデータを無料でダウンロード更新できるのが魅力的。また、取締り用の連絡波や消防、レッカーなど、多くの無線も受信できるため、多角的なアプローチで安全運転へと導いてくれる。
たくさんの機能が満載だが、簡単に各モードを設定できるおまかせ機能や、高速道路と一般道を自動的に判別して切り替えるオートモードを搭載しているため、操作はとても簡単。また、本体にはIPX6相当の防水性があるため、ツーリング先で突然の雨に遭っても安心だ。
さらにバイク用として優れているのが、バッテリーから電源を供給するだけでなく、充電式としても使える点。付属の有線ヘルメットスピーカーだけでなく、HFPプロファイルに対応したBluetoothヘッドセットなどを用意すればワイヤレスで音声を聞くことができるので、本体をポケットに入れて運用することが可能だ。これなら複数のバイクを所有する人も載せ換えの手間がかからないし、日帰りツーリングにも手軽に持ち出せる。レーダー探知機は使ってみたいけど面倒な作業や準備はゴメンだな……そんな理由で導入をためらっていた人にもオススメの商品といえるだろう。
バッテリーを充電すれば、約5~8時間の間、コードレスで使用可能。高感度のためポケットに入れても使える。家庭用AC100ボルトのほか、USBケーブルでパソコンからも充電できる。
本体にもスピーカーは装備しているが、コード全長1.2mのヘルメット用スピーカーが付属する。また、HFPプロファイルに対応したBluetoothヘッドセット等に音声を飛ばすこともできる。
本体のバッテリーを、付属のUSBケーブルを使って家庭用のAC100ボルト電源から充電する際に使うアダプターが付属。充電式の場合、家に持ち帰って充電できるのはメリットが大きい。
M10タイプのミラーに共締めして固定するバイク用のステーが付属。本体とステーを4本のビスで固定し、ステーの穴をミラーのボルトに通して固定するだけで簡単にバイクへ取り付けられる。
本体のボタンは4つとシンプル。長押しや同時押しで操作。表示は4つのLEDランプがモードに応じてカラフルに光って知らせるしくみ。コネクター部には防水蓋、ストラップ穴も装備する。
USBコードで本体とパソコンをつなげば、コムテックのホームページから最新のGPSデータを無料でダウンロードすることができる。オービスデータ以外の多彩なGPSデータも更新が可能だ。
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