セルラーライン インターフォン

掲載日:2008年01月23日 バイク用品インプレッション    

バイク用品インプレッション

手軽な無線接続を採用した
画期的なヘッドセットが誕生

これまで何度もヘルメットに取り付けるインターコムをテストしてきたが、新発売の商品が登場する度に、どのメーカーのインターコムも進歩を見せてくれていた。従来、これらの機器に求められてきたのは「どれだけ音質がクリアなのか」に加え、「どれだけアンプが小さくなったか」の2点。ライダーとタンデムライダーのヘッドセットが、有線でアンプと繋がっているのは当たり前だっただけに、アンプサイズを小さくして欲しいという要望は根強いものがあった。今回紹介する「セルラーライン」のアンプはもちろん小さい…と言いたいところだが、なんとアンプがない(!)。ヘッドセット同士はブルートゥースでリンクされワイヤレス化されているのだ。面倒な配線をできるだけ排除した、画期的なインターコムがセルラーラインなのである。

こういった製品はインターコムとしての使用が主になると思うが、セルラーラインはブルートゥース対応の機器であれば携帯電話やカーナビなどにもリンク可能。複数の機器とリンクでき、しかもワイヤレス。実に使い勝手がいい。インターコムとして使用する際は本体2つを用意し、各種機器とリンクさせる際は本体1つとリンクさせる機器が必要。リンクさせるペアリング設定は本体同士だと非常に簡単、1分もかからないだろう。携帯などとペアリングを行うのも説明書を見ればさほど難しくはないはず。気になる音質は非常にクリアで相手の声が聞き取りやすい。嬉しいのは、音量が周囲の騒音(風切音など)に合わせ自動で調整される機能がついていること。走行スピードをあげれば音量が大きくなり、スピードを下げれば音量は小さくなる。ライダーがハンドルから手を離すことなく、常に調度いい音量が維持されるのだ。携帯の着信時もボタンを押す必要はない。マイクに向けて声を出せば音声通話がスタートする。

インターコム機能についても使い勝手は抜群。トランシーバーのように交互に話すのではなく、お互いが同時に話すことができる。携帯電話で相手と話す感覚とほぼ同じだ。ライダーとタンデムライダー同士の使用ではなく、ライダー同士での使用にも最適。最大で150m離れた相手とも交信が可能で、車が間に入っているようなシチュエーションでも会話ができる。ただし、注意して欲しいのは、セルラーラインは2台の本体同士しかペアリングできないこと。3人が同じセルラーラインを持っていても会話できるのは2台までなのだ。セルラーラインと欠点は2者間通話に限定されるこのくらいしかない。これを超えるインターコムは2008年1月現在ではまだない。これはオススメのヘッドセットだ。

セルラーライン インターフォン

本体は防水仕様。本体の脱着は簡単だが、天候を気にせずツーリング時は本体を着けっぱなしにしていても問題ない。

本体は防水仕様
雨天走行時も使用できる

本体は防水仕様。本体の脱着は簡単だが、天候を気にせずツーリング時は本体を着けっぱなしにしていても問題ない。

セルラーラインは充電して使用するタイプ。電池交換などは必要ない。充電は家庭のコンセントを使用し、アダプターを本体と連結して行う。

満充電状態なら
連続通話は最大7時間

セルラーラインは充電して使用するタイプ。電池交換などは必要ない。充電は家庭のコンセントを使用し、アダプターを本体と連結して行う。

マイクはフレキシブルタイプでヘルメット形状に合わせて曲げられる。また風切音を拾いにくいマイクで、クリアな音声通話を実現。

風切音を拾いにくい
フレキシブルマイク

マイクはフレキシブルタイプでヘルメット形状に合わせて曲げられる。また風切音を拾いにくいマイクで、クリアな音声通話を実現。

セルラーライン インターフォン

従来のインターコムでは当たり前だった有線リンクではなく、「ワイヤレス」を実現したヘッドセット。インターコムとしてだけではなく、ブルートュース対応の携帯やカーナビなどにもリンク可能で使用用途の幅が非常に広い。

詳細/商品サイト

価格/単品 29,925円(税込)、2個セット57,750円(税込)

購入/ラフ&ロード各店にて

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