掲載日:2011年09月16日 バイク用品インプレッション
撮影・文/高城 一磨
ブルートゥース仕様が主流となっているオートバイ用ワイヤレスインカムだが、その中でとくに高い人気を誇るのが、サインハウスが扱うB+COM(ビーコム)である。これまでB+COMはSB203とSB213の2種類が選べたが、先日第2世代のSB213をさらに改良したSB213 EVOが登場した。今回は人気のB+COM最新鋭モデルを紹介したい。
もう既にご存知の人のほうが多いだろうが、まずは簡単にブルートゥースについて説明しておきたい。ごくごく簡単に言ってしまうと、免許不要の短距離用デジタル無線規格のことで、いまや携帯電話からポータブルミュージックプレーヤーに至るまで採用されており、用途に応じてペアリング(相互リンク)させるとワイヤレスで機能拡張が図れるのが最大の特徴だ。最近はヘッドフォンもブルートゥース化されはじめ、コードレスで音楽を楽しめる時代。オートバイ用インカムは主目的が同行している仲間との会話だから、以前から無線を利用した製品はあったが、ブルートゥースの場合同様の距離をカバーし、しかも拡張性があることから、いまやこれが主流となってきた。
今回紹介するニューB+COM、SB213 EVOだが、ブルートゥース規格自体はSB213と同じだが、形状から機能に至るまで細かに仕様を変えており、熟成進化と呼ぶに相応しい内容だ。とくにこだわっているのが音質で、これまで採用されていたノイズキャンセル機能に、ノイズリダクションとエコーキャンセルを加えて、さらにクリアな音質を実現した。また内蔵バッテリーの容量アップ化、防水性強化、ヘルメットの装着を考慮したボディ形状、操作ボタン部分の改良等々、機能のレベルアップと耐久性、使い勝手の向上を同時に達成している。また現在開発中らしいが、マルチプルチャンネルを2つ設けることで最大6人までの会話が可能というから、さらなる拡張性にも期待ができる。
ヘルメットをつけ、風の中に身を置いても、そこはもはや外界から遮断された空間ではない。パートナーや友人との会話も可能で、好きな音楽とともに景色を楽しむこともできる。そんな贅沢な空間を高い質感とともに生み出したいなら、数あるブルートゥースインカムの中でも、B+COM SB213 EVOはぜひ一度体験してほしいモデルである。
SB213 EVO1台分のセット一式。他に本体保護用パッドやスピーカー固定用ベルクロテープ等、小物類が付属。シングルユニットの価格は3万4,965円、ペアユニットは6万5,100円。
ティアドロップな流線型のSB213からエッジの効いたデザインに変更、さらに小型化された。メインボタンとボリュームダイヤルを一体化して操作性を向上、ボディ上下に各種ボタンを装備する。
ボディ先端のキャップを取り外し、マイクを装着した状態。アームタイプのマイクはジェットヘルメット等オープンタイプに、ケーブルマイクはフルフェイス用と、ヘルメットに応じて変更が可能だ。
内部に装着する高音質スピーカー。サイズは直径50mm、厚さ8mmほど。径に対してかなり薄い作りだ。ベルクロテープで固定するため、耳に合わせて位置決めを任意に行える。
左はクリップタイプで、ヘルメットのシェルと内装の間に差し込んで固定するタイプ。右は専用のベルクロテープを貼り付けるタイプ。シングルユニットにも2種類のベースがセットされている。
B+COMの電源は内蔵式のリチウムポリマー電池のため、充電が必要。左のACアダプターと中のUSBケーブルを使い、充電を行う。右は本体アウトプットケーブルの、延長用ミニUSBケーブル。
価格/65,100円(税込)
問い合わせ先/サインハウス(TEL/03-3702-5050)
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