掲載日:2010年08月09日 バイク用品インプレッション
都市部を走行するライダーやツーリング好きのライダーにとって、もはやポータブルナビはマストアイテムと言えるのではないだろうか。地図を確認するために停車する必要もなく、スピーディかつ確実に目的地に到着できる便利さを知ってしまったら手放せなくなるに違いない。しかし、そんなポータブルナビにも弱点がある。それは搭載場所の確保が案外難しいことと、強い陽射しや反射によって視認性が悪化してしまうことである。今回ご紹介するデイトナのヘンリービギンズ・ナビポーチは、そんなポータブルナビの弱点を一挙に解決してしまうオススメの一品だ。
ポータブルナビの搭載のみを目的に設計されているためタンクバッグ兼用品のような汎用性はないものの、その分非常にスタイリッシュに愛車に装着できるのがヘンリービギンズ・ナビポーチのポイントだ。ベルトと吸盤の2WAY固定方式のため、あらゆるバイクに簡単に装着可能だが、特に相性が良いと感じたのがビッグスクーター。通常は加工したり専用のステーなどを利用しないとポータブルナビの搭載に苦労するものだが、ヘンリービギンズ・ナビポーチの場合は付属のベルトを使用してハンドルバー周辺に固定するだけ。タンクバッグも使用できないビッグスクーターには最も簡便な搭載方法だと感じた。このポーチのもうひとつの特徴である大きなバイザーも実に快適。ポータブルナビ愛用者の方であれば経験があると思うが、液晶画面にとって強い陽射しや反射は大敵だ。仮にタンクバッグなどにナビを収納していても、透明ビニールがギラギラと反射してしまえばポータブルナビの表示を正しく認識することは不可能。さらに、強い直射日光を受け続けた液晶画面は真っ黒く変色してしまい、しばらく画面表示自体ができなくなることもある。頼りにしているポータブルナビの画面が見れなくなることは、ストレスであるばかりか安全にかかわる問題だが、このヘンリービギンズ・ナビポーチならばそういう心配はほぼない。ファスナーによって開閉するカバーがバイザーを兼ねており、強い陽射しや反射から液晶画面を強力にガード。テストで真夏の直射日光下を走行してみたが、画面が見辛いと感じることがほとんどなくなった。また、リーズナブルな価格でありながら付属品が充実しているのも特徴だ。吸盤や固定ベルト、脱落防止のセーフティベルト、レインカバーはもちろん、画面を見やすい高さに調節するためのクッションまでも同梱。ポータブルナビをベストな状態で搭載しようとすると何らかの工夫や自作が必要となることが常だが、このヘンリービギンズ・ナビポーチであればそうした面倒も最小限に抑えられる。一見便利そうでも、実際に使用するとツメの甘さが目立つツーリングアイテムも多いが、ヘンリービギンズ・ナビポーチは実に良く考えられた製品だと感じた。
ビッグスクーターのハンドル回りに簡単に装着できるヘンリービギンズ・ナビポーチ。カバーを閉じた状態はなかなかスタイリッシュだ。
ナビが必要になったときは、ファスナーを開けて左右のボタンを留めるだけで準備完了。バイザーも同時にセットされるのでとても便利だ。
ポータブルナビ用としては余裕ある作りでバイザーも大型。ビッグスクーターに装着すると画面上部がガードされるため視認性も良好。
簡易な仕様ながらレインカバーも付属。長時間の使用には適さないが、非防水のナビにとってはあるのと無いのとでは大違いだ。
ベルトのほか吸盤でも固定可能。2WAYなのでほとんどのバイクに適合するはずだ。装着に必要なアイテムは全て同梱されている。
素材は丈夫なポリエステル1680D生地を使用。ポリエステルは紫外線による劣化に強く、ザックリとした生地の質感もバイクとの相性抜群。
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