2013 Battlax 青木ノブアツ杯 ハルナ ミニバイクレース Rd.4

掲載日:2013年09月02日 押忍!競走部2013 ノブアツ杯 レース情報    

文・写真/淺倉 恵介  取材協力/トレックスポーツ  榛名モータースポーツランド

うだるような暑さの中、170台を超えるエントラントが榛名モータースポーツランドに集結。レーサー達の熱気で、気温がますます上がったようなハルナの夏の一日でした。

灼熱の太陽が照りつける真夏の決戦
青木ノブアツ杯2013年シーズン第4戦

酷暑という言葉が相応しかった8月、外に出るのも辛い日が続きましたがミニバイクレーサー達は元気です。さる8月11日、Battlaz 青木ノブアツ杯第4戦が、榛名モータースポーツランドで開催されました。夏休み中、しかもお盆期間ということで、エントリーはなんと170台を超える大盛況。真夏の暑い1日を、たくさんのエントラントがレースを楽しみました。

今回は全13レースが開催。レースの中に、ポケットバイク74Daijiro の全国大会「74GP」も組み込まれて、激しく盛り上がりをみせました。74GPは、シリーズチャンピオンを争うのではなく、1レースのみで最速ライダーを決めるという一発勝負のレース。74Daijiroのレースは各地で行われていますので、74GPには全国からキッズライダーが集結しました。

青木ノブアツ杯の次戦は、11月3日と少し間が空いてしまいますが、9月8日には耐久レースの「秋耐」が開催されます。こちらはオープン4時間耐久と、74Daijiroとポケットバイク、キッズバイクによる90分耐久レースが開催されます。ライダーの速さだけでなく、チーム力が問われる耐久レースは、スプリントレースとは違った楽しさがあります。観戦すれば、楽しいこと請け合いです。

フォトTOPICS(写真点数/64枚)

01第1レースの"体験"クラスは、キッズライダーが中心のクラス。さすがに子供だけでレースは出来ませんから、親御さんのサポートが欠かせません。ちょっとしたワークス体制ですね。

02体験クラスを、独走で見事な勝利を飾ったのは、ゼッケン46 チビタク選手。チビタク選手は、体験クラスを卒業してステップアップが決まりました。

032位に入ったのはゼッケン11 カイセイ選手。チビタク選手からは少々遅れてしまいましたが、2位争いを征してのポディウム獲得です。

043位につけたのは、ゼッケン91の匠眞選手。ヨシムラカラーの74Daijiroがきまっています

05第2レースのキッズ50/70クラスは、ゼッケン32 ZEN選手がホールショットを獲得。予選3位から、見事なスタートダッシュを決めました。

06ポールポジションをゲットしたのはゼッケン88 隼斗選手。スタートミスでホールショットこそ逃したものの、すぐさまトップを奪還。レースをリードします。

07序盤のトップ争いはダンゴ状態。ゼッケン88 隼斗選手、ゼッケン32 ZEN選手、ゼッケン27 本郷選手の3台が、互いに譲らない戦いを繰り広げました。

08セカンドグループも混戦。その中で、アタマ一つ抜け出してきたのが、ゼッケン27 Tetsu選手です。Tetsu選手は、1位グループとの差をジリジリと詰め、3位争いにも絡んできます。

09トップはゼッケン88 隼斗が譲りませんが、ゼッケン32 ZEN選手が猛チャージ。隼斗選手がなんとか抑えきり優勝を果たしましたが、フィニッシュライン通過時の差は、タイヤ一本分というところでした。

10第3レースは74Daijiro大人クラス。キッズ用の74Daijiroを使って、大人ライダーが本気で戦うレースです。走っている方は、もちろん真剣なのですが、ハタから見ているとなんともユーモラスなレースです。

11レース序盤をリードしたのはゼッケン2 コウダイ選手。ストレートで車速が伸びない様子でしたが、気合いのコーナリングでハンデをカバーする走りを見せていました。

12レース後半でトップ争いを演じたのがゼッケン4 大関選手と、ゼッケン19 ナカムラ兄選手。二人とも上位クラスで活躍する実力者です。

13激しいトップ争いを征したのは、ゼッケン19 ナカムラ兄選手でした。

14このレースには、かつて74Daijiroでレースを学び、現在は全日本ロードレースGP-3クラスにエントリーする栗原圭祐選手がゲスト参加。栗原選手は74GPでの優勝経験もあります。約半周のハンデをつけられていましたが、圧倒的な速さをみせ、ゴール時には4位まで順位を上げていました。

15第4レースのフレッシュマン・オープンBクラスは、スタート直前に突然の雨にみまわれました。そのため、1周目から転倒者が続出。多重クラッシュも発生し、まさかの赤旗中断となりました。

16レース中断中に幸いにして雨は止み、路面もあっという間に乾きました。再開後のレースでトップに立ったのが、ゼッケン117 やぎちゃん選手。やぎちゃん選手はステディに走りきり、一度もトップを譲ることなく優勝を果たしました。

17トップは独走でしたが、2位争いは熾烈です。グループをリードするのはゼッケン11 高橋選手です。

18ゴール間近、猛烈な追い上げで上位に進出してきたのがゼッケン89 とっちゃん選手。とっちゃん選手は2位でゴールしたのですが、レース中に51秒を切るタイムを記録したため、ペネルティがつきリザルト上は7位に終わりました。

19第5レースは74GPのBグループ。74GPは参加台数が非常に多かったため、予選タイムの速い順にA/Bグループに分けて開催されました。トップを快走するのはゼッケン7 Shinya選手。Shinya選手は、見事な独走をみせるのですが、残念ながら転倒で順位を落としてしまいました。

20変わってトップに立ったのが、ゼッケン71 晃大選手。続く2位はゼッケン26 ハルキ選手、3位にはゼッケン88 さっちゃん選手が続きます。

21トップ3のマシンは、ダンゴ状態で走り続け、ゴール時の3台の差は1秒以下という接戦でした。

22第6レースは74GPのAグループ、74Daijiroの最速ライダーが決まるレースだけに、ハイレベルです。

23レース序盤から激しいバトルを繰り広げるゼッケン45 ショウゴ選手と、ゼッケン27 しゅう選手。ショウゴ選手がリードしますが、しゅう選手も食い下がり、互いに一歩も譲りません。

24ショウゴ選手と、しゅう選手が激しく争う後方では、ゼッケン1 翔希選手がピッタリとつけ、前に出る機会を伺います。緊迫したレース展開です。

25セカンドグループもバトルは熾烈。3台のマシンがもつれあうようにして、コーナーリングしていました。

26トップ争いをしていたゼッケン45 ショウゴ選手が最終ラップの最終コーナーで転倒。順位は最後尾まで落ちてしまいましたが、しっかりとレースに復帰しチェッカーを受けました。

27優勝はゼッケン27 しゅう選手。見事、今年の74GPを征し、最速の座を手に入れました。

28第7レースはレディースオープンクラスとSS125Bクラスの混走。レースをリードしたのは、レディースオープンクラスのゼッケン22 つっつ選手。圧倒的な速さで独走を続け、見事なポール to ウィンを果たしました。

29序盤、2位につけていたゼッケン88 ゆき姐選手。速さは文句なしだったのですが、残念ながら転倒で順位を落としてしまいました。

30レディース勢優勢のクラスで、SS125の意地を見せたのがゼッケン43 CAZ選手。力走で、2位を獲得しました。

313位に入ったのは、SS125クラスのゼッケン33 マー坊選手でした。

32第8レースは、NSF100のワンメイクレースHRCトロフィです。レースは序盤からゼッケン54 スパーク☆コータ選手が独走します。

33トップは独走体勢ですが、2位争いは大混戦。2位から7位までのマシンが、テール to ノーズで周回し続けます。

34第9レースは、ジュニアオープンクラスとルーキーズ150クラスの混走。上位陣はルーキーズ150勢が独占、中でも飛び抜けているのがゼッケン17 吉田 翼選手。貫禄の5戦全勝でシリーズ終えました。

35優勝は、圧倒的な速さを見せつけたゼッケン54 スパーク☆コータ選手。今回の優勝で、シリーズ全勝の4勝目。このクラス、もはや敵なしの状態です。

36第9レースはサイドカークラス。序盤はゼッケン66 手塚・古川ペアがリードしますが、4台のマシンがダンゴ状態です。

37第10レースはSS125Aクラス。毎戦、激しすぎるバトルで場内を沸かせる、このクラス。今回も、抜きつ抜かれつの手に汗握るレースが展開されました。

38ゼッケン66 手塚・古川ペアと、ゼッケン2 木下・安田ペアが激しい2位争いを繰り広げましたが、バトルを征したのは木下・安田ペアでした。

39第10レースはフレッシュマン・オープンAクラス。序盤からレースをリードした、ゼッケン94 フジオカ選手が危なげない勝利を飾りました。レース中に49秒を切るラップタイムを記録したため、7秒加算のペナルティを受けましたが、それでもトップという圧倒的な速さでした。

402位に入ったのは、ゼッケン95 ちゅるを選手でしたが、やはり49秒を切っており7秒が加算され、リザルト上は5位に終わりました。

41終始、テール to ノーズで争っていたゼッケン79 ナカムラ選手と、ゼッケン54 岡本選手。ナカムラ選手は2位、岡本選手は3位を獲得しています。

42第11レースはジュニアオープンクラスとルーキーズ150クラスの混走。このレースで、速さを見せつけたのがゼッケン17 吉田選手。スタートミスでホールショットこそ逃したものの、すぐさまトップを奪還。その後は独走で優勝を決めました。速さは圧倒的なのですから、上を目指すためにもスタートは大切にしてもらいたいところです。

43序盤、トップを走りながら2位に終わったゼッケン16 田所選手。今後に期待したいライダーの一人です。

44第12レースはSS125Aクラス。ホールショットを奪ったのは、ゼッケン19 石坂選手。

45SS125Aといえば、お馴染みのチームバトルです。このレースも、トップ集団から抜け出した、ゼッケン29 HISASHI選手と、ゼッケン2 和尚山澤選手の2台が、息をもつかせぬ大バトルを展開。

46優勝は、またもやゼッケン29 HISASHI選手と、ゼッケン2 和尚山澤選手のどちらかか?と、思った矢先。なんと最終ラップで、2台が絡んで転倒。その横を、2台の後ろとチャンスをうかがっていた、ゼッケン19 石坂選手が駆け抜けていきます。

47ゼッケン19 石坂選手、冷静に走り抜いて見事な優勝を果たしました。

48第13レースは、シニアオープンクラスとM50クラスの混走レース。まず、スタートで飛び出したのは予選2位のゼッケン8 OKP選手。

492周目でトップを奪ったゼッケン64 ビニャーレス2選手。このまま差を広げていきたいところでしたが…

50なんと3周目の1コーナーで転倒してしまった、ゼッケン64 ビニャーレス2選手。

51レースはステディに走り抜いたゼッケン8 OKP選手が優勝を飾りました。

52参加者の多かった、今回のレース。狭くはない、榛名モータースポーツランドのパドックがいっぱいになっていました。

53キッズのレースは、家族で楽しむもの。パパはメカニック、そしてママはカメラマンとして大活躍。

54HRCトロフィでは後車検も行われていました。レギュレーションが守られているか、確認しているのです。

55レース中、転倒してコースに復帰できない場合、安全な場所に退避してレース終了を待たなければなりません。楽しそうに走る仲間達を見つめる後ろ姿は、なんだか寂しそうです。

56とにかく暑い日でしたので、コース上で行われるブリーフィングも大変。思わずパラソルに隠れる人も。

57モトGPへの登竜門レッドブル ルーキーズカップに挑戦中の三原壮紫選手も来場。三原選手は74Daijiro出身なのです。

58青木ノブアツ杯のレースアナウンサーを務めるのは、みし奈昌俊さん。数々のレースを盛り上げてきた、伝説のレースアナウンサーさんです。右がみし奈さん、左はBGMでレースを盛り上げてくれるDJケンケンさんです。

59鈴鹿8耐へのトリビュートソング「8耐」で知られる、シンガーソングRIDER 左嵜啓史さんも駆けつけ、ミニライブも開催されました。

60青木さんが鈴鹿8耐に参戦したヨシムラのレーサーも展示。お昼休みには、青木さんのトークショーも開催。8耐の裏話や、モトGPマシンの開発秘話など、ここでしか聞けない話が明かされ、大いに盛り上がりました。

61表彰式は一時夕立に見舞われ、テント下でのシャンパンファイトという珍しい光景も見られました。

62レース後のお楽しみ、抽選会でJトリップのスタンドが大量出品。参加者の皆さんを喜ばせていました。Jトリップはブースも出展し、注目を集めていました。

63気さくにサインに応じる青木さん。憧れのライダーと気軽に触れ合えるのも、青木ノブアツ杯の魅力です。

64参加者の皆さん、お疲れさまでした。次回もハルナでお逢いしましょう。

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