2013 Battlax 青木ノブアツ杯 ハルナ ミニバイクレース Rd.3

掲載日:2013年06月27日 押忍!競走部2013 ノブアツ杯 レース情報    

文・写真/淺倉 恵介  取材協力/トレックスポーツ  榛名モータースポーツランド

ポケットサイズながら純レーサーである74Daijiro。子供たちがより安全にレースを楽しめるバイクを作りたいという、世界GP250ccクラスチャンピオン、モトGPレーサーであった故加藤大治朗選手の意志を受け継いで生み出されたマシンです。そして現在、子供はもちろん、大人までもが74Daijiroでレースを楽しんでいます。

梅雨空を吹き飛ばすアツいバトルが連発!!
青木ノブアツ杯2013年シーズン第3戦

さる6月9日、2013 Battlax 青木ノブアツ杯第3戦が、榛名モータースポーツランドで開催されました。梅雨時期ということで天候が心配されていたのですが、当日は夏を先取りしたような快晴。気温もぐんぐん上昇し、真夏のような暑い一日となりました。コンディションに恵まれたおかげで、レースも好バトルが続出。集まった138台のエントラントも、思い切りレースを楽しむことができたようです。

今回も全13レースが開催。入門クラスであるフレッシュマンは、ラップタイムの速い順にA、B、Cの3クラスが設けられており、基準タイムをクリアすると上のクラスに昇格になります。エントラントがどんどん腕を上げている様子で、A、Bクラスは過密状態ですが、Cクラスは現在エントラントが少なめです。ラップタイムがマッチすれば、フレッシュマンCクラスは入賞のチャンスかもしれません。

バトラックス青木ノブアツ杯、第4戦は夏休みの真っ最中8月11日を予定。開催地は、もちろんハルナモータースポーツランド。詳細は ハルナミニバイクwebページ で確認してください。エントリーは7月11日開始、常連の皆さんは申し込みをお忘れなく。そして、レースに興味はあるけど二の足を踏んでいる人、青木ノブアツ杯はそんなアナタにピッタリのビギナーにフレンドリーなレースです。この夏こそ、レーサーデビューを果たしてみませんか?

フォトTOPICS(写真点数/53枚)

01第1レースの「体験」クラスは、年齢やスキルを問わずレースを体験してみたい人のためのレース。子供たちにとっては入門クラスでもあります。参戦可能な車種はポケバイ、74 Daijiro、Kid'sバイク。大人、子供といった垣根無く、参加者みんなで楽しめるレースです。

02体験クラスで優勝したのはゼッケン26ハルキ選手。予選トップからホールショットを決め、そのままブッチ切りでゴールという完璧なレース展開でした。ハルキ選手は、好成績により、今回のレースで体験クラスを卒業。上のカテゴリーへと進みます。

03第2レースはミニバイクレースフレッシュマンオープンCクラス。本格的なミニバイクレースの登竜門的なクラスです。

04ポールポジションを獲得しながら、スタートをミスしてホールショットを逃したゼッケン41飛燕選手。ですが、1周を回りきらないうちにトップを奪還、1stラップを征します。その後もトップを快走していましたが、何と転倒。成績は残せませんでしたが、基準タイムを突破したので、次回のレースはフレッシュマンオープンBクラスに昇格です。

05レース中盤、トップ争いを繰り広げたのが、ゼッケン53たっくん選手と、ゼッケン88よこちゃん選手。たっくん選手が競り勝ちリードを広げ、そのままトップでゴールしたのですが、最終ラップで基準タイムを突破。7秒のタイム加算が行われ、最終的な順位は1位よこちゃん選手、2位たっくん選手、3位ゼッケン114ピロリン選手となりました。

06第3レースは74Daijiro。本来のユーザーであるジュニアライダーに加え、大人も参戦。速さでは子供たちにかないませんが、普通サイズとは、また違った楽しさがあるようです。

0774Daijiroクラスで圧倒的な速さを見せつけたのが、ゼッケン48桂汰選手。ポールポジションからのホールショット、そのまま一度もトップを譲ることなく独走で優勝を果たしました。

082位に入ったのはゼッケン13Ace the Race選手。桂汰選手には及びませんでしたが、その速さはなかなかのもの、今後の成長が期待されます。

09第4レースはKid's50/70クラス。ジュニアライダーが50cc、大人ライダーは70ccのKid'sバイクで戦います。レースをリードしたのは、70クラスのゼッケン1MISE選手。そこに50クラスのゼッケン32ZEN選手が猛チャージ。大人と子供の本気バトルです。

102位争いも、大人VS子供という構図。70クラスのゼッケン29KAI選手と、50クラスのゼッケン27Tetsu選手が激しく争います。

11レース終盤、バックマーカーが出てきたことで、1位から4位が接近。そこで抜け出したのがゼッケン32ZEN選手。ZEN選手はそのまま優勝、2位にはゼッケン1MISE選手、3位はゼッケン29KAI選手が入りました。

12第5レースはフレッシュマンオープンBクラス。1周目を征したのは、ポールポジションを獲得しているゼッケン67宮田選手。宮田選手はトップを快走します。

132位争いはゼッケン50KENSUKE選手と、ゼッケン39コウダイ選手。テール・トぅ・ノーズの争いを続けますが、コウダイ選手が転倒、順位を落としてしまいます。

14独走で優勝を決めたゼッケン67宮田選手。2位にはゼッケン50KENSUKE選手、3位はゼッケン13じゃきい選手が入りました。

15第6レースはレディースオープンクラスとSS125Bクラスの混走で行われました。レースはレディースオープンクラスのゼッケン22つっつ選手がリード。

162位もレディースオープンクラスのエントラント、ゼッケン88ゆき姐選手です。

173位につけたのはSS125Bクラスのゼッケン43CAZ選手。このままの順位でゴールし、優勝はゼッケン22つっつ選手、2位はゼッケン88ゆき姐選手、3位はCAZ選手となりました。女性ライダー強し!!

18第7レースはフレッシュマンオープンAクラス。この辺りになると、かなりレベルが上がってきます。1周目をトップで帰ってきたのは、ゼッケン75木村選手。その後ろにはゼッケン80sugaP選手、ゼッケン95ARIN選手が続きます。

19その後、ゼッケン80sugaP選手がトップを奪いますが、ゼッケン75木村選手も食い下がります。2台が争う間に後続が接近。トップ争いは4つ巴の戦いに発展します。

20激しい争いを征したのはゼッケン75木村選手でしたが、木村選手は基準タイムを突破したために7秒が加算。レース順位は1位ゼッケン80sugaP選手、2位ゼッケン95ARIN選手、3位ゼッケン73ユウ選手という結果になりました。

21第8レースはSS125Aクラス。このレースは同じチーム、同じマシンでエントリーしているゼッケン29HISASHI選手と、ゼッケン2和尚山澤選手が、毎回激しいバトルを繰り広げており、青木ノブアツ杯の中でもアツいクラスとなっています。

22序盤はポールポジションのゼッケン29HISASHI選手がトップに立ちますが、ゼッケン2和尚山澤選手も、猛烈にプッシュを続けます。アウトもインも関係なく、攻めまくります。

23周回毎どころか、コーナー毎にトップが入れ替わる勢いの激しいバトル。サイド・バイ・サイドの意地の張り合いに、みんな釘付けです。

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25第9レースはNSF100のワンメイクレース、HRCトロフィクラスです。このレースは全国統一レギュレーションで争われており、成績優秀者は全国大会に参戦する権利を得ることができます。一周目、トップに立ったのはゼッケン18カイティー選手。

262周目でトップを奪ったのが、ゼッケン54スパーク☆コータ!選手。そのまま後続を突き放し、見事優勝を飾りました。スパーク☆コータ!選手は、このクラス3戦連続の勝利となります。

27トップは独走でしたが、2位争いは、ゼッケン2総長選手、ゼッケン1都倉選手、ゼッケン18カイティー選手の3台がバトル。最終的には2位に総長選手、3位に都倉選手が入りました。

28第10レースは、ルーキーズ150クラスとジュニアオープンクラスの混走レース。ルーキーズ150クラスにはハルナスカラシップがかかっています。見事なポール to ウィンを決めたのは、ゼッケン17吉田選手。吉田選手は、このレース3連勝。もはや敵無し状態で、走りには貫禄すら漂っています。

292位を獲得したのはゼッケン83タケル選手。タケル選手の速さにも、目を見張るものがあります。3位には、ゼッケン16田所選手が入っています。トップ3は全てルーキーズ150クラスからのエントリー。3人とも、将来が楽しみなライダーです。

30第11レースはサイドカークラス。今回は常連エントラントがマン島TTに遠征していたりと、エントリーは4台だけ。しかも、予選中に1台がクラッシュしてしまい、決勝レースは3台という寂しい台数になっていましました。サイドカー乗りの皆さん、是非青木ノブアツ杯にエントリーしましょう。

31優勝はゼッケン2、木下/藤原ペア。ダイナミックなフォームでマシンをコントロールしているパッセンジャーは、なんと女性です。

32第12レースはミニバイクの花形、2ストローク50ccマシンで争われるM50クラスです。

33レースはゼッケン12エスクン選手と、ゼッケン4フジオカ選手の二人によるマッチレースとなりました。フジオカ選手がプッシュしますが、エスクン選手もスキをみせません。緊張感に溢れた戦いです。

34最終的にレースを征したのは、ゼッケン12エスクン選手。2位にはゼッケン4フジオカ選手、3位にはゼッケン27ちゅるを選手が入りました。

35最終第13レースは、最速カテゴリーのシニアオープンクラスです。優勝を果たしたのは、序盤から逃げに逃げたゼッケン64ピニャーレス2選手。見事な独走劇でした。

362位争いは、なかなかの好バトル。2位を単独走行していたゼッケン16ナカムラ弟選手ですが、序々に間を詰めて来ていたゼッケン63総長選手が襲いかかります。

37レース終盤で、とうとうゼッケン63総長選手が2位に浮上、そのままゴールします。総長選手は、全エントラントの中で最年長の選手ですが、速さもトップクラスなのです。

38惜しくも3位に終わったゼッケン16ナカムラ弟選手。マシンを捩じ伏せるような、独特のフォームが印象的。走りから迫力を感じるライダーです。

39今大会も多くのブース出展がありましたが、目を惹いたのは74Daijiroブース。キレイにカラーリングされたマシンが並べられ、エントラントの目を楽しませていました。

40ヴィプロスのブースでは、自社製ケミカルを使用したヘルメットコーティングの無料サービスを開催。人気を集めていました。

41今回もバイク好きのお笑い芸人、チュートリアルの福田さんが参戦。福田さんは、フレッシュマンオープンAクラスと、HRCトロフィクラスの2レースにエントリー。フレッシュマンオープンAでは、見事5位入賞を果たしていました。

42お昼休みには、日本のダートトラックレースの第一人者、松浦 聡選手によるデモランが行われました。これは転倒シーンではありません。スライドコントロールを身に付ければ、バイクはここまでバンクさせてもコントロール出来るものなのです。

43コーナーの立ち上がりに向け、完全に車体が横を向いています。一般的なバイクの挙動では、あり得ない角度です。驚きのテクニックに、場内は拍手喝采でした。

44松浦選手は、ダートトラックレースのシリーズPON CUPを主催しています。ダートトラックレースの普及のために、初心者でも参加し易いイベントとのことです。詳しくは PONCUP-wiki をチェックしてみてください。

45今回は初心者が多かったようで、レース中に使われるフラッグの説明会に、多くの参加者が耳を傾けていました。

46レース開始前には、多くのエントラントが歩いてコースのコンディションを確認します。自転車でコースを走るジュニアライダーも、コースの状況を確かめているのかもしれません。

47ブリーフィングで話す青木さん。主催である青木さんは、レース中はとにかく大忙しです。そんな青木さんの姿を追いかけてみました。

48クラッシュでコース上に冷却水がこぼれてしまいました。そんな時も、先頭に立って処理にあたる青木さん。

49参加者にスケジュールの変更を伝える青木さん。そんなことまでしなくても…という部分まで率先して行う人なのです。

50移動は常に駆け足。青木さんの辞書に「サボる」という言葉は載っていないようです。

51表彰式ですべての受賞者と一緒に記念写真をする青木さん。表彰式のMCも青木さんが務めています。

52最後のプレゼント抽選会で、MC兼プレゼンターを務める青木さん。と、このように青木さんは、とにかくよく働く人なのです。原付RIDEは、そんな青木さんを応援しています。

53今回の参加台数は138台。ますます盛り上げるBattlax 青木ノブアツ杯。シーズン後半も見逃せません。

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