掲載日:2009年10月22日 プロが造るカスタム
ホンダNSF100やNSR+ホンダ縦型エンジン搭載車、さらには、台頭が著しいカワサキKSR110に占領されつつある2007年度鈴鹿ミニモト4耐パドック内で、異彩を放っていたマシンがこれだ。過去にはヨーロッパスーパーモノ選手権にエントリーし、見事シリーズチャンプにも輝いたオーヴァーレーシングが、そのチャンピオンマシンであるOV20XTZのフレームを踏襲した、OVシリーズ最新モデルを開発したのだ。
ヤマハTT-R125系エンジンを搭載したこのモデルの名は「OV27TT-R」。オーヴァーレーシング代表の佐藤社長によれば、「ミニモトのエントラントの中にも数多くのヤマハファンがいます。もちろんカワサキファンも多くて、その証拠がKSR110のエントラント増加ですよね。エンジンパーツが開発されてパワーアップが現実になれば、当然に注目度は高くなりますよ。KSRが良い例ですね。今後はTT-Rのエンジンパーツも開発を積極的に進めて、もっと馬力を得られれば、今はホンダに乗っているヤマハファンにも注目されると思います。だからこそTT-Rを速くしたいんです。それに、そもそも125ccなので、エンジン強度も圧倒的に高いはずですし、ハイカム、ハイコンプピストン、クロスミッションの3点セットで相当なパワーアップを期待できます。ホンダ縦型エンジンよりもローコストで楽しめるようになるのは間違いないと思います」と、興味深いお話を聞く事ができた。
とはいえ、ホンダファンを無視できないので、同フレームにはホンダ縦型エンジン用もラインナップされている。足回りパーツにはNSF&NSRミニ用をボルトオンできるので(ガソリンタンクも同様)、ベースマシンを持つミニモトファンにとっては、実に魅力的なフレームキットと言えるだろう。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!