【ホンダ Dio 110 Lite 試乗記】50ccクラスを超えた力強い走りを実現! 原付&普通免許で乗れる新基準原付スクーター

掲載日:2026年03月07日 試乗インプレ・レビュー    

取材・文・写真/野岸“ねぎ”泰之

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HONDA Dio 110 Lite

排ガス規制の強化にともない、2025年から新たに始まった新基準原付制度。それに対応するモデルとして登場したのが、ホンダのDio110 Liteだ。今回は新しいカテゴリーとなるこのマシンに実際に試乗し、その実力や魅力を探ってみた。

ホンダ Dio 110 Lite 特徴

車体まわりはDio110と共通で、
従来の50ccクラスより高級感がアップ

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年を追うごとに厳しくなる排ガス規制。2025年11月から施行された「第4次排出ガス規制」では、50ccでその規制をクリアするには多大な開発コストと手間がかかり、対応が困難な状況となった。その対応策として生まれたのが、新基準原付だ。これは従来の原付2種の車体やエンジンをそのまま使用し、パワーをデチューンして4.0kW(約5.4PS)までに抑えることで、原付免許や普通自動車免許でも乗れるようにしたもの。排気量は大きくなっても、最高速度は30km/h以下で2人乗りは禁止、2段階右折が必要なことなどは、従来の原付1種と同様である。

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ホンダでは、新基準原付に対応したモデルに「Lite」の名称を冠して、数車種を発売。そのうちの1つが、今回試乗したDio110 Liteだ。これはその名の通り、原付2種スクーターであるDio 110の空冷110cc「eSP」エンジンを、新基準原付に合わせて最高出力を3.7kW(5PS)に制御して搭載したモデル。エンジン出力以外は、車体はもちろん装備面もDio 110と「ほぼ」同じだ。

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違いとしてDio110 Liteには専用ローシートが標準装備され、シート高がDio 110より15mm低い745mmとなっている点。また、原付1種扱いとなるためタンデムステップが省かれ、スマートキーではなく一般的な物理キーが採用されている。さらにメーター内に速度警告灯が設置されているのも相違点だ。

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Dio 110と共通の特徴としては、14インチホイールに前輪ディスクブレーキ&コンビブレーキ、アイドリングストップシステムを採用していることが挙げられる。加えて500mLペットボトルが入るインナーボックスやコンビニフック、約17Lのシート下スペースを備える。装備面は原付2種クラスのスタンダードモデルと同等だが、従来の50ccクラスと比べれば全体的にグレードアップしていると言えるだろう。

ホンダ Dio 110 Lite 試乗インプレッション

原付2種よりパワーを抑えたエンジンながら
加速と力強さ、安定感を兼ね備えた走り

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Dio110 Liteの車体は原付2種のDio110と同じなので、当然のことながら従来の50ccクラスに比べると大きく、重い。同じホンダの50ccクラスであるタクトは全長1,675mm、車両重量は79kgだが、Dio110 Liteの全長は1,870mm、重量は95kg。つまり長さで20cm弱、重さで15kg以上の差があることになる。大型乗りでセカンドバイクとして使う人ならさほど気にならないと思うが、今まで50ccクラスしか乗ってこなかった、という人にとっては気軽さが減るかもしれない。ただその半面、外観や装備などトータルで高級感は50ccクラスより上で、所有感はアップするだろう。

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テスターの身長は170cmで足は短め。Dio110 Liteのシート高は745mmで、片足、両足ともにかかとまでしっかりと接地する。

実際に跨って走り出してみると、まず思ったより加速がいいことに驚かされる。信号待ちでゼロからスタートすると、ほぼ原付2種のDio110と同じくらいの加速感だ。法定速度である30km/hまではあっという間で、その後も徐々に加速の度合いは緩やかになるものの、実用的には全く問題ないレベルだ。

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車体を押し出す力強さも明らかに従来の50ccクラスとは違い、「あれ? これ125ccだっけ?」と勘違いしそうになるほど。タクトの最高出力が3.3kW(4.5PS)/8,000rpm、最大トルクが4.1N・m(0.42kgf・m)/6,000rpmなのに対し、Dio110 Liteの最高出力は3.7kW(5.0PS)/5,250rpm、最大トルクは7.6N・m(0.77kgf・m)/4,000rpmで、いずれも上回っており、特にトルクの値が大きいことから、力強さが増していることは数値的にも明らかだ。

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ハンドリングに関しても、50ccクラスとは明らかに違い、安定感がある。重さや車格もあるだろうが、やはり14インチというタイヤサイズの恩恵が大きいだろう。国内メーカーの50ccクラスでは10インチ程度の小径ホイールを採用するマシンがほとんどだったのに比べれば、直進でのふらつきやギャップに突っ込んだ際の暴れ方などがまるで違い、安定している。道路の左端を走ることが多い原付1種と考えると、大きな安心材料と言えるだろう。

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従来の50ccクラスより車体が大きくなったことで取り回しが大変になったり、今までの駐輪場に入るかわからない、価格も少々アップしたりと、多少ネガティブな面もあるだろう。しかし個人的には、パワフルさや安定感が向上したこと、安っぽさが減って所有欲がアップするなど、むしろ安全でポジティブなポイントの方が大きいと感じた。新基準原付の先駆けとして、十分に期待に応えてくれる1台と言えそうだ。

ホンダ Dio 110 Lite 詳細写真

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フロントフェイスはエンブレムを除いて、原付2種のDio110と変わらず。ヘッドライトは35/35w、ウインカーも含めてバルブタイプだ。

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フロント部ヘッドライト下に「Lite」のエンブレムが付くのが新基準原付の証だ。

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オドメーターと燃料計を表示する液晶部が付いたメーター部もDio110と共通だが、右端に30km/hを超えると点滅する速度警告灯が追加されている。

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ハンドル左側にはホーン、ウインカーに加えて、ヘッドライトの上下切り替えスイッチがコンパクトにまとめられている。

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ハンドル右側にはスタータースイッチと、今やホンダのスクーターでは当たり前となったアイドリングストップシステムのオンオフスイッチが配されている。

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メインキーはDio110がスマートキーなのに対して通常の鍵タイプとなっている。差し込み部分にはいたずら防止用のシャッターを装備。右側にあるのはシートロック解除のためのシーソースイッチだ。

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空冷4ストロークOHC単気筒109ccの「eSP」エンジンはDio110と同じだが、最高出力が3.7kW(5.0PS)に抑制されている。リアサスは1本タイプで調整機構はない。タンデムステップを取り外したあとは蓋がされている。

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ブレーキにはABSではなく、左レバー(後輪ブレーキ)を握ると前輪にもほどよく制動がかかるコンビブレーキを採用。後輪ブレーキをロックできるレバーも備えている。

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車体内側の中央には、便利なコンビニフックを装備している。

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車体左側には500mlペットボトルに対応した、蓋付きのインナーボックスを備える。

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専用装備となるシートはDio 110より15mm低いもので、シート高は745mmだ。1人乗りだが座面は広く、ポジションの自由度は高い。ボックス対応のリアキャリアも標準で装備する。

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シート下の収納スペースは容量約17L。帽体の大きいヘルメットは入らないが、雨具を常備したり、ちょっとした買い物には重宝する。給油もシートを開けて行うことになる。

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フロアボードはフラットで乗り降りしやすいが、前部がほぼ直角になっているため、足を前に出すスペースはほとんどない。

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フロントのタイヤサイズは80/90-14M/C 40P。前後大径14インチホイールの採用で走行安定性は高い。フロントブレーキはディスクで、ローター径は190mm。

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リアブレーキはドラム式で、タイヤサイズは90/90-14M/C 46P。メーカーはチェンシンだ。

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エッジの効いたテール周りのデザインもDio110と同じだ。テール/ブレーキランプ、ウインカーともにバルブタイプとなっている。

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