掲載日:2018年06月21日 試乗インプレ・レビュー
協力:ホンダモーターサイクルジャパン
試乗ライダー/青木タカオ レポート/青木タカオ・原付RIDE編集部 写真/徳永 茂 記事提供/ロードライダー編集部
※この記事は『ロードライダー vol.436号 』に掲載された内容を再編集したものです。
MONKEY 125 ABS
2018年7月12日に発売となる、ホンダのモンキー125 ABS(Monkey125 ABS)のプロトタイプに試乗する機会を得た。まだ製品版ではないものの、グロムをベースにしつつも、ツインショック化のためにバックボーンフレームやスイングアームを再設計しているし、4速エンジンもリチューン……。モンキーらしく穏やかに乗れるよう、125cc版は専用開発されていることが、試乗して判明したのだ。
フワッとした乗り心地で、走っているだけで幸せな気分。新しいモンキー125は、グロム譲りのエンジンも低中速寄りに味付けされ、トコトコ言わせながらノンビリ走れる。前後サスペンションとシートのクッションが柔らかく、この優しいライドフィールなら、原付2種(小型二輪限定)免許でバイクデビューする初心者にもお勧めしたい!でバイクデビューする初心者にもお勧めしたい!
愛らしいスタイルのイメージ通り、前後サスがしなやかに動きエンジンも低速重視だが、腰から荷重をかけて曲がっていくと軽やかに旋回する。ビギナーがライディングを学ぶにもうってつけのバイクだ。
ニーグリップもできる、ゆったりとしたライディングポジションで走り出すと、ハンドリングは軽快で自在に操れる感覚がすぐに得られた。小径12インチの足まわりを活かしてクルクル面白いように曲がるから、タイトコーナーの続く峠道も楽しそうだ。
今回の試乗が行われた会場は限られたスペースだったので、スピードを上げたまま長い直線を走ることはできなかったが、それでも専用設計フレームには剛性感があり、直進安定性も高いことが分かったし、前後ブレーキもカッチリ効き、申し分ないものだった。
50ccモンキーのスケール感をそのままに125cc化。50ccモンキーの外見を再現しつつ乗り味も“らしさ”を追求する。
エンジンは常用する4,500~6,000回転でのトルクが太く、ストップ&ゴーの繰り返しにも俊敏に応答する。スタイルこそ50cc版モンキーを忠実に再現したファンバイクだが、走りは頼もしい。
グロムのシャシーを再設計し、エンジンはFIセッティングの見直しだけでなく専用のエアクリーナーやコネクティングチューブ、マフラーなどで扱いやすくリチューンされている。
車体を深く寝かし込んでもタイヤのグリップ感がしっかり落ちついているし、減速させつつスパンと旋回を決めるライディングでは、バイクを操る楽しみに満ちあふれている。入門用にも、セカンドバイクとしても最適だ。
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