掲載日:2018年05月24日 試乗インプレ・レビュー
取材・文・写真/野岸“ねぎ”泰之
スタイリングは曲線と直線を高次元でバランスさせたもの。シルバーパーツの配し方も非常にうまい。
丸型ヘッドライトながらLEDのため先進性を感じさせる。ホンダ伝統のウインカーポジションを採用し、被視認性を高めている。
メーターは反転液晶のフルデジタル。ギアポジションや時計、平均燃費なども表示可能な多機能タイプだ。ニュートラルランプの左隣にあるのは、エンジン回転数ごとに点滅周期が可変するシフトアップインジケーター。
ダイレクトな操作感を追求し、テーパーハンドルを採用。ハンドルポストもブラックフィニッシュされ、高級感を演出している。
フレームは新設計で、素材には粘り強さに秀でた高張力鋼スチールフレームを新たに採用。徹底的な軽量化も図られている。
タンク脇両サイドにあるシュラウドは、デザイン上のアクセントであるとともに、内部を風が通り抜ける構造のため、走行風の整流効果も期待できる。
エンジンは水冷4ストロークOHC単気筒125cc。最高出力は9.8kw(13ps)/10,000rpm、最大トルクは10N・m(1.0kgf・m)/8,000rpmを発生する。
一見するとオイルクーラーのようにも見えるラジエーター。あえてシルバーとすることで、デザイン上の整合性が感じられる。
エンジンは走り始めからスムーズで力強い加速を味わえる。吸気系統には前後に長いエアクリーナーを採用、吸気の流れをストレート化し吸気抵抗を低減、リニアなスロットルレスポンスを実現した。
左ハンドルにはウインカー、ホーン、ヘッドライト上下切り替えのディマースイッチのほか、パッシングスイッチを備える。
右ハンドルのスイッチは、スターターボタンとキルスイッチのみとシンプル。バーエンドにはバランスウェイトを装備。
ガソリンタンクの容量は10L。燃費は街中でも40km/L以上を記録するため、航続距離は十分だ。
シートは前後分割式。フロントシートは足着き性を高めるためシェイプされている。パッセンジャーシートの座面もそこそこ広めだ。
赤いスプリングが目を引くリアサスペンション。プリロードなどの調整機構はないが、ピストンバルブの大径化を図る分離加圧式を採用し、軽量化と優れた応答性を実現している。
リアシート内にはヘルメットホルダー用のワイヤーを収納。少しスペースがあるが、シートの裏側に書類が固定してあるため、ほぼ物は入らないと思った方がいい。
ステップは滑り止め加工を施したアルミ製で、バンクセンサーも装備。ブレーキペダルは曲がっても修復を容易にするためか、スチール製となっている。
シフトペダルは長めのリンクを持つ。こちらもスチール製だ。
リアのディスク径は220mmでウェーブタイプ。スイングアームは高張力鋼板を使用、右サイドはガルアーム形状となっている。タイヤサイズは150/60R17M/C 66Hと極太仕様。
41mm径倒立フロントフォーク、296mm径のウェーブ形状ハブレスフローティングディスクブレーキと対向4ポッドラジアルマウントキャリパーを装備。タイヤサイズは110/70R17M/C 54Hで、前後ともダンロップのSPORTMAX GPR-300を履く。
マフラーは2室構造のダウンショートタイプ。車体中心下部にコンパクトに収められ、マスの集中化と軽快な走りを実現。シルバーのカバーが高級感を高めている。
新世代CBシリーズに合わせてデザインされた軽量アルミホイールを装着。ラジアルタイヤと合わせることで上質でクリアな路面フィードバックを可能にしている。
左サイドのスイングアームは高張力鋼スチールフレームだが、ストレートタイプ。チェーンカバーのデザインも凝っている。
テール&ブレーキランプ、ウインカーなど灯火類はすべてLEDだ。長めのリアフェンダーはナンバープレートホルダーの役割も果たしている。
タンデムステップも滑り止め加工が施されたアルミ製。ホルダー部分の剛性も高く、高級感たっぷりの造りだ。
エキパイの取付ボルトはメッキ加工され、サビ対策が施されている。アンダーガードもホーンに合わせてカットされるなど、一体感を高めたデザイン処理だ。
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