

掲載日:2014年08月29日 試乗インプレ・レビュー
取材・写真・文/野岸“ねぎ”泰之
高品質で低価格なバイクを提供している台湾のメーカー、SYMが発売するラグジュアリーな原付二種スクーターがJOYMAX125iだ。125ccとは思えないグラマラスなボディに、多くの快適・豪華装備を搭載したこのモデルは、国産スクーターとは一線を画した魅力を持つ。果たしてその走りや装備はどんな実力を秘めているのか、早速チェックしてみよう。
JOYMAX125iを目の前にすると、誰もが「これで125ccクラスなのか?」と、その大きさにびっくりするだろう。それもそのはず、全長2160mm、全幅760mm、全高1420mmというスペックは、同じSYMのJOYMAX250iと変わらないのである(ホイールベースのみ125が少しだけ短い)。つまり車格は250ccクラスなわけで、ルックスがグラマラスで迫力があるのも当然というわけだ。
外観では灯火類も特徴的だ。キリリと大きく切れ上がったフロントのライトケース内には、左右同時点灯する35/35Wのヘッドライトが収まり、その上には眉のようにつり上がったLEDのポジションランプを備える。しかしもっとも目立つのは、バックミラーの表に装備されたLEDのウインカーかもしれない。手動可倒式の大きなミラーに配されたLEDは点灯させると明るいオレンジの光が非常によく目立ち、他の車からの被視認性が高いと感じた。ちなみにテールランプもLEDを採用している。残念なのは、フロントカウルの左右に配されたフォグランプがダミーである点。250ccモデルでは標準装備となっているので、ここはぜひ125ccモデルにも装備してもらいたいところだ。
灯火類とともに豪華なのがメーターだ。透過光式で見やすいメーターは4連で、左から燃料計、速度計、回転計、水温計となっている。回転計の中央には液晶部が設けられ、距離のほかに時計や電圧が表示できる。電気式のメーターは、メインスイッチをオンにするとすべての針が一旦右端まで回って戻るというギミックも搭載している。
シート下のトランクスペースはジェットヘルメットとフルフェイスが同時に収納できるほどの広さがあり、ダンパーによって開いた状態をキープすることができるほか、荷室内に小さなランプを備えているなど、実用性は十分。ちなみにシートはメインスイッチをひねるほか、左のハンドルに設けられたシートオープンスイッチを押すことでも開けることができて便利だ。この他にも、ハザードスイッチや後席用バックレスト、フロントポケット内にDCソケットを標準搭載するほか、足元から温風を出せるダクトなど、快適な走りを実現させてくれる装備が多数採用されている。
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