SYM JOYMAX125i
SYM JOYMAX125i

SYM JOYMAX125i – 迫力のボディに快適機能を満載

掲載日:2014年08月29日 試乗インプレ・レビュー    

取材・写真・文/野岸“ねぎ”泰之

SYM JOYMAX125iの試乗インプレッション

SYM JOYMAX125iの画像

スタートダッシュは鈍いが
快適なクルージング性能

さて、ここからは走りを中心にチェックしていこう。250ccモデルと同じ車格のためシート高は770mmあって、足着きは決していいとは言えない。しかしその分、シートの座り心地はよく、シートバックと滑りにくい表皮のせいもあって、長時間のライディングでも疲れにくい印象だ。

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大柄な車格からも想像できるように、スタートダッシュは得意ではない。車体が重い分、不利になるのは当然で、走り出しはジワジワッとした加速感だ。スリムで軽い125ccの通勤スペシャルに乗り慣れている人なら、物足りなさを感じるかもしれない。しかし「遅いスクーターなのか?」と問われれば、答えはノーだ。遅さを感じるのは動き出しの最初だけで、20km/hを超えたあたりからはスルスルっと伸びのある加速をし、気が付くと法定速度を超えるほどのけっこうなスピードに達している。一旦巡航速度に達してしまえば、その車格がもたらすゆったりとした走りと大型スクリーンの効果で、まさにクルージング然とした余裕の走りを楽しむことができるのだ。都市部での熾烈な通勤バトルには不向きでも、幹線道路を使った移動距離の長い通勤路や、ツーリングユースなどでは快適なマシンになるだろう。ちなみに左のブレーキレバーは前後連動ブレーキとなっており、握るとガクンと減速され、かなりの制動力を発揮する。エンジンブレーキもよく効くので、これらのクセをよく理解して乗れば、より安全で快適に走りが楽しめるだろう。

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カウリングにマウントされた大型のミラーは、腕の映り込みが意外に大きく、ベストな見え方に調整するには苦労させられる。通勤バトルですり抜けをするにも気をつかうので、ハンドルマウント仕様があってもいいかもしれない。

こう書くと「都市部では使えない?」と思われそうだが、実はそうでもないのだ。大柄な車体のため、車のドライバーからは中型スクーターと思われるらしく、少々加速がのんびりしていようが、追い越されてかぶせられる、ということが全くなかったのだ。道幅に余裕のある時だけ信号で前に出てあとは普通に走る、という具合に、あくせくした走りよりも快適性を求める人には、とてもいいマシンではないか、と思う。

SYM JOYMAX125iの詳細写真は次ページにて

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