

掲載日:2014年08月22日 試乗インプレ・レビュー
取材・写真・文/野岸“ねぎ”泰之
台湾の大手メーカー、SYMが放つレトロポップなデザインのスクーター、Mii110。本国台湾では2014年4月にリリースされるやいなや、大人気となったモデルで、日本では同年6月に発売を開始。デザインはレトロながら、LEDの灯火類やセラミックコートシリンダーを採用したエンジンなど、最新の技術も投入されている。その装備や走りはどんなものなのか、詳しくチェックしていこう。
丸型のヘッドライトにツートンカラー、フロントにあしらわれたレザー調のエンブレム……Mii110は、一見するとレトロな雰囲気を押し出しているように見える。しかしこのマシン、ウインカーやポジションライト、テールランプなどにLEDを採用していて、暗いところでその灯火が光るのを見るとサイバーな印象さえ受けるほどに先進装備を有している。エンジンにもセラミックコートシリンダーを採用するなど、最新技術を投入していることも売りの一つだから、“ネオレトロ”路線とでも呼びたくなる。
デザインのほか、ユーティリティー関係の装備が充実している点にも注目したい。特に収納力の高さは魅力的で、深型で使い勝手のいいシート下スペースのほか、大容量のフロントスペースが設けられているのが特徴的だ。ここは500mmペットボトルよりも大きい、たとえばカッパのようなものでも差し入れられるほどのスペースを確保。短距離移動や休憩時に、ちょっとしたものをポンと放り込んでキープする、なんて使い方もできて便利だ。さらにコンビニフックも装備しているから、かなりの荷物を運ぶことができそう。ちなみにコンビニフックはただ引っかけるだけのタイプではなく、アルファベットのCに近い形になっており、掛けた荷物が不意に外れないようになっている。
盗難防止用のシャッター機能がついたメインキースイッチでは、シートオープンのほか、ガソリン給油口のオープンも可能となっており、給油のたびに毎回キーを抜く必要がない。このほかにもサイドスタンドも標準装備されるなど、このクラスのスクーターとしては便利な装備を惜しみなく搭載しているのが好印象だ。
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